終活コラム "ターミナルケアとは?"

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ターミナルケアとは一体どういったものか?

ターミナルケアとは?01

最近は、終活の一貫として、自身の終末期の医療や介護について考える人が増えてきました。その中で、延命治療を希望しない、最期の瞬間まで自分らしくありたいという人が多くなってきています。それに伴い、医療や介護の現場でも、人生の質を考えたターミナルケアに取り組む施設が増えてきています。さて、ターミナルケアとは一体どういったものなのでしょうか?ターミナルケアを受けるにはどうすればよいのでしょうか?

「ターミナルケアとは?」

ターミナルケアは、終末期医療または終末期看護ともいい、余命わずかと診断された患者に対する看取りに向けた医療や看護のことをいいます。その目的は、延命ではなく、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)つまり、人生の質の維持、向上にあります。身体の痛みや不快感を緩和し、精神的なケアを行うことで、残された人生を平穏で充実したものにしようというものです。

「ターミナルケアを受けるには?」
・ターミナルケアを選択するきっかけ
ガンなど病気の場合は、医師からこれ以上治療の効果が期待できないと判断されることをきっかけに、ターミナルケアを受けるかどうか選択します。
認知症や老衰の場合は、いつから終末期にあたるのか判断が難しいですが、寝たきりになり自力で食事がとれなくなってきたら、ターミナルケアの開始時期と判断されます。

人工的な栄養補給を継続するか、急変時に心肺蘇生を施すかなど、延命措置や医療方針について、医師と相談しながら本人が決定することができます。
ただし、認知症や重篤な状態に陥っている場合など、本人との意思確認が難しい場合は、家族が判断することになります。

どこでターミナルケアを受けられるのか?

・緩和ケアのできる病院
主に、緩和ケア病棟(ホスピス)を備えた病院で受けることができますが、最近は、全国のガン拠点病院であれば、一般病室でも緩和ケアを受けられるようにシステムが整えられてきています。

ただし、厚生労働省で認められたターミナルケアの対象患者は、ガンと後天性免疫不全症候群(エイズ)の患者のみとされ、他の病気や老衰の場合は、治るための治療を前提とした従来の入院となります。

病院でケアを受けるメリットは、医師や看護師が常時傍にいて安心感があること、痛みが激しくなったり、容態が急変したりした時に速やかに対応してもらえることがあげられますが、経済的な負担や、自宅とは違う環境で感じてしまいがちなストレスや孤独感といった心配な面もあります。

・老人ホームや介護施設
老人ホームや高齢者向け介護施設において、見取りのケアまで対応してくれる施設が増えています。病院のケアが投薬などの医療的措置が中心であるのに対し、老人ホームや介護施設では、着替え、排泄、入浴、食事の介助や、床ずれのケアなど日常生活のサポートが中心です。施設利用料など経済的な負担はかかりますが、快適な生活を送るためのサポートが充実しています。また、他の利用者とおしゃべりしたり、施設内を散歩したり、最期の時まで自分らしく過ごすことができるといえます。

・自宅での看取り
かかりつけの医師や看護師と連携しながら、自宅で行う看取りのケアです。訪問看護を利用すれば、食事、排泄、入浴などの介助を受けられるほか、医師の指示書のもと痛みや不快感の緩和をしてもらうことができます。自宅で看取る最大の特長は、残された時間を慣れ親しんだ自宅で、家族と共に過ごせることですが、家族の負担が増えるという問題があります。

家族は、食事や排泄の世話、床ずれのケアなど、四六時中傍にいて面倒を見なくてはならず、心身ともに疲れきってしまう可能性がありますので、ソーシャルワーカーやケアマネージャーに相談したり、介護福祉士やヘルパーの方に手伝ってもらったりして、できるだけ介護の負担を軽減することが大事です。

意思表示が大事、エンディングノートの活用を!

ターミナルケアを受けるには、また、人生の最期を希望通りに過ごすには、自分の意思を家族に伝えておくことが大事です。意思を伝えておけば、万が一自分が判断できなくなった時でも、自分の希望を家族に託すことができます。また、自宅での看取りを希望するなど、家族にとってもそれなりの準備や心構えが必要な場合にも、前もって伝えておくことが大切です。

とはいえ、自分の終末期について直接話しづらいという方には、エンディングノートがおすすめです。ほとんどのエンディングノートに終末期の医療や介護についての項目が用意されていますので、自分の意思を書き付けておくとよいでしょう。

また、ターミナルケアを受ける、すなわち、延命措置を行わないという判断は、家族にとって、罪悪感を抱いてしまうなど、精神的な負担になることもあります。遺族に無用な負担をかけないためにも、自分の意思をはっきり伝えておくことが大事なのです。

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