檀家をやめることはできる?離檀の影響と注意点を解説

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檀家をやめる理由は、お金の節約やお寺との関係悪化

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日本では、多くの家庭がお寺の檀家となっています。

檀家とは、特定のお寺に所属し、そのお寺の管理する墓地にお墓を持っている家のことです。お寺はお墓を維持管理し、檀家のために葬儀や法要を行い、時には悩み相談にも乗ってくれます。一方檀家は、お寺に護持費(お墓の管理費)や寄付金、お布施を支払い、お寺を経済的に支えるのが役目です。

かつては、一家がそろって特定のお寺の檀家となり、そのお寺にある先祖代々のお墓に入るのが当たり前でした。しかし、近年ではさまざまな事情により、檀家をやめたいと考える人が増加しています。檀家をやめる主な理由を挙げてみましょう。

仏教とは無関係になりたい

檀家になるということは、そのお寺の宗派の信徒になるということです。葬儀や法要は、その宗派の形式に従わざるをえず、自由がききません。お墓や葬儀から仏教色をなくしたいのなら、檀家をやめる必要があります。

お金を節約したい

毎年払う護持費や法要の際のお布施、お寺の修繕のための寄付金など、檀家の支払うお金は決して少なくありません。「こんなに払ってまで、あのお寺との関係を続ける必要があるのか?」と疑問に感じる人もいるでしょう。

お寺との関係が悪化した

お墓の維持管理や寄付金の支払い、法要の段取りなどをめぐって、お寺と檀家が揉めてしまうこともあります。こうなると、心情的にも檀家は続けたくありませんよね。

檀家をやめるメリットとデメリット

檀家をやめると、お墓や葬儀にどのような変化が生じるのでしょうか。
メリットとデメリットを知っておきましょう。

メリット

・宗教に縛られなくなる お寺との関係がなくなった以上、仏教および各宗派のやり方に従う必要がなくなり、葬儀を自由な形式で行なえます。お経を上げず、宗教色を完全になくした葬儀を行うことも可能なのです。

・経済的な負担が減る 護持費の金額は、お寺や墓地の規模にもよりますが、年間2万円~3万円はかかります。お寺の修繕のための寄付ともなれば、数十万円~100万円ほど請求されることも珍しくありません。檀家をやめれば、これらの経済的負担が一切なくなります。

・お寺に気を遣う必要がなくなる 土地の少ない日本では、管理しやすい場所にお墓を確保するのはなかなか大変です。いろいろと不満があっても、「お寺さんに嫌われるとよくないから」と我慢してきた人もいるでしょう。檀家でなくなれば、このような気遣いも必要なくなります。

デメリット

・葬儀や法要でのサポートが受けられなくなる 檀家の葬儀や法要があると、お寺は迅速に対応してくれます。家族が亡くなったあと、何から何までお寺がやってくれたという人も多いでしょう。檀家をやめると、これらのサポートが受けられなくなり、葬儀や法要の手配で苦労することになります。

・お墓を移す必要がある 檀家でなくなった以上、お寺にはその家のお墓を管理する義務がありません。別の場所にお墓を移すか、墓じまいをしなければならないのです。改葬先が見つからず、檀家をやめたくてもやめられないケースもあるでしょう。

・費用がかかる お墓を移すには、新たなお墓を建てなければならず、高ければ200万円~300万円ほどの費用がかかります。お寺から「離壇料」を請求される場合もあるため、総合的にかなりの出費となってしまうのです。

スムーズに檀家をやめるには、早めの相談が大切

近年では、檀家をやめる人の増加に伴って、お寺と檀家のトラブルも発生しています。お墓を移す際には役所での手続きが必要ですが、檀家をやめさせまいとして、書類に判子を押してくれないお寺もあるのです。

スムーズに離檀するためには、以下の点に気をつけてください。

早めにお寺に相談する

檀家をやめられるということは、収入源がなくなるということですから、ほとんどのお寺は歓迎しません。いきなり「今日から檀家をやめます」と伝えても、お寺は迷惑するでしょう。離檀する時期については、早めにお寺に相談してください。

無難な理由を伝える

お寺に不満があるとしても、そのことを素直に話せば交渉がやりにくくなるだけです。「お墓の継承者がいない」「お墓を移さざるをえなくなった」など、無難な理由を話してください。

離檀料で揉めたら弁護士や本山を頼る

離檀料は法律で定められたものではなく、支払いの義務は一切ありません。しかし、払わないと書類に判子を押してもらえず、お墓を移動させられないこともあります。高額の離壇料を請求され、泣く泣く支払わざるをえないケースも発生しているのです。

離檀料の支払いで困っている時は、役所や弁護士に相談してみましょう。また、本山(宗派をまとめるお寺)では離壇料の徴収を認めていないことがほとんどです。本山に相談すれば、支払わずにすむ可能性が出てきます。 もちろん、今までの感謝の気持ちを込めて、自分から離断料を支払っても構いません。その方が離檀もスムーズに進みます。相場は10万円~20万円程度です。

まとめ

檀家をやめるべきかどうかは、十分に検討すること。

檀家をやめる決断をする人は、今後も増加していくと考えられます。
最近は少子化が進み、新たな檀家の確保が難しくなっているため、お寺にとっては死活問題です。トラブルを避けるためにも、本当に離檀するべきかよく検討し、早めにお寺に相談しましょう。

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