年代別終活の備え

終活を始めたい年齢とは?

終活について理解すると「そろそろ終活を始めた方が良いのではないか」と考えることでしょう。そこで気になるのは、終活を始めるタイミングです。

終活を始めるタイミングを知るために、楽天インサイト株式会社が2018年1月に実施した「終活に関する調査」の結果を参照してみましょう。

同調査には、「『終活』を始めたい年齢」という調査項目がありますが、終活を始めたい年齢で最も多かったのは65~69歳で21.6%、2番目に多かったのは60~64歳で20.5%、3番目に多かったのは、70~74歳で18.1%となりました。60代で終活を始めたい人は40%を超える結果となっています。

出典:楽天インサイト株式会社 終活に関する調査
https://insight.rakuten.co.jp/report/20180215/

上記の調査結果より、60代で終活を始めたい人が多いことが分かります。その理由としては、定年退職を迎えたタイミングであること、心身ともに健康なときから終活を始めておきたい、ということが考えられます。

30代は不慮の事故や病気に備えて最低限の情報の整理はしておく

年代別終活の備え02

おそらく、「30代で終活を始めるなんて早すぎるよ」と感じる人が大半だと思われます。しかし、人生というのはいつ何があるかわかりません。万が一の時のために早い時期から準備をしておくのは、決して無駄ではないのです。また、ほんの少しずつでも終活を進めておくことで、高齢になってからの負担を減らすこともできます。

とはいえ、流石に30代からお墓や納骨堂を契約するのはおすすめできません。遠くに引越すことになったり、もっといいお墓が見つかったりする可能性も十分あるからです。子供の学費など、まだまだお金を使う機会も多いですから、大きな費用の発生する終活は避けましょう。

30代の終活で必要なのは、具体的な行動よりも生活の心構えです。以下の点に気をつけて30代の時間をすごしてください。

終活について学ぶ
あらかじめ終活についての知識を深めておくだけでも、将来終活に取り組みやすくなります。終活の方法や最新の終活事情を学んでおくといいでしょう。

30代のエンディングノート

エンディングノートは終活の代名詞とも言えるほど重要度の高いものです。エンディングノートに書く内容は個人の自由ですが、自分の意思を伝えたり、死後に残された家族が困らないようにしておくことを念頭に入れるのも大切です。

また、エンディングノートには法的な強制力がなく、書いた内容を家族が実行しないこともあることを覚えておきましょう。法的な強制力を持たせたい場合には(主に財産分与のこと)、遺言書をおすすめします。

エンディングノートの基本内容は、次に紹介する通りですが、年代に関わらず、書ける項目から書き進めていき、自分で分からないことは親や親族に確認するとよいでしょう。

エンディングノートの基本内容・自分のこと(名前、住所、生年月日、本籍、血液型、など)
・個人情報(携帯電話など契約しているもの、運転免許証の有無、など)
・医療・介護(延命治療・臓器提供の希望の有無、持病、アレルギー、など)
・葬儀・納骨(葬儀規模の希望、菩提寺の情報、葬儀に呼んで欲しい人のリスト,など) ・相続財産(預貯金の銀行名、有価証券、不動産、借金、など)
・遺言書(遺言書の有無、遺言書の種類、など)
・知人や親戚の連絡先
・ペット(名前、年齢、かかりつけ医、ペット保険、自分の死後の飼育について、など)

その他、自分史や大切な人へのメッセージを書く人もいます。

30代で書くエンディングノートのポイント

30代は、仕事でのステップアップや結婚・出産など人生の節目が多い年代です。結婚や出産費用、しばらくすると子どもの教育費・住宅プランなど大きなお金が動くことが多くなります。これからのライフプランを資金面も含めて考え、書いておくとよいでしょう。

また、結婚・出産で大切な家族が増えた時には大切な人へのメッセージも書いておきましょう。

収入は20代より多くなる傾向にありますが、大きな出費も多いのが30代です。特定の誰かに、財産の一部または全部を残したい場合は、年代に関わらず遺言書を書くようにしましょう。

  • 30代が是非書いておくべき項目…ライフプラン、大切な人へのメッセージ、延命治療について
  • 結婚、出産、起業など以前に比べて自分の生活に変化があった場合…相続財産、遺言書

デジタル終活

オリジナルエンディングノートパスワード一覧ページデジタル終活とは、自分の死後にデジタル遺品をどのように取り扱って欲しいかを考えることです。デジタル遺品は、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などのデジタル機器内にある遺品のことです。

アドレス帳、撮影・保存した写真・動画、書類などのデータのほか、ネット銀行・ネット証券の口座、航空会社のマイレージ、SNSのアカウント、なども含まれます。今やデジタル機器を持っていないという人のほうが珍しい時代です。デジタル機器内についてもしっかりと整理して終活をしましょう。

よくある質問デジタル終活をしないまま亡くなるとどうなるの?

スマホやパソコンをパスワードでロックしている場合、本人が亡くなった後、ログインできずに誰も内容を確認できなくなりますので、パスワードは必ず紙に書いて保管しましょう。 残された家族にとって大きな問題となるのは、プラスのデジタル遺品とマイナスのデジタル遺品があることです。

プラスのデジタル遺品とは、経済的に価値のある遺品でネット銀行やネット証券の口座にあるお金や株です。また、アプリ内で貯めたポイントも含まれます。プラスの遺品ではありますが、財産分与が終わってから発見されると揉め事になる可能性があります。

マイナスのデジタル遺品とは、支払い義務のある遺品です。アプリ内での課金や毎月利用料を支払っているアプリやサブスクリプションなどです。これらは早めに解約をしないといつまでも支払いが続くことになります。

<デジタル終活の方法>

まずは、デジタル機器内にあるデジタル遺品を書き出してみましょう。この時点で不要なものは解約したり、アプリ自体を消去しておくとすっきりします。

次に、書き出したデジタル遺品を家族に見て欲しいものと見て欲しくない物に分類します。

最後は、エンディングノートなどに先程分類したものを記入し、どのように処理して欲しいかを記載します。例えば、ネット銀行の場合はネット銀行名とID・パスワード・手続きをする際の連絡先を記入します。ID・パスワードは大切なものなので一緒に記入するのが不安な人は、別の方法で伝えることを考えましょう。見て欲しくない物に関しては、本人の死後、指定したデータやファイルを消去してくれるサービスがありますので利用するのもいいでしょう。

終活サポート専任
講師からアドバイス
30代の終活で知っておくべきポイント:30代はこれからまだまだ人生のイベントや変化がたくさんあります。終活を始めるのに早すぎるということはありませんが、お墓や納骨堂の購入はまだ控えておいた方がよいでしょう。住む場所が変わる可能性や自分自身の価値観が変わる可能性があります。また、今後、両親のお墓と一緒に自分たちのお墓を購入することになるかもしれません。終活のために大きなお金を動かすことよりも、これからのライフプランを考えたり、不慮の事故・病気に備えて保険を見直したり、エンディングノートを準備することが大切です。

40代はこれまでの人生を振り返る終活でこれからの人生設計を

年代別終活の備え03

40代は、人生で最も充実している期間といっても過言ではありません。子供は成長し、仕事でも部下を持つ立場になり、やるべきことはどんどん増えているでしょう。終活をしている余裕などなく、そもそも人生の最期について考えたくもない人が多いと思われます。

しかし、40代では大切なことを意識しなければなりません。それは親の終活です。自分が40歳になった時、親はおそらく60歳を越えているでしょう。すでに仕事を定年退職し、楽隠居をしている場合も多いはずです。定年後の再雇用も当たり前になっていますが、これは寿命とはまた別の問題ですからね。

親と考える終活

40代で終活をしていると気になってくるのは自分の親の終活です。というのも、40代の子ども世代の親は60~70代位。まさに終活のメインとも呼べる世代なのです。

親が倒れた時に持病・アレルギー・かかりつけ医など基本的なものがわからない、介護が必要になった時は誰に介護して欲しいのだろう、どんな葬儀・お墓を望んでいるのだろう、誰を葬儀に呼んで欲しいのだろう・その人の連絡先は?親のことが実は何もわかっていなかったという不安、親が望むことがわからない不安、さまざまなことが不安になります。終活を始めたからこそ終活の大変さ・重要性がわかり、自分の親にも終活をして欲しい気持ちが強くなります。

<親世代への上手な伝え方>

親世代の中には終活に良くないイメージを持っていて、「死ぬ準備をしろというのか」「縁起でもない」

と抵抗を示す人もいます。そのため、ストレートに「終活をして欲しい・したほうが良い」ということを言うのは控えたほうが無難です。

まずは、親に薦めることを考えずに自分が終活を始めたという話をしましょう。エンディングノートを書いている、身辺整理をしている、という終活内容と共に、大変だったけどやって良かったこと、新しい発見、考えさせられたこと、など実際にあなたが感じた具体的な話をしましょう。

親は話を聞くうちに「私もやっておいてほうがいいかしら」という気になるかもしれません。また、わからないことがあれば子どもに聞くことができるという安心感もあります。

親が終活を始めたら様子をみながら介護や葬儀といったナイーブな話もお互いにしてみましょう。子どもとして“良かれと思って”考えていたことが、実は親にとっては負担・無用のことである可能性もあります。親子であっても考え方・価値観は人それぞれです。より良い人生を送るためにはどうしたらよいか、お互いに相手の意見を尊重しながら老後について考えて欲しいと思います。

そのため、この年代では親の終活を中心に考えるといいでしょう。もちろん、自分自身の終活も少しずつ進めなければなりません。ポイントは以下の通りです。

終活について話をする
終活という言葉が広く認知されてからも、実際に終活に取り掛かっている人はまだまだ少ないのが現状です。60代は終活を始めるのに最適な時期ですが、「もうちょっと遅くてもいいだろう」と考えてしまう人もいるかもしれません。少し勇気を出して、親と終活について話してみましょう。取り掛かるのが早いほど、負担は小さくなります。

引越しやリフォームを行う
生前整理というと、どうしても「家にあるものを整理する」と考えがちです。しかし、家自体の扱いも忘れてはいけません。日本では、空き家の増加が社会問題になっています。両親が他界したあと、無人の実家の後始末に困り、何年も放置してしまうケースが多いのです。治安の悪化にも結びつきかねないので、家族が責任を持って対処しなければなりません。

そこで、親に実家のリフォームや引越しを提案してみましょう。二世帯住宅にするのはもちろん、実家を引き払ってマンションに移り住むなど、方法はいろいろあります。この時期は子供が成長して私室が必要になるため、引越しやリフォームにも最適なのです。家族全員が幸せになれる家を作りましょう。

元気があるうちに始めたい生前整理と身辺整理

<身辺整理と生前整理のちがいは?>

“身辺整理”と“生前整理”は似たような言葉ですが、身辺整理は物・財産・人間関係など自分の身の回りものを整理すること、生前整理は遺される家族の負担を軽くする目的が強い身辺整理です。

<40代から始める生前整理・身辺整理のメリット>

40代から始める生前整理・身辺整理のメリットは、何と言っても『40代は体力がある』ということです。50代になると少しずつ体力の衰えを感じ始めます。

部屋の片付けをしたことがある人なら想像がつくと思いますが、物を片付けるというのは想像以上に体力が必要なことです。物を出し、必要かどうかを判断し、不要な物は適切に捨て、必要な物は整理しながら保管する。この流れを家中の物に対して行わなければなりません。決して1日で終わる作業ではありません。

また、財産整理を行う時は、保管してある全ての資料に目を通しながら必要な資料をより分けなければなりません。神経を使う作業です。たくさんの銀行口座を一つにまとめる時には、支払い口座の変更を行ったり、銀行窓口に解約手続きに行ったりと手間がかかります。

生前整理なんて早すぎると思わず、体力のあるうちに少しずつ始めておくと家がすっきりして快適な生活を送ることができます。これだけでも素敵なことだと思いませんか?

40代のエンディングノート

40代は、仕事で責任のある立場になったり、子どもがある程度大きくなり自分の時間を持てるようになる時期です。また、理想の老後について考え、理想を叶えるための行動や資金面の準備も考え始めたい時期でもあります。

老後なんてまだ早いと思うかもしれませんが、まだ体力もある40代から準備を始めたほうが安心です。理想の老後を考えるのと一緒に、資金面の確認のために相続財産の項目で自身の資産の見直しを行っておきましょう。

  • 40代が是非書いておくべき項目…相続財産、延命治療について
  • 必要だと感じる人だけ書いておくとよい項目…遺言書(再婚、離婚などで家族に変化があった場合、相続人が変わるため)

老後を見据えて備えておくこと

老後を見据えた備えとして“老後資金の貯金”があります。年金だけでは生活が成り立たないことを考えると、今のうちから少しずつ貯金をしておくのが良いでしょう。

しかし、40代は子どもの教育費や住宅ローンなど大きな出費が多く、とても貯金にまで回らないというのが本音ではないでしょうか。

そこで、貯金ではない今からできる備えとして次の2つをご紹介します。

①家計を見直し、スリムな生活にしてみること

年金生活になった時の生活費をシミュレーションし、その生活費で生活ができるように家計を見直してみましょう。年金生活になっていきなり生活費を切り詰めるのは難しいことです。もらえる年金額は年金定期便で確認することができます。

②定年後のセカンドキャリアを考える

定年後も働き続けることでお金を稼ぐことができます。その時に何をしたいか・何ができるかを考えることも立派な備えです。場合によっては資格取得や何らかの経験が必要な仕事もあります。60代で定年を迎えるとしても、今から10年以上の準備期間があります。

50代は終活の適齢期!老後の安心感の基盤となる

年代別終活の備え04

50代に入ると、会社で重要な役職につくことが多くなります。責任が増して仕事が忙しくなる人もいれば、最前線の現場の仕事から解放され、ある程度余裕ができるケースもあるかもしれません。後者の場合は、老後の生活を安心して過ごせるように少し早めに生前整理やお墓探しに取り掛かってもいいでしょう。

家の中にたくさんの物があふれている場合や、もう使わないもの等がたくさんある場合には思い切って断捨離をしておきましょう。大切な思い出の品を手放すことには抵抗もあるかもしれませんが、断捨離には時間も労力も要するためまだ若いうちに思い切ってやってしまいましょう。

50代での終活は家族の状況によっても必要なことの優先順位が変わってきます。パートナーや子どもがいる場合には自分の身に不幸があっても、家族が何とかしてくれるでしょう。しかし、周りに頼れるような人がいない場合には、早い段階から医療や介護、葬儀やお墓に関する終活をし、自分の身に降りかかるかもしれない不幸にも備えておきましょう。

50代の終活でやっておくべきこと

断捨離

50代は体力の衰えを感じ始めたり、手術・通院が必要な病気になる人も出てくる年代です。そのため、体力が必要な終活を優先してやっておくと良いでしょう。終活の中で一番体力が必要なのは、家の片付けです。家中を片付けると言っても1日で全てを終わらせることは不可能なので、部分的な片付けを何度も繰り返し最終的に家中を片付けるというかたちになります。終活で断捨離をすると考えるとほとんどの物を捨てなくてはいけないように感じますが、50代の終活ではそこまでする必要はありません。
今まで家に集めてきた物の中から必要なものだけを選んで整理する、という感覚で大丈夫です。これだけでも家の中がすっきりして気持ち良く生活ができるはずです。終活には「これからの生活をより快適なものにする」という目的もあります。そのため、必要なものだけを選んで整理するだけでも終活の目的は果たしているのです。
終活の意味合いを強く持たせたいという方は、必要なものを選ぶ基準を厳しくすることで物をさらに減らしたり、自分が亡くなった時に家族に引き継ぎたい物・形見分けしたいものを選んで家族にわかるように保管しておくことよいでしょう。家の中で物にぶつかって転倒、骨折してから要介護になったというケースも多いので、動線上にものを置かないように心がけることも大切です。

預貯金の整理

50代は子どもが社会人になる人も増えてきます。今まで子どもの学費の支払いに使っていた銀行口座が使われない口座になっていませんか?使っていない口座がある場合は、盗難・紛失の恐れなど管理を楽にするために解約しましょう。
また、子どもが社会人になって独立して久しぶりに夫婦だけの生活になった等、生活に変化があった時はさまざまな支払いの引き落としに使用している口座を確認し、口座をまとめることができるものはまとめ、不要なものは解約しましょう。

葬儀・お墓について考える

葬儀・お墓を購入するには少し早いかもしれませんが、元気・気力がある50代のうちに葬儀社にプランを聞きに行ったり、お墓を見学しておくと本格的に購入する時の参考になり役立ちます。何事もゼロから始めるのは大変ですが、少しでも始めておいたことがあると気持ち的にも楽に再開することができます。また、葬儀やお墓の金額も知ることができるので、今後のお金の計画を立てる時にも役立ちます。

エンディングノート

万が一のことがあっても家族が困らないようにエンディングノートを準備しておきましょう。『50代のエンディングノートの書き方』で後述しますが、基本内容(参照:30代のエンディングノートの書き方)はすべて記入します。エンディングノートは大事な情報が詰まっている重要なノートです。大事な情報が書いてあるという理由から人目につかない場所に保管したいものですが、万が一の時には誰かが見つけてくれる場所でなければなりません。そこでおすすめしたいのが“緊急時用”と“亡くなった後用”の2冊に分けて書くことです。

緊急時用には、以下の3項目について書きます。

  • 自分のこと(名前、住所、生年月日、本籍、血液型、など)
  • 医療・介護(延命治療・臓器提供の希望の有無、持病、アレルギー、など)
  • 葬儀・納骨(葬儀規模の希望、菩提寺の情報、葬儀に読んで欲しい人のリスト,など)

そして、いざというときに見つかりやすい場所に保管します。

亡くなった後用には、以下の5項目について書きます。

  • 個人情報(携帯電話など契約しているもの、運転免許証の有無、など)
  • 相続財産(預貯金の銀行名、有価証券、不動産、借金、など)
  • 遺言書(遺言書の有無、遺言書の種類、など)
  • 知人や親戚の連絡先
  • ペット(名前、年齢、かかりつけ医、ペット保険、自分の死後の飼育について、など)

保管場所は盗難に合わないような人目につかない場所です。

<親の最期から必要な終活を知る>

50代の子ども世代の親は70~80代位が多いと思います。親との別れを経験する人もいるでしょう。親が亡くなった時、

  • 家の整理をしていてくれたから助かった
  • エンディングノートがあったので様々なことがスムーズに進んだ

反対に、

  • 使っていないものを含めて銀行口座が多すぎて解約作業に手間がかかった
  • 保険関係の資料が点在していて困った
  • あとになってから遺言書が見つかった

など、親がしておいてくれて助かったこと、反対に苦労したことがあったと思います。その経験を生かして、あなたが亡くなった時に遺された家族が苦労しないような終活を50代からやっておくという方法もあります。

50代のエンディングノート

50代は子育てが一段落し、自分の老後について真剣に考え始める時期です。エンディングノートは基本内容をすべて記入しましょう。すべてを記入するには時間がかかりますが、今までの人生を振り返ったり、現在の状態を正確に把握したりする中で自分のセカンドライフに何がしたいか自然と思い浮かぶこともあるでしょう。50代のエンディングノートには、是非、これからしたいことについて書いておきましょう。

  • 50代が是非書いておくべき項目…これからしたいこと、延命治療について、相続人の確認
  • 必要だと感じる人だけ書いておくとよい項目…なし(すべての項目を記入しましょう)

50代おひとりさまの終活

おひとりさまが終活する際に意識したいのは、通常は家族がやってくれるはずのことを頼む相手がいないということです。例えば、自分が亡くなった時に契約している葬儀社への連絡すること、保険証の返還手続き、銀行口座の解約作業などはどんなに頑張っても自分で行うことはできません。こういったことを頼むのは必ずしも家族でなくても良いのですが、自分の葬儀のことやお金関係のことを頼むことができるくらい信頼できる人がいるのは珍しいことです。また、信頼している人が自分より長生きできるかはわかりません。

50代のおひとりさまの終活で是非行って欲しいのは、おひとりさまに不足しがちな“人の力”を補ってくれるサービスを知ることです。実際に契約・利用しているのは70代以降の人ですが、サービス内容や料金を知っておくだけでも参考になりますし、将来の安心につながります。また、今は結婚していても配偶者と死別しておひとりさまになってしまう可能性もありますので、おひとりさまでない人にも知識として知って欲しいと思います。

ここでは、身元保証サービスと死後事務委任契約の2つをご紹介します。

  1. 身元保証サービス
    『身元保証人』が必要な際、家族・友人の代わりに身元保証人となってくれるサービスです。身元保証人が必要になる場合は意外と多く、病院への入院・手術時、介護・福祉施設への入居、賃貸住宅への入居など高齢になるほど必要になる場面が増えます。料金は数十万円~で、追加サービスとして日常の生活支援(買い物、病院の付き添い、入院中の荷物の購入・お届け、など)や喪主の代行、葬儀・納骨の代行などの死後の事務を提供しているところもあります。
  2. 死後事務委任契約
    死後事務とは、亡くなった後の役所への届出、医療費・葬儀代の支払い、葬儀・納骨の取り仕切り、公共料金の支払い、銀行口座やクレジットカードの解約、携帯電話の解約などのことです。死後事務委任契約は、これらの死後事務を第三者(行政書士・司法書士・弁護士などの専門家)に依頼して契約することです。もし、依頼できる親族や友人がいれば、その人に依頼契約をすることもできます。料金は50~100万円程度で、依頼する死後事務の内容によって変わります。

60代はセカンドライフを楽しみながらもしもに備える

年代別終活の備え05

60代になると、いよいよ終活も本番に突入します。多くの人が定年退職を迎えて時間の余裕ができ、終活に取り組みやすくなるからです。やるべきことはたくさんあるので、以下の内容を参考に少しずつ行ってください。

終活開始宣言をする
終活は、家族にも相談して進めることが大切です。そこで、本格的に終活を開始する際には、家族の前で「終活開始宣言」を行いましょう。それまで何となく終活について話したことがあっても、家族は「まだ早いよね」と思っているかもしれません。まじめに終活に取り組みたい気持ちを伝えれば、家族も協力してくれるでしょう。

生前整理を始める
生前整理は、普段の掃除の延長としても行いやすいので、最初に取り掛かるといいでしょう。ポイントは、ある程度思い切って捨てること。1年以上も出番がなかった持ち物は、どんどん処分して構いません。趣味の品や美術品などは、親戚や友人に譲るのもいいでしょう。

お墓を探す
お墓探しは人によって対応が分かれます。先祖代々のお墓に入るつもりであれば、特に焦る必要はありません。しかし、新しいお墓を探さなければならない時は、ある程度時間をかけて吟味すべきでしょう。墓地の見学ツアーもよく行われているので、夫婦や家族で参加してみてください。旅行気分で楽しくお墓を探せるのがメリットです。

また、お墓の継承に不安がある場合は、納骨堂や樹木葬の利用を検討してみましょう。どちらも永代供養が基本なので継承の必要がなく、維持管理も運営会社が行ってくれます。受け継いできたお墓の墓じまいも含めて、家族や親族と相談してみてください。

葬儀の形態を考える
故人の希望により、身内だけで静かに葬儀を行うことはよくありますよね。これに限らず、自分の要望を葬儀に反映させることは、現在では一般的になっています。自分の葬儀をどのように行ってほしいか、じっくり考えてみてください。

なお、特に葬儀の希望がない場合でも、予算や喪主に関する相談くらいはしておいた方がいいでしょう。自分の死後、喪主の担当や予算の規模をめぐって、親族が争うことは珍しくないからです。生前に希望を伝えておけば、これらのトラブルを回避することができます。

エンディングノートを作る
生前整理と同じく、すぐに取り掛かりたいのがエンディングノートの作成です。自分の死後の指示や要望を書き留めておけば、家族が困ることもありません。主に以下の内容を記載しましょう。

  • お墓や葬儀の希望
  • 貴重品の保管場所
  • 遺産相続に関すること
  • 葬儀に呼んでほしい知り合いの連絡先
  • 延命治療、臓器移植、献体などの可否
  • 家族へのメッセージ
  • その他、終活で決定したこと

なお、エンディングノートはあくまでも個人的なメモなので、法的な拘束力はありません。遺言に法的な効力を持たせたい場合は、遺言書を作成する必要があります。

70代はいつかはやってくる死を前向きにとらえること

年代別終活の備え06

70代は、終活開始のリミットともいえる時期です。最低でもこの時期に終活を始めなければ、体が衰えて作業が難しくなるか、先に寿命を迎えてしまいかねません。事情があって先延ばしにしていた人でも、「いい加減始めよう」と決意を新たにしましょう。

終活の内容自体は60代の延長線上で構いませんが、人生の残り時間も少なくなっていますから、より具体性が求められます。情報だけ集めて曖昧にしていたことにも、決定を下さなければなりません。以下の点に目を向けてみましょう。

配偶者の他界は終活の契機
70代に入ると、長年連れ添った配偶者に先立たれる可能性が出てきます。夫婦2人だけで暮らしていたのであれば、ついに1人暮らしになってしまうわけです。その後の生活に不都合が生じる可能性は高いので、すぐに終活に取り掛かりましょう。子供や親族から同居や支援の提案があれば、真剣に検討することをおすすめします。

自家用車を処分する
高齢になると判断能力が低下し、どうしても車の運転が苦手になってしまいます。高齢者の交通事故も社会問題となっており、免許の返納が推奨されているのです。可能であれば免許を返納し、自家用車も売却するなどして処分しましょう。どうしても運転しなければならない場合は、小型車や自動ブレーキシステム付きの車を選択してください。

やり残したことをやる
体力や体調の問題を考慮すると、長期旅行などを自由に行えるのは70代が限界です。80代でもまだまだ元気な人はいますが、早い人は70歳を迎える前に寝たきりになってしまうこともあるのです。やり残した長年の夢などがあれば、この年代のうちにやっておくべきでしょう。人生に悔いが残らないようにすれば、落ち着いて老後をすごせます。

体調管理に気を配る
60代までは大丈夫だったという人でも、70代になると急激に体が衰えることはよくあります。いくら計画的に終活を行っても、体調を崩してしまえば豊かな老後を送ることはできません。食事や運動などの体調管理に気を配り、体に不都合を覚えたらすぐに病院へ行くようにしてください。

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