エンディングノートとは?おすすめ使い方

人生の終末期にご自身の希望や要望などを書き留めておくノートの事。

エンディングノートとは?

ご自身が死亡した時や意思疎通・判断力の喪失を伴う重大な病気になったときに自分の希望を示しておくエンディングノート。おすすめのエンディングノートの書き方とは、内容は人それぞれですが、例えば、葬儀への希望や相続についての考えや重度の病気になった時に延命治療を望むかや自分史などです。遺言とは違い法的効力はありませんが、存命中・死後の家族の負担軽減を目的としているのがエンディングノートです。

近年では多くの人がエンディングノートを準備するようになったため、様々な方法でエンディングノートを入手することが可能です。
選び方のポイントとしては、自分が書き残したいと思っている項目に沿った内容に仕上げられているかどうかを確認することが第一になります。エンディングノートには自分自身がペンで書き込んでいくことになりますから、書きやすい紙質や大きさのエンディングノートを選ぶことも大切です。

エンディングノートは全国の書店やネットショップから購入でき、安い物では500円前後から手に入れることが可能です。一般的には1,000~2,000円前後が相場になりますが、ハードカバーなどの高品質なエンディングノートには3,000円以上の価格が付けられています。
家族に長く残しておいてもらいたいのか、それとも葬儀や相続などの希望が伝われば良いのかなど、目的に合ったエンディングノートを選ぶと良いでしょう。

特におすすめしたいのは、各市町村の役場など公的機関で配布されている無料のエンディングノートです。
行政が発行しているエンディングノートは、単純にコストをかけずに入手できるというだけではなく、その他にも多くのメリットが潜んでいるため要注目です。

販売されているエンディングノートと違い、市町村が配布するエンディングノートは、押さえておくべきポイントが確実に押さえられているので、作成に手間をかけたくない方や、慣れていない方でも完成度を高められます。

内容は市町村によって異なりますが、地域の地図や警察署、役所など、必要な連絡機関の情報が予め記載されている場合が多いことも活用するメリットです。
残された家族がエンディングノートを見れば、各機関と簡単に連絡が取れて、必要な手続きを進めやすくなるという便利さが備えられています。

エンディングノートを制作しているかどうかは市町村の方針によって異なるので、まずはお住まいの地域でエンディングノートが配布されているかどうか確認しましょう。
配布されている場合には、市役所などの福祉課、あるいは地域毎のケアプラザ等で直接入手ができるので、足を運ぶことをおすすめします。

エンディングノートに記すこととは?

自分について 名前、生年月日、戸籍、家系図など
健康・介護・治療について かかりつけ医院や持病のことなどの病歴、告知や終末医療の希望など。
死亡後について 葬儀、納骨の希望、親族、知人友人関係者のリストなど。
財産について 金融資産〈預貯金・不動産・借入金〉
生命保険について 加入している生命保険
その他 ブログやSNSのパスワード・親族へのメッセージ・思い。処分品リストなど

エンディングノートには、まず自分自身のことが家族や関係者に伝わるように、個人情報を記載しましょう。
名前や性別、生年月日、本籍地、血液型などを書いておけば、緊急時が訪れたとしても家族が参考にしながら応対してくれます。
家族の一員であるペットに関しても、与えるべき食べ物やかかりつけの病院の連絡先を書いておきましょう。

健康面については、自分自身でコミュニケーションが取れなくなった場合を想定した情報を記入します。アレルギーや持病がある場合には詳しい内容を書き、普段飲んでいる薬の種類、延命治療希望の有無、臓器提供の意思があるか否かも記してください。

介護の希望に関しては、誰からの介護を受けたいのかをはじめ、場所の指定、使うお金の財源などもエンディングノートに書いておくと便利です。

忘れてはならない項目となるのが相続財産であり、家族が混乱やトラブルを起こさないように細かく情報を記載しておくことをおすすめします。
まず預貯金については、銀行名や支店名と一緒に通帳と印鑑を保管している場所も書いておくと、手続きをスムーズに進められます。

有価証券がある場合には、利用している証券会社、保有銘柄が固定されている場合には目録として一覧を記入しておくと価値がわかりやすく便利です。
生命保険等も、どの会社の商品に加入していて、誰が受取人に指名されているのかをエンディングノートに記しておきましょう。

葬儀や納骨に関する希望もエンディングノートに残すことができます。
希望する葬式の規模や呼んで欲しい人物の連絡先、遺影を用意しているか否か、納骨を希望する先の寺院や霊園の所在地などを書いておけば、家族が困りません。

ブログやSNSなどを利用しているのであれば、その扱いに関してもエンディングノートで指定すると良いでしょう。アカウント名やパスワードを書いておくと、亡くなった後に削除などの手続きを行いやすくなります。
また、繋がっている方に向けて亡くなったことを伝えたり、メッセージを託したりすることも可能です。

エンディングノートは遺言としての効力を持たないので、正式な遺言を残す場合には別途準備が必要です。

しかしエンディングノートの中で遺言の有無を知らせることができるので、見逃されたまま相続を進められてしまう危険性を無くすことができます。
遺言書には書けない家族に向けた個別のメッセージも、エンディングノートに書き残しておくことがおすすめです。

各項目に記入日を残し、定期的な振り返りを

エンディングノートに記入する際には、必ず、最終記入日をつけることをおすすめします。
エンディングノートは、一度書いたら終わりというわけではありません。

最終記入日から年月が立てば、変更してくるものもあります。特に、最近は、高齢化問題や加速化するIT技術の発展などから、数年前には思いもよらなかったトラブルが起こったり、それに伴い、法律が改正されたり、新たなサービスが生み出されたりします。こういった時代の変遷や、家族の事情の変化などによって、エンディングノートの定期的な振り返りと訂正をおすすめすると共にとても大切です。

エンディングノートを準備することの意味とは?

家族が困らないようにできる
自分の死後、家族にやってもらわなければならない手続きがあります。それは携帯電話の解約、銀行口座の解約、生命保険の手続き、クレジットカードの解約、など多岐にわたります。例えば、クレジットカードの解約について細かく考えると、クレジットカードは全部で何枚持っているのか、どの会社のカードなのか、などの情報が必要です。そのような自分しかわからない情報をリスト化してまとめておくだけで、家族が行う手続きはスムーズに進みます。独身の方は、知人や死後事務委任など検討することをおすすめします。

また、あなたが家族と同居していて生活のお金を管理している人であれば、生活に必要な情報を書くことで家族が困らないようにすることができます。生活に必要な情報とは、各種支払い(公共料金、税金、家賃、新聞、など)の引き落とし口座や引き落とし日などです。

自分の意志を伝えることができる
自分の死後のこと(お墓、葬儀の希望、ペット、など)や、家族に対する自分の気持ちをノートを通して伝えることができます。特に大切なのが、命はあるけれど自分の意志を伝えられなくなった時の対応です。例えば、突然の事故で意識不明や重篤な状態になった時に、延命治療を希望するか、臓器提供を希望するかの判断です。この判断を家族にさせるのは非常に厳しいことです。
また、認知症で判断能力が低下した時、希望する介護内容(施設、介護してほしい人、など)の判断もその一つになります。

今までの人生の棚卸しが今後の人生設計につながる
エンディングノートは今までの人生を振り返る作業が多くなります。その中で楽しかったことや良かったことはこれからまたやってみようという意欲につながり、反対に悔しかったことや悪かったと反省したことは今後の再挑戦や改善につながります。
そして、人生の棚卸しが進むと、残された人生はこんな風に生きたいと前向きな気持ちでスタートをきる人がたくさんいらっしゃいます。

エンディングノートの活用の仕方

エンディングノートの目的は、主に、自分の死後、家族が困らないように必要な情報を伝えておくことですが、使い方次第で、自分自身の生活をより豊かにしたり、残された家族の心の支えとなったり、より有効に活用することができます。おすすめのエンディングノートの活用の方法は以下です。

・普段の備忘録に

親族や友人知人、病院などの、住所や連絡先を整理しておくことで、アドレス帳としての役割を果たせます。また、各種暗証番号やパスワードのメモがわりに使用することもできます。個人情報や暗証番号などは、重要な情報ですので、保管には気をつけましょう。

・自分自身を見つめ直すきっかけに

自分史をつけたり、交友関係を整理したり、人生や自分自身を振り返ることで、やり残したことや、これからやってみたいことが見えてくるでしょう。時代の変遷と共に人生を振り返ることは、自身にとって懐かしく楽しい作業であると共に、子供たちや孫たちにとってもかけがえのない記録、指針となることでしょう。

・身辺整理の手助けに

洋服や本など、数年来使っていない不要な物を捨てたり、使用していない預金口座やクレジットカードを解約したり、身の回りの整理をする手助けとなります。貴金属や着物など形見分けのリスト作りにも活用できるのがエンディングノートです。身の回りが片付いていけば、気持ちのよい生活が過ごせ、新しいことにチャレンジするきっかけになるかもしれません。

・老後・死後について、家族と話すきかっけに

病気や介護のこと、葬儀やお墓、相続のことは、大変重要な問題でありながら、家族間でなかなか話題にしづらいものです。エンディングノートを一つのツールとし、家族間で話し合うことで、残される家族が担う負担を軽減することができるのでおすすめです。

・家族への感謝のメッセージを

日頃、なかなか口にだせない感謝の思いを書いておきましょう。残された人は、亡くなった人の声を聞くことができません。ノートに残したメッセージは、万が一の時、残された家族の大きな助けとなることでしょう。

エンディングノートがあるとこんなに役立つ!

何かあった時に自分も家族も助かる

エンディングノートにご自身がどうしてほしいのかという希望を書いておけば、家族にそれを尊重してもらうことを期待できます。介護や延命治療、葬儀についての希望を書いておけば家族は迷わずに済み、悩むことがなくなりますのでおすすめです。

将来への備え、安心できる

病気・介護・お金について、多くの人が悩み・不安を抱えています。エンディングノートに書くことで不安への対処法を具体的に考え、見直すことができるようになります。今を安心して過ごせるようになります。

頭の中を整理できる

エンディングノートを書くことで「人間関係」「財産関係」を見つめ直すことができ、自分や家族、財産や相続、葬儀のことなど様々なことを整理できます。将来は誰に何をの残して、どうしたいのかという「希望」が明確になります。

家族とライフプランを話すきっかけになる

介護、葬儀、お墓、相続など高齢期の問題を家族と話すきっかけになります。一緒に記入することで大切な問題について家族で話し合う機会も生まれます。

エンディングノートの存在を家族に知らせておく

エンディングノートの存在を誰にも言わないでおくと、せっかく書いた情報が家族の役に立つことはなく、自分の意志も伝わることはありません。できれば、エンディングノートの存在を家族に知らせると同時に、介護のことや延命治療・臓器提供についての自分の考えを話しておきましょう。

よくある質問

  • エンディングノートはいつ頃から書き始めるのがいいですか?
  • 年代にかかわらず、いつ書き始めてもいいと思います。
    「ああ、これ、家族に伝えておかないといけないな」と思うようなことがあったら、ためらわず書き残してください。エンディングノートを書き綴ることによって、あらためて自分の人生を見つめなおすことができるので年齢にこだわらず、書けるところから書くことをお勧めします。
  • エンディングノートはどこでもらえますか?
  • お住まいの自治体が無料で配布しているところもありますし、ご葬儀会社や様々な会社で、独自のエンディングノートを配布しているところもあります。終活サポートでも、エンディングノートを提供しておりますので、お気軽に 終活サポート 終活相談窓口 0120-432-040 までお問合せください。
  • エンディングノートと遺言書の違いはなんですか?
  • 遺言書は、主に相続にまつわる財産分与などを中心に書くものですが、エンディングノートは、ご本人の意思や想いを中心に書くものです。エンディングノートは、何度でも書き直しできるので、自分が思っていることを、身近な人に伝えるためのツールとして、気軽に書くことをお勧めします。
  • エンディングノートは無料のものと有料のものがあるけど、どちらがいいですか?
  • 有料、無料にかかわらず、エンディングノートの目次や項目をざっくりとみて、自分が書けそうだと思うものを選ぶのがいいと思います。あまり分厚いものは避けて、なるべく完結に自分の伝えたい項目を網羅しているものを選びましょう。
  • エンディングノートでおすすめのものはありますか?
  • 必要最低限の簡単な項目に絞られていて、ページが少ないものを選ぶと、書きやすいです。エンディングノートは、自叙伝や日記ではありませんので、気負わず、気軽に、家族や身近な人に、自分の想いを書き残しましょう。
  • エンディングノートを書いてることを家族に知られたくないのですが。
  • エンディングノートは、自分の想いを残された方へ伝えるために書くという目的があるので、書いたことをなるべくご家族と共有していただきたいのですが、どうしても嫌な場合は、信頼できる人に預けるか、保険の証書や、不動産の権利書などと一緒に保管しておくと、もしもの時に家族が手に取ってくれる可能性が高いと思います。
終活全般相談窓口 終活全般相談窓口

終活サポートへのお問合せはこちら
終活相談窓口 Story相談窓口 いい葬儀お客様センター
電話で相談する メールで相談する