故人の遺品整理

故人の遺品整理

遺品整理を業者に依頼しようか迷っている方へ先に知っていてもらいたいことをご紹介します。大切な故人の遺品をお願いする業者です。
慎重に考えましょう。

故人の遺品整理ってどうしたらいいのか?

遺品整理とは?

遺品整理とは、故人が使っていた物を整理し、きれいに掃除をして現状復帰をすることです。物を整理するというのは全てをゴミにすることではなく、貴重品・形見・再利用するもの・廃棄するものなどに分けることを指しています。

遺品は部屋の中にあるものだけではありません。自動車やバイク・自転車、デジタル機器も遺品です。また、生前に契約していたインターネット、ライフライン、銀行口座などの解約の手続きも忘れずに行いましょう。

作業をする業者の様子大切な家族の葬儀を終え一息ついた頃に問題となるのが、遺品整理、つまり、故人の残した持ち物の整理や処分です。
人一人が残す持ち物の量は膨大です。また、故人の思い出の品を処分するには精神的にも負担がかかります。
最近では、遺族も高齢で作業が思うように行えなかったり、子供たちがいても住まいが離れていたり、自分たちで遺品整理をしきれず、専門業者に依頼する人も増えています。

しかし、業者に依頼すると、高額な費用を請求されるのではないか、遺品を大切に扱ってもらえないのではないか、と心配になることも多いでしょう。

遺品整理を自分たちで行う場合と専門業者に依頼する場合のメリット・デメリットを比較した上で、それぞれの進め方や手順、専門業者の選び方や費用相場などをご紹介していきたいと思います。

遺品整理の方法と、メリット・デメリット
遺品整理には、自分たちで行う方法と、遺品整理業者に委託する方法があります。遺品整理を進めるにあたり、まずは、両者のメリット・デメリットを比較したいと思います。

自分たちで遺品整理を行う場合のメリット・デメリット

メリット 費用がかからない
遺品を自分たちで整理することで、死の受け入れや悲嘆のケアにつながる
デメリット 時間と手間がかかる
大量の場合は、特に処分に困る
故人の持ち物を処分するのに申し訳ない気持ちになる
遺品に触れると故人を思い出したり悲しい気持ちになったり作業がなかなか進まない

遺品整理業者に依頼する場合のメリット・デメリット

メリット 手間がかからない
短時間でスムーズに作業が進む
探し物の捜索に協力してもらえる
遺品の買取や合同供養などのサービスを受けられる
その他、ハウスクリーニングなどの専門的なサービスを依頼することもできる
デメリット 費用がかかる
遺品の扱いに不備や間違いがあるなどトラブルの可能性がある
中には不当な業者もあるので注意が必要

遺品を整理するにあたっては、自分たちで進めていくにしても、業者に依頼するにしても、それぞれにメリット、デメリットがあります。
また、遺品の量や質、部屋の片付けか住まいごとの片付けか、家族が遺品整理に時間がさけるかどうか、など、それぞれの状況によって、自分たちで整理した方がよいか、業者に依頼した方がよいかが、異なってきます。整理は自分たちで行い、処分品を業者に依頼するなど、上手に分担して業者に依頼する方法もあります。

自分たちで貴重品などの処分を行う場合の方法と手順

自分たちで遺品整理を行う場合、やることは「分類」と「処分」です。むやみに処分していくよりも、遺品を分類し、緊急度・重要度の高いものから手をつけていくようにしましょう。

遺品の分類は5つ(遺品は、以下の5つに分けることができます。)

  1. 通帳、証券、車など相続対象となりうるもの
  2. 形見として取っておくもの
  3. リサイクル業者に引き取ってもらうもの
  4. 廃棄するもの
  5. 廃棄したいが、廃棄しづらいもの

業者に作業依頼する前に知っておきたいこと

具体的にどのようなサービスを行っているのでしょうか。業者依頼を選択する前にサービス内容や費用の相場を知っておきましょう。

業者が行っているサービス内容

  • 遺品の仕分け
  • ゴミの分別、回収
  • 清掃(特殊清掃を含まない)  です。

業者によっては基本的なサービスの他に以下のサービスを行っているところもあります。

遺品の供養

故人の愛用品、写真、手紙、仏壇、神棚などを供養してくれます。

リサイクル可能な家電製品、家財、家具の買い取り

自分達で売りに行かなくても良いので便利です。買い取りのお金は業者依頼の費用に充てることができます。

家具や大型荷物の配送

ご遺族や親族のご自宅などに故人が使っていた家具や残しておきたい大型荷物を配送します。

車、バイクの廃車手続き

故人が所有していた車やバイクを廃車にする場合、手続きを代行してくれます。

空き家、相続の相談

遺品整理が終わると空き家になってしまう家や相続の相談を専門家にできるサービスです。

費用相場

ほとんどの業者では遺品の仕分けにかかる時間や運搬量に応じて料金を決めていて費用を算出する上で基本となるのは「部屋の広さ」と「遺品の量」です。

遺品の量は人それぞれである上、廃棄物処理にかかる料金は市町村ごとに異なるため金額に幅が出てしまいますが、最近では、およその相場は「部屋の間取り・サイズ」をベースとして最低ラインが決まり、遺品の量、スタッフ人数、作業環境、住居の立地や階層、駐車場からの距離などにより増額されるというシステムが主流です。

1K 30,000円~80,000円
1DK 50,000~120,000円
1LDK 70,000~200,000円
2DK 90,000~250,000円
2LDK 120,000~300,000円
3DK 150,000~400,000円
3LDK 170,000~500,000円
4LDK以上 220,000~600,000円

上記にプラスしてかかる費用があります。家電リサイクル料と大型家具の処分料金です。

資源の有用化と廃棄物の減量の観点から家電リサイクル法によって一部の家電製品は粗大ゴミとして処分することができなくなりました。対象となる家電製品は、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機です。

こちらの処分には家電リサイクル料がかかります。 また、大型家具・家電は粗大ゴミとして処分する時に料金がかかります。

悪質業者とのトラブル事例・対策(業者に依頼する際の注意点)

残念ながら悪質な業者も存在します。業者依頼をする時は注意が必要です。

  1. 遺品の誤処分
    “残しておいてください”と言ったにもかかわらず、遺品を処分されてしまうトラブルです。残しておきたい物は先に持ち帰る、処分する物との区別がはっきりとわかるように印をつけておく、など対策が必要です。
  2. 見積りより大幅に高い料金請求
    作業当日になって追加料金と称して見積りに次々と上乗せし、不当な料金を請求されるトラブルです。複数の業者に事前見積りを依頼し、何の作業にどれくらいの費用がかかるのかを詳細に見積りを出してもらいましょう。追加料金がかからないことを契約してもらえれば安心です。詳細に見積もりを出すことや追加料金がかからないことを拒む業者には依頼しないのが得策でしょう。
  3. 不当に低い価格での遺品を買い取り
    ご遺族が買い取り対象となる品の買い取り相場額を知らないことや、今買い取りにならなければ手間がかかって困ることを知って不当に低い買い取り額を設定されるトラブルです。ほとんどの業者は見積りの段階で買い取りの品を査定してくれるので、作業当日までゆっくり考えてから判断をしましょう。怪しいと思った際には、別の業者やリサイクルショップに持ち込み査定を依頼しても良いでしょう。

遺品整理業者と不用品回収業者との違い

遺品整理業者と不用品回収業者は、どちらも物の処分を担うという点で、同じような業務に思えますが、その実は異なります。

遺品整理業者は、物を「遺品」として扱い、品物の分類や査定・買取、探し物の捜索をした上で、梱包や処分を行ってくれます。また、処分品について、多くの業者で合同供養のサービスを受けることができます。

一方、不用品回収業者は「不要品の回収・廃棄」に特化しており、品物の分類や供養などは基本ありませんが、費用が非常に安いところが魅力です。

ただし、市区長村の委託や一般廃棄物処理業許可を受けていない不正業者も多く、不法投棄などのトラブルに巻き込まれる可能性もありますので注意が必要です。 その一方、最近では、不用品回収業者でも、遺品整理士が在籍するなど、遺品整理業務をきちんと行ってくれる業者もありますので、上手に利用すると非常にお得です。

故人の貴重品を処分する前に考えておきたいこと

故人の遺品整理03

作業をする時期

遺品整理をする時期は一般的に四十九日が終わってからとされていますが、明確な決まりはありません。

ただし、故人が住んでいた住居が借りているもので、今後誰も住まない場合には注意が必要です。賃貸物件であれば整理する時期が遅くなる分だけ家賃を払い続ける必要がありますし、公営住宅では四十九日までに部屋を明け渡さなければならないこともあります。故人が持ち家以外に住んでいた場合は、いつまでに部屋を明け渡す必要があるのかを大家さんや管理者に前もって確認しておきましょう。

ごみ出しの面から考えると、粗大ごみや大量のごみの回収を依頼する場合は、予約が取りにくい時期(引っ越しシーズンの3~4月、大掃除が行われる年末)を避けるとスムーズです。ゴミステーションの休日(ほとんどの場合、土日・祝日)も確認しておくと便利です。

作業の手段

次の3つの手段があります。

業者に任せたからと言って故人に対して失礼、薄情だ、ということはありません。自分達にできること・できないことの範囲を決め、故人が使っていた物をきちんと整理してあげましょう。

①全て業者に依頼する

遺品の仕分けからごみの分別・回収まで全てを業者に依頼して行ってもらいます。

遺品整理にかかる時間が圧倒的に早いことや重い物を運ぶ必要がないことがメリットです。業者に作業してもらうため、費用がかかることや気持ちの整理がつかないこともあるのがデメリットです。また、悪質な業者とトラブルになる可能性もあります。

②部分的に業者に依頼し、それ以外は自分達で行う

自分達では大変な作業(大型家具の運び出し・処分、仏壇の撤去など)のみを業者に依頼し、その他のことは自分達で行います。

手間・体力と相談しながら自分達にできる範囲での遺品整理になるのがメリットです。全て業者に依頼するよりは費用が抑えられるのも嬉しい点です。デメリットは特にありません。

③全てを自分達で行う

遺品の仕分けから掃除に至るまで全てを自分達で行います。

気持ちの整理をしながら遺品を丁寧に自分達の手で整理でき、費用も抑えられることがメリットです。その反面、手間と体力が必要になることがデメリットです。

処分のやり方と流れ

では、具体的な作業の流れ、整理の仕方についてご説明していきましょう!

①相続対象となるものの確認、整理
まずは、通帳、証券、車など相続に関わりそうなものをピックアップします。これらは、相続人と相談または分割の上、名義変更や解約を行っていくことになります。

②形見として残しておきたい物の確保
着物や宝飾品、思い出の品など、形見として取っておきたいもの、親類縁者に形見分けしたいものを選別、保管します。

③処分品の分類
残りの処分品について、リサイクルするものと、廃棄処分するもの、処分したいけれど処分しづらいものに分類します。

④リサイクルするものについて
本、衣類、ブランド品などリサイクルができそうものは、買取業者に訪問してもらい、査定・買取を依頼するか、ネットオークションやフリマアプリなどを利用し自ら売却します。自分で売却する場合は、時間と手間がかかりますが、売却できる品物の範囲が広がったり、高値で売れたりすることもあります。

⑤廃棄物の処分
廃棄するものは、燃えるゴミ、燃えないゴミに分別し、自治体で決められた処分方法に則って廃棄します。廃棄品が多い場合、住まいが違って回収日に出せない場合などは、不用品回収業者に依頼するとスムーズです。

⑥廃棄しづらい物の供養
写真、日記、人形、ぬいぐるみ、故人の愛用品、趣味で収集したものなど、捨てたいけれど捨てづらいものについては、遺品供養をしてくれる寺社や業者に依頼する方法があります。依頼先は、菩提寺、人形供養や遺品供養を広く引き受けてくれる寺院・神社、遺品整理業者、お焚き上げの専門業者などが考えられます

業者に依頼したほうが良いこと~特殊清掃~

遺品整理は自分達で行っても業者の力を借りて行ってもどちらでも構いません。しかし、故人の体液や血液、害虫、汚物、異臭が残っている場合は業者に依頼することをおすすめします。体液や血液の掃除は普段の掃除とは勝手が異なる上、凄惨な状態にショックを受けることも考えられます。このような掃除を専門的に行っているのが“特殊清掃”です。プロの技術を借りてお部屋を現状復帰させましょう。

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