東京都での直葬の仕組み・費用を徹底解説 !

火葬式(直葬)は時間的・費用的なメリットが大きいとされています。とはいえ初めて耳にする方にとっては、全体のイメージが掴みにくいのではないでしょうか?

火葬式(直葬)とは?家族葬との違い

東京都での直葬の仕組み・費用を徹底解説 !01

家族葬は、親族が中心となっておこなう葬儀の形式を指す言葉です。基本的には、お通夜と告別式の2日間があって、葬儀場から出棺した後に火葬場で火葬するといった流れで進行します。また、通夜をおこなわず、告別式だけで済ませる一日葬といった形式のものもあります。

一方で、火葬式と呼ばれる葬儀の形式では、こういった通夜や告別式を執り行わずに、あくまで「火葬場でのお別れだけ」をする葬儀となります。火葬式はひと昔前には直葬(ちょくそう、じきそう)とも呼ばれており、他の儀式をせずにあくまで「直接」火葬場へ行くといった意味合いから付けられた名称です。

最近では直葬よりも、どちらかというと火葬式という呼び方のほうが普及してきています。

近年では火葬式で葬儀をする方も増えてきておりますが、この火葬式には一体どういったメリットがあるのでしょうか?順番にみていきましょう。

費用を抑えられる

参列者がほぼ身内に限定されるため、葬儀にかかるトータル費用が比較的少なく済みます。一般葬や家族葬の場合「料理」「返礼品」「式場使用料」など、あらゆる項目でお金がかかります。しかし、火葬式の場合は、これらの費用が原則不要になるため、一般葬と比べると数十万円~100万円ほど安くお葬式をおこなうことが可能です。

葬儀の時間を短縮できる

一般葬や家族葬は基本的に通夜と告別式の2日間かけておこなわれるところを、火葬式は1〜2時間程度で済ませることが可能です。また、告別式の伴う葬儀は午前中の火葬時間に設定されることが多く、その中の空いている時間で火葬炉を取ろうとするため、日程が数日から1週間ほど延びる傾向にあります。一方の火葬式の場合、朝の9時〜15時にかけて、どの時間帯の火葬炉でも取ることができるため、早ければ逝去から翌日に火葬することも可能です。

参列者への対応に追われない

火葬式は参列者が限られるため、友人や近所の方、会社関係などの参列者への対応に追われることがありません。一般葬の場合は、数十人〜数百人もの参列者に対して挨拶回りをしなくてはならず、人数分の返礼品や料理などを用意する必要があります。火葬式では、そういったことが原因で起こる精神的な疲労を抱えずに、故人とのお別れにしっかりと向き合った葬儀にすることも可能です。

火葬式までの流れとタイムスケジュール

では実際に逝去からどういった流れで火葬式はおこなわれるのか、また当日の詳細なタイムスケジュールと合わせてみていきましょう。

病院や介護施設・自宅での逝去

逝去した後に最初にしなくてはならないのが、葬儀社への連絡です。あらかじめ事前相談などで決めている業者があれば、そちらへ連絡をして搬送の車(寝台車)を手配してもらいます。特に決まっていない場合には、病院や施設のスタッフから紹介をしてもらったり、インターネット等で探した業者へと連絡をします。

ご遺体の安置

死後24時間以内は火葬ができないため、火葬日まで安置ができる場所へ寝台車で搬送をする必要があります。ひと昔前までは自宅への安置が多かったものの、住宅事情の兼ね合いから、最近では火葬場や葬儀社の安置施設でご遺体を預けることが多くなってきています。

打ち合わせ

葬儀社のスタッフとプラン内容や費用について詳細な打ち合わせをおこないます。一般葬や家族葬とは違って決める項目が少なくなるため、打ち合わせ時間が30分〜1時間程度で終わることがほとんどです。

当日のスケジュール

  1. 待ち合わせ場所へ集合
    都内の火葬場は、同じ時間帯であっても火葬が複数おこなわれているため、たくさんの人が集まっている建物になります。そのため、火葬時間に合わせて葬儀社のスタッフや、参列予定の親戚などがお互いに分かる地点を待ち合わせ場所にしておく必要があります。
  2. 火葬
    時間になると火葬炉の前へと案内され、5分〜10分ほどで故人との対面をします。お花や副葬品などを一緒に納めて、最後のお別れの時間を過ごします。
  3. 収骨
    火葬場によって時間が異なりますが、地方と比べて都内の火葬場は火葬時間が短く、概ね40分〜1時間程度で終わることがほとんどです。火葬場に控室があるため、そこで飲み物やお菓子など、簡単な飲食をして過ごし、火葬終了後は参列者と一緒に骨容器へ遺骨を収めます。
  4. 散会
    一般葬や家族葬であれば、そのまま式場へ戻って精進落としの会食となりますが、火葬式の場合はその場で散会となります。自分たちで料理屋を予約することもあれば、そのままお骨と一緒に自宅へ帰ることもあります。また、お骨をそのままお墓へ持っていき、その日のうちに納骨まで済ませるケースもあります

お坊さんはどうすればいい?

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仏式でおこなう一般葬や家族葬では、通夜・告別式とそれぞれにおいて、お坊さんが読経をします。また、出棺後も火葬場へと同行し、炉前での読経をしてくれることがほとんどです。しかし、火葬式の場合は式そのものがないため、お坊さんに読経をしてもらうことが基本的にはありません。

戒名に関しても同様です。亡くなった人は必ず戒名をつけなくてはならない、と考える方もいらっしゃいますが、特に菩提寺としてのお付き合いがない場合においては、戒名を付ける必要はありません。

もちろん火葬式であっても、お坊さんに来てもらうことは可能です。家族が希望をすれば、炉前での5分〜10分程度のお経を読んでもらえるように、葬儀社から手配をしてもらえます。その際に必要なお布施に関しては、3万円〜5万円が相場となっています。また戒名に関しては、その金額内に含まれていることもあれば、別途5万円ほど必要な場合とありますので、希望する方は事前にお布施金額の確認をしておきましょう。

ただし、菩提寺がある場合には、事前にそのお寺へと確認をとっておくことが必須となっております。炉前だけでの読経で来てくれる場合もあれば、お寺の方針として、火葬式という形式そのものを了承していただけない場合もあります。事後報告にしてしまって、いざ納骨をしてもらおうとお寺に行ったものの、その時になって納骨を断られてしまうといったトラブルにも発展しかねないため、必ず事前確認をしておくようにしましょう。

火葬式の価格相場は?

火葬式の価格は、業者やプランによっても異なりますが、概ね15〜30万が相場となっています。価格だけでみるとなぜこんなにも相場に差が生じているのか、と疑問に思われる方もいらっしゃることでしょう。そこで、まずは火葬式の費用の詳細な内訳について解説をしつつ、その疑問にもお答えさせていただきます。

そもそも火葬式は、一般葬や家族葬、一日葬などと比べて式場を使用したり、おもてなし(料理・返礼品)に関わる費用が発生しないため、大幅にトータル費用を抑えることが可能になっています。とはいえ、火葬に至るまでの準備や最低限必要なものを考慮すると、どうしてもかかってくる費用があり、さらに希望のオプションなどを選択するとプラス10〜20万程度かかってしまう場合もあります。

葬儀社のスタッフから、不要なオプションを勧められて高い葬儀費用を請求される前に、費用内訳についてしっかりと理解をしておくようにしましょう。

プラン内の基本料金(計15万円程度)

1.棺(4〜6万円)

火葬は必ず棺へ納めた状態でないとおこなうことが出来ません。そのために必要な故人の身体を納めるための桐製の棺です。

2.骨容器(1〜2万円)

火葬後にお骨を収めるための容器になります。素材としては白磁の陶器が一般的です。

3.寝台車・霊柩車(3〜5万円)

病院からの搬送と、安置施設から火葬場までの搬送とで、基本的には車での搬送が2回分発生します。

4.安置費用(1.5〜2万円/1日)

火葬場の空き状況や、参列者の都合などで火葬日が延びる場合には、日数分の安置費用が発生します。

5.自宅用飾り(1万円)

49日の納骨まで、自宅へ安置するための段飾りになります。お線香やローソクなどお参りに必要な道具を一式用意してくれます。

6.案内スタッフ・人件費(1万円)

当日、火葬場内で案内をしてくれるスタッフに関わる費用です。

火葬料金(計6万円程度)

東京23区内には9箇所の火葬場があり、そのうちの7箇所が民営による火葬場となっています。火葬場によって若干火葬費用が異なるため、順にみていきましょう。

1.東京博善系列(6箇所)

町屋斎場、四ツ木斎場、落合斎場、堀ノ内斎場、桐ヶ谷斎場、代々幡斎場のそれぞれの斎場は経営母体が同じため、火葬料金が一律となっています。火葬炉のグレードによって料金が異なりますが、一般的な火葬炉(最上等)では75,000円、最も高い火葬炉(貴殯館)が280,000円です。

2.戸田葬祭場(1箇所)

板橋区にある民営火葬場です。こちらも火葬炉のグレードによって料金が異なりますが、一般的な火葬炉(最上等)では59,000円、最も高い火葬炉(特別殯館)が177,000円となっております。

3.公営斎場(2箇所)

江戸川区の瑞江葬儀所と、大田区の臨海斎場です。瑞江葬儀所は23区内唯一の都営の火葬場で、都民の火葬料金は61,000円となっています。臨海斎場は、複数の区(港区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区)によって運営されている火葬場で、区内住民であれば40,000円の火葬料金に設定されています。

その他、火葬場に関わる費用(計2万円程度)

  1. 控室料金
    火葬終了まで待つための部屋が、公営で1万円程度、民営で2万円程度の費用がかかります。
  2. 飲食費用
    部屋の中でのドリンクやお菓子などを注文した分だけ、数千円程度の飲食費が発生します。

このように火葬式の内訳をみると、費用体系が意外と細かく分かれていることに気付きます。そのため、実際にプランの金額として掲示されるのは、基本料金(計15万円程度)の部分だけとなっていることがほとんどです。

特に火葬料金が地方と比べて高く設定されている都内においては、基本料金以外の部分でかかる費用の割合が大きいため、費用相場にもバラつきが生じてしまっているのです。

火葬式の注意点

火葬式は一見すると時間的にも費用的にもメリットがたくさんあるように思われがちですが、注意しなくてはならない点もいくつか存在します。こちらも順番に見ていきましょう。

お別れの時間を長くは取れない

一般葬や家族葬などでは通夜の時間を含めると、故人とは長時間一緒に過ごすことができます。一方の火葬式では、基本的に炉前での数分程度のお別れに限定されてしまいます。安置期間中に面会などができる場合もありますが、自身の気持ちの面で納得のいく形でお別れができるのか、という点はしっかりと考慮されたほうがよいでしょう。

親戚や友人から理解を得られないこともある

お葬式は地域や年代によって様々な考え方がされるものです。そのため、火葬式というやり方そのものに疑問をもたれてしまったり、不満の声をあげる方もいらっしゃいます。火葬式が適切なやり方であるかどうか、家族間で事前にしっかりと話し合っておく必要があるといえるでしょう。

寺院とのトラブルを招く可能性がある

火葬式を容認しないお坊さんというのも一部存在します。もちろん優先されるべきは家族の意向というのは間違いありませんが、菩提寺は代々先祖のお墓の供養をお願いしている場所であるため、その考えを無下にすることはできません。トラブルを避けるためにも、火葬式でおこなうといった意向が固まった段階で早めに寺院へ相談しておくというのも一つの手段です。

葬儀社選びで気をつけるべき点

いざ火葬式でのお葬式を考えた際に、1番悩まれるのは葬儀社選びではないでしょうか?基本的にはどの葬儀社であっても火葬式プランというのは用意されていますが、金額や内容というのは様々あります。

特に最近では、インターネットで低価格を前面に押し出したような大々的な広告を見かけることも多くなってきています。実際のところ、ほとんどは葬儀社仲介サイトとしての機能が大きく、本当に望んでいるサービスとはかけ離れてしまうようなケースも一部存在してしまっているのです。

火葬式とはいえど、一生に一度の大事なお葬式であることには変わりがありません。悔いの残らないように、葬儀社選びで気をつけるべき点や、見定める2つのポイントについても解説をしていきます。

掲示価格だけで判断をしない(ポイント①)インターネット等で掲示している価格は、最終的にかかるトータル費用ではありません。というのも、地域によって火葬料金が異なったり、日程次第では安置料金が追加でかかったりするなど、状況によって変動する費用を組み込んで計上はできないからです。そうした事情を知らずに、単に金額だけをみて依頼をしてしまうと、後々になって高額な見積もりになってしまうことも珍しくありません。また、依頼先からも安価な単価で足元を見られて、ぞんざいな対応をされてしまうケースも一部存在します。しっかりとプランの内容や、追加でかかる費用について理解し、納得した上で葬儀社を選定しましょう。
紹介や口コミだけで判断しない(ポイント②)人生において、お葬式に関わる機会というのは決して多くはありません。そのため、人からの紹介やネット上の口コミというのも、それが正しい情報であるという保証はどこにもありません。もちろん全てに当てはまるわけではありませんが、「安かろう、悪かろう」というのはどの世界でも共通して起こり得ます。重要なのは価格や口コミ、評判などのハード面ではなく、スタッフの対応や信頼度などのソフト面です。そうした判断は必ず自分自身の意思でおこなうことによって、適切な葬儀社選びが可能となります。

無料でできる事前相談を活用しましょう

火葬に関する料金は「棺」「骨容器」「寝台車」「火葬料」「控室利用料」などと細かく設定をされています。他にも、火葬場内でかかる飲食の費用などを含めて、特にインターネット経由で依頼する葬儀社に関しては、実際にトータルでいくらかかるのかということが分かりにくくなっています。

一般的には、民営の火葬場よりも公営の火葬場のほうが全体的な料金が安くなりますが、都内にはそもそも民営の火葬場のほうが多いです。また、火葬費も大きくは変わらないため、実はそこまで大きな料金の差が発生しないというのが現状です。そうした部分まで知らずに、いざ提示している料金だけをもとにして葬儀社を決めてしまうのはおすすめしません。

そのため、時間に余裕のあるうちに事前に葬儀のプランの相談や見積もりをしておくとよいでしょう。何社か比較をしたうえで、依頼する葬儀社をあらかじめ決めていれば、いざという時に慌てることがないため安心です。

通常の葬儀社であれば、電話に関して24時間365日受け付けているところがほとんどであり、メールや郵送などで資料の請求をすることも可能です。他にも、実際に足を運んで葬儀社のスタッフの対応などをしっかりと見定めたうえで決めることができるといったメリットもありますので、対面での相談なども積極的にしてみてもよいでしょう。ぜひ事前相談を活用して、納得のいく形で葬儀社を決めることを強くおすすめいたします。

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