ペットの火葬方法

ペットの火葬方法で知っておくべき8つのポイント。愛する家族を見送るために。火葬のスタイルは個別火葬、立会火葬、移動火葬などいろいろあります。ライフスタイルにあった、そして納得のいく火葬方法を選び、大切なペットを見送ってあげましょう。

ペットが亡くなったら飼い主さんがやること

ペットがなくなった時、悲しみのなかで「どうすればいいのか」と途方にくれてしまうことが多いものです。辛いですが愛するペットを見送るためにも、さまざまな手続きをしてあげましょう。

知っておくべき8つのポイント

  1. 犬は自治体に「死亡届」を提出

    犬の場合は亡くなった時は、自治体に死亡届を死後30日以内に提出します。犬を飼う時、狂犬病予防注射をして自治体に犬の登録をしたかと思います。犬の死亡届を提出することは、登録を抹消するためであり、「狂犬病予防法」で定められているものです。猫の場合は、自治体には特に届ける必要はありません。

    死亡届とともに必要なものは「犬鑑札」「狂犬病予防注射済票」です。死亡届はお住まいの市町村のホームページから、ダウンロードが可能です。郵送でも可能な自治体や、市町村が委託している動物病院でも手続きができる場合があるので、問い合わせてみましょう。また犬鑑札を愛犬の思い出として残したい場合は、返してくれることがほとんどなので相談しましょう。

    血統書のある犬は、登録している団体にも連絡を入れましょう。血統書の返却が必要ですが、記念に残したい旨を伝えると対応してくれます。団体に相談してみてください。

  2. お世話になっていた動物病院やトリマーさんにも連絡を

    病気やケガ、予防接種でお世話になった動物病院にも連絡をしておきましょう。ペット飼育可の集合住宅に住んでいる場合は、管理組合や大家さんに必ず連絡を入れます。

    またトリマーさんやペットシッターさんにお世話になっていた場合も、伝えておきましょう。犬友達や猫友達にも連絡すると、一緒に悲しみ、そして見送りをしてくれるでしょう。

  3. ペットの遺体を安置してあげる

    ペットが亡くなったら、火葬までのあいだ自宅で安置します。腐敗を防ぐことで、別れの時間、そして火葬方法や葬儀の仕方を考える時間をとることができます。

  4. 身体をきれいにしておく

    汚れた被毛や目の周り、口元などは、濡らしたガーゼでていねいに拭き取ってあげます。最期にブラシをかけて毛並みもきれいにしてあげましょう。特に長毛の子はくしを入れて、といてあげるといいですね。

  5. 脚を内側に曲げ、目を閉じさせる

    状況や個体にもよりますが、だいたい死後2時間ほどで死後硬直が始まります。そのままにしておくと、脚が突っ張った状態になり、棺にうまく納められなくなります。

    硬直が始まる前に、前脚後ろ脚とも内側に優しく折り曲げてあげます。その後バスタオルなどに包んであげましょう。目を開けている場合も、閉じてあげましょう。

  6. 箱に納める

    次に段ボールなど、適切な大きさの箱に遺体を納めます。死後硬直がゆるんでくると、口やお尻から体液が漏れてくることがあります。ティッシュやガーゼで拭き取ってあげましょう。さらに体液がしみだしてしまわないように、段ボールにあらかじめペットシーツやビニールを敷き詰めておくと安心です。その上からバスタオルを敷き遺体を安置します。

  7. ドライアイスや保冷剤を入れ、冷房を入れる

    ペットの腐敗を防ぐためにも、箱にはドライアイスを入れておきましょう。ドライアイスがすぐに用意できない場合は保冷剤で代用し、お部屋を寒いくらいまで温度を下げて安置します。

    ドライアイスや保冷剤はタオルなどでくるみ、特に傷みやすい頭やお腹周辺に多めに置いてあげましょう。この時皮膚には直接当てると水滴などが被毛についてしまうので、気を付けてください。また飼い主さんがドライアイスを素手で触って、やけどをしないように注意してください。

  8. お供えをする

    遺体のまわりにはお花を供え、好きだったおやつやフード、おもちゃ、リードなどを置いて時々声をかけ、ペットが寂しくないようにしてあげてください。ご家族で囲んで思い出を語り、最期のお別れをしましょう。

火葬はいつまでにするの?

絶対にいつまでにという決まりはありませんが、遺体が腐敗してからではかわいそうですよね。いつまでも一緒にいたいペットですが、火葬して見送ることも飼い主さんの役目です。夏場ではエアコンをかなり低めに設定し、ドライアイスを利用してだいたい3日程度の安置が可能です。火葬は一般的には動物霊園とのスケジュールや遺体の保管状況もありますが、死後数日間以内が適切です。しかしすぐに火葬しなくては、と焦る必要はありません。衛生的に、長期安置可能の棺が販売されています。寂しいのでもうしばらく一緒にいたい、忙しくてなかなか火葬ができない方は利用されてはいかがでしょうか。

さまざまな火葬方法から選ぶ

ペットの火葬方法は大きく分けて4種類あります。ペットをどう見送りたいか、飼い主さんの希望にあった火葬方法を選びます。どのような火葬方法でも飼い主さんが納得した方法なら、ペットたちは幸せな気持ちで旅立っていけるでしょう。

  • 合同火葬

    他の家で飼われたペットたちと一緒に火葬するスタイルです。ご自分のペットの遺骨を拾うことはできません。そのまま他のペットたちと一緒に合同で埋葬されることになります。火葬の現場にも立ち会うことはできません。

  • 個別火葬

    ペットを一体ずつ火葬するスタイルで、一任火葬ともいいます。ペット葬儀屋さんが自宅まで遺体を引き取りに来てくれますが、飼い主さん自身で、火葬場に遺体を持ち込む場合もあります。自分で持ち込むと、火葬料金が割引になることもあります。

    ペットを箱に入れていない状態でも、紙製の棺を用意してくれるペット葬儀屋さんがほとんどです。桐製の棺を用意しているペット葬儀屋さんもあります。火葬場で火葬してもらったあとは、お骨上げも業者の人が行います。のちほど遺骨を返却しにまた自宅にきてくれます。飼い主さんは火葬現場には立ち会いません。

    自宅に車がない方や、火葬場に立ち会うこともお骨上げをするのは辛いけれど、遺骨は大切にとっておきたいという方に向いています。

  • 立会火葬

    ペットの火葬に立ち会って、お骨上げもできる火葬です。お別れをしたあと火入れをして火葬が終わるまで葬儀場で待ち、その後飼い主さんがお骨上げをします。人間の火葬とほぼ同じと考えるとわかりやすいでしょう。

    立会火葬は段階を踏んでお別れができるので、気持ちの整理がつきやすいというメリットがあります。火葬の予約をするので、ペット葬儀会社さんと日にちを相談する必要があります。また料金は多少高めになる傾向にあります。

  • 移動火葬

    移動火葬車が自宅まで来て、自宅の駐車場や近隣で火葬するスタイルです。ほとんどの場合24時間対応なので、多忙で早朝や夜しか対応できない飼い主さん、また自家用車がない方に便利です。遺骨の返却も対応してくれる業者がほとんどです。ただ大型犬は対応できない、という移動火葬車もあるので確認が必要です。

    ペット火葬車は、環境に優しい配慮をしており、煙や匂い、音が出ないようになっています。ただしペットを住宅地で火葬することそのものについて、よく思わない方もいます。移動火葬の会社の人は慣れているので、影響のない場所を下見したり探してくれたりすることがほとんどです。料金や火葬場所をよく相談することが大切です。

火葬の費用はいくらくらい?

ペットの火葬費用は、ペットの大きさ、火葬方法によって異なります。大きなペットほど費用はかかります。大きさや体重の分け方はペット葬儀屋さんによって異なる場合もあります。実際には、ペット葬儀会社などにより費用は前後することがあるので、必ず確認してください。

  合同火葬 個別火葬 立会火葬 移動火葬

超小型犬・猫
1~5㎏

12000~15,000 21000~25,000 23,000~35,000 18,000程度
小型犬・猫
5~10kg
18,000~20,000 25,000~30,000 27,000~30,000 22,000程度
中型犬
10~20kg
22,000~30,000 35,000~45,000 37,000~45,000 32,000程度

大型犬
20~40kg

26,000~40,000 45,000~50,000 47,000~50,000 42,000程度
超大型犬
40㎏以上
35,000~50,000 55,000~57,000 57,000~60,000 52,000程度

(単位:円)

棺に入れていいものは?

ペットが旅立つ時、寂しくないように棺になにか入れてあげたいと考えるのではないでしょうか。ペット葬儀屋さんにもよりますが、お花やフードなど燃えるものは入れることができます。プラスチックや金属のフードボウル、おもちゃ、洋服、首輪、リードなどは入れることができません。

おやつやフードはパッケージや缶詰のままではなく、取り出して紙袋やティッシュペーパーに包んで入れてあげましょう。お花はあまりに色が濃いものをたくさん入れるとは、お骨に色が移ってしまうこともあります。淡い色や白いお花を入れてあげるようにしましょう。

火葬した遺骨の安置方法

火葬が無事に済んだら、遺骨を安置する方法を考えましょう。さまざまな方法がありますので、飼い主さんご自身や、ご家族の納得できる形で安置しましょう。

自宅の庭に埋葬する
ご自宅の庭に埋葬し、メモリアルプレートやお墓を設置する方法です。私有地に限りますが、ペットが好きだった庭に埋葬できるというメリットがあります。周辺にお花を植えてあげるなどの供養も可能です。

ただしマンションやアパートにお住まいの方、自宅を将来売る予定がある方は埋葬することができません。

骨壺に納めて自宅に安置する
骨壺に遺骨を納め、自宅に安置する方法です。ペット葬儀屋さんでも販売していますし、通販でも購入が可能です。遺骨にカビが生えないように、骨壺のなかにシリカゲルなど吸湿材を入れておきます。また風通しのよい場所に保管しておきましょう。

骨壺カバーも骨壺と一緒についていることがほとんどですが、ない場合は好きな色のカバーを購入するか、お裁縫が得意な方はご自分で作ってもいいでしょう。骨壺のままリビングに安置することに抵抗のある方は、骨壺だけを納めることができる仏壇を利用するといいですね。

仏壇を設置する
骨壺だけを安置するのもいいのですが、それだけでは寂しいという場合はペット用仏壇も用意してあげましょう。カントリー家具調やピンク色の仏壇、写真を飾れる仏壇など種類も豊富です。ペットのイメージにあった仏壇を選んであげましょう。お花や好きだったフードやおやつを供えて、毎日話しかけることができます。

分骨する
遺骨を分ける方法もあります。「一部は庭に埋めて一部は小さな骨壺に納める」「一部は骨壺に入れて残りはパウダー状にする」「離れて住む家族が、それぞれ遺骨を骨壺に入れて安置する」などが可能になります。

遺骨をパウダー状にする
大型犬などすべての遺骨を骨壺に納めると、大変大きな骨壺に入れることになり、安置するのも場所をとることがあります。引っ越しなどを考えると、できればコンパクトにしたい、でも遺骨はすべて持っていたいという場合は、パウダー状にするのもおすすめです。

パウダー状だと、コンパクトな骨壺に納めることが可能になり小さな仏壇に安置することもできます。またパウダー状になった遺骨を入れられるペンダントやキーホルダーを利用すると、肌身離さずペットと一緒にいることができます。

骨壺の種類は豊富
骨壺というと白い陶器の骨壺をイメージしますが、ペット用の骨壺は種類が大変豊富です。
肉球のイラストが入った骨壺、卵形の骨壺、犬や猫の形をした骨壺などさまざまです。写真から、ペットのイメージにあった骨壺を作ってくれる会社もあります。

亡くなったペットを火葬すると、本当に永遠の別れとなり大変辛く悲しいものです。
しかし亡くなったペットを火葬し、遺骨を安置し供養することで、気持ちの整理もついてくるようになります。

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