終活コラム "永代供養後の位牌の処分はどうすべき?正しく手放す方法を解説"

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位牌は故人の魂が宿る板。家にあるお墓のようなもの

永代供養後の位牌の処分はどうすべき?正しく手放す方法を解説01

位牌は、故人の戒名(法名)、俗名、没年月日など記載した木の板のことです。故人の魂の一部が宿っているとされ、故人そのものと見なすこともできます。家にあるお墓といってもよく、故人を手厚く弔うためには欠かせません。毎日のように手を合わせている人も多いでしょう。

また、位牌にはいくつかの種類があります。主に使われるのは以下の2つです。

内位牌 本位牌

人が亡くなったあとすぐに制作される、白木の簡素な位牌です。葬儀の際に使用され、四十九日を迎えるまでは自宅で祀られます。四十九日法要のあとは本位牌に魂が移され、内位牌はお焚き上げにされます。

四十九日法要までに作られ、内位牌から魂が移される位牌です。材料に黒檀や紫檀を使用し、漆塗りや蒔絵が施されていることもあります。かつては手彫りで戒名などを刻んでいましたが、現在は機械彫りが主流です。

なお、浄土真宗では基本的に位牌を作りません。浄土真宗の教えでは、死者の魂はすぐに成仏するとされているため、魂を入れる位牌が必要ないのです。その代わり、「法名軸」や「過去帳」に法名や命日を記録します。

お墓の永代供養に合わせて、位牌も手放す人は多い

位牌は大切なものですが、それは同時に管理の負担が大きいということでもあります。何しろ故人の魂が宿っているのですから、簡単に捨ててしまうわけにはいきません。近年では仏壇を持たない家庭も多く、位牌だけを置いておくことに不安を感じる場合もあるのです。

また、少子高齢化によるお墓の継承者不足も、位牌の扱いに影響を与えています。継承者のいないお墓は、永代供養によってお寺に管理を一任することが多いのですが、「それなら位牌や仏壇も必要ないのではないか?」という考えにつながるわけです。

もちろん、お墓を永代供養にしたからといって、位牌が不要になるわけではありません。むしろ、お墓の維持管理の負担がなくなった分、家では積極的に位牌に手を合わせるべきだともいえます。お墓参りをする余裕がない時でも、位牌があれば祖先に感謝の気持ちを伝えられますからね。

しかしながら、位牌や仏壇も継承が必要なものであることに変わりはありません。どのみち継承者がいなくなるのであれば、お墓を永代供養するのに合わせて、位牌や仏壇も手放そうと考えるのは自然なことです。

自分の死後に家が空き家となり、位牌も仏壇も朽ち果ててしまうような状況は避けなければなりません。真剣に位牌の扱いを考える必要があります。

位牌を手放す時は、お焚き上げや永代供養をする

故人に失礼のないよう位牌を手放すには、適切な方法を取らなければなりません。主な方法を紹介しましょう。

閉眼供養とお焚き上げをする

最も一般的なのは、お寺に位牌を持ち込んで「閉眼供養」をしてもらう方法です。閉眼供養は法要の一種で魂抜きとも呼ばれ、その名の通り位牌から魂を抜くことを表します。これにより位牌はただの板に戻り、問題なく処分することができるのです。

とはいえ、位牌を他のゴミと同じように捨ててしまうことに抵抗のある人も多いでしょう。そのため、大抵はお寺で「お焚き上げ」をして燃やしてもらいます。閉眼供養とお焚き上げの手続きをしてくれる葬儀社もあるので、お寺の檀家になっていない人は葬儀社に相談してください。

永代供養する

お墓と同様、位牌も永代供養することができます。親族から位牌を託された場合など、「お墓はないが位牌はある」という状況なら、永代供養を検討してみましょう。費用はお墓の永代供養に比べて安価で、10万円程度で受け付けてもらえることもあります。

 

 

お寺に預かってもらう

お焚き上げや永代供養をしている余裕はないけれど、どうしても位牌を家に置いておけなくなった場合は、一時的にお寺に預かってもらう方法もあります。檀家になっているお寺に相談してみるといいでしょう。

ただし、預かり供養には年間1万円~3万円程度の費用がかかります。また、預かり期間に期限があることも多く、永久に預けておくわけにはいきません。預かってもらっている間に、お焚き上げや永代供養など最終的な扱いを決定してください。

位牌を用意しない

「どうせ手放すことになるのなら……」ということで、最初から位牌を用意しないという選択肢もあります。子孫の負担を考え、本当に位牌が必要なのかどうか、家族や親族に相談してみましょう。

まとめ

位牌を手放す時は、ご先祖を敬う気持ちを忘れずに。

従来では、位牌は作るのが当たり前でした。しかし、葬儀や埋葬に関する意識の変化に伴って、位牌の扱いも変わりつつあります。

今後は位牌を手放す人、最初から位牌を作らない人も増加していくことでしょう。ご先祖の魂が宿る大切なものですから、手放す時は正しい方法を選択してください。

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