終活のお役立ちニュース "認知症の発症を睡眠から予測するAIの実用化に向けた臨床研究が開始!"
認知症の早期発見に向け
現在、認知症の検査は多くのものが実用化され、臨床に用いられている。しかし、その多くの検査は対象者が質問や課題に答えるなど、能動的な参加の必要があり、心理的な抵抗感から検査を受けるのが遅くなり、症状の早期発見が困難になっているという問題もある。
軽度認知症の初期症状を検査するには、対象者が負担に感じず、普段の何気ない情報から変化を読み取ることが重要になってくる。その考えから、睡眠中の生体情報データ等を用いて、認知症の発症などを予測するAIの実用化に向けた臨床研究が開始された。
同研究の内容は、「エコナビスタ株式会社」が提供している高齢者見守り支援機器「ライフリズムナビ+Dr.」を用いて睡眠時のデータを取得する、というものだ。日本最大の介護医療院を有する初富保健病院と同病院の入院患者の協力を受け、今年の4月1日より行われている。
すでに多くの高齢者のデータが、睡眠状態及び睡眠時の生体情報を取得できるセーフティスリープセンサーによってデータベース化され、保有されている。
今回の研究では、このデータから解析された認知症患者の睡眠データを用いたAIの研究結果をベースとして、実用化に向け医療機関との臨床研究を行う。
「ライフリズムナビ+Dr.」の特徴
同研究で用いられている「ライフリズムナビ+Dr.」というサービスは、次世代の見守りシステムとして、体調の急変や事故を未然に防ぐために開発された。各家庭だけでなく高齢者施設でも運用されており、すでに2000人以上の利用実績がある。
非接触センサーでカメラを使用しないため、プライバシーを確保しながら健康を見守ることが可能。センサーから取得したデータは専門のクリニックに送られ、解析される。常時は健康アドバイスとレポートが作成され、異常時にはリアルタイムで本人や家族、指定の警備会社に伝えられる。
特別な設置工事などの必要がなく、離れて暮らす家族の安否確認に利用されることが多いという。睡眠時の構造や位相などから認知症の発症を予測することが可能になれば、早期の対策が立てられ、本人やその家族の負担を減らすことにつながるだろう。
(画像はライフリズムナビ+Dr.のHPより)
▼外部リンク
エコナビスタ株式会社
http://econavista.com/
見守りシステム「ライフリズムナビ+Dr.」
http://info.liferhythmnavi.com/