終活のお役立ちニュース "AXIVEが転倒検知トラッキング型AI技術を開発"
高齢者の「転倒」を検知するAIシステム
AI技術開発ベンチャーである株式会社AXIVE(アクシブ)が、高齢者の転倒検知に焦点を当てたトラッキング型AI技術を開発したことを発表した。
この技術は、介護領域に活用可能な「うずくまった」「よろけて転んだ」などといった姿勢・動作を認識し、高齢者が人目を離れた1人のときに発生する危険な転倒をAIがリアルタイムで検知することができるシステムとなっている。
AIシステムによる介護施設などの夜間巡回の代行が介護士および介護サポーターの業務を助けることになり、彼ら介護従事者の負担を軽くすることにつながる。それにより、昨今の介護従事者の離職問題を解決するサポーターにもなるシステムとして期待されている。
介護現場の負担を軽減
平成28年に東京消防庁が発表した「事故種別ごとの高齢者の救急搬送者数」という統計では、救急搬送された高齢者7万2198人のうち、およそ80%にあたる5万8351人が転倒転落によって救急搬送されているという結果が出ている。
また、介護現場が望む検知第1位は「居室・トイレ内の転倒検知」であることから、このAIシステムの開発によって介護従事者216万人(厚生労働省の発表による介護職員における必要数の推計より)の業務を助けることにつながっていくことが予想される。
同技術は、公益財団法人東京都中小企業振興公社が運営する「次世代イノベーション創出プロジェクト2020助成事業」の採択企業に選定され、商品化プロジェクトが現在進行中となっている。
(画像は株式会社AXIVEのHPより)
▼外部リンク
株式会社AXIVE
http://axive-ai.co.jp/files/press-20190717.pdf
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