終活のお役立ちニュース "デイサービスで足を見守るプログラムが開始"
足を守る運動プログラムを開発
一般社団法人日本足病予防協会とQLCプロデュース株式会社が、高齢者向けの歩行維持・フレイル対策のためにデイサービスで行う運動プログラムを共同開発した。
このプログラムは、介護予防として「歩きにくい(歩行不全)から寝たきり介護に移行させないための予防プログラム」として開発された。患者である歩行不全の利用者一人ひとりの疾患別に合ったプログラムが提供される。
デイサービス単独でのプログラムとしてではなく、独自の連携システムにより介護事業者が積極的に利用者の状態を医療側と共有し、医療と介護の連携を強化していく。それにより、医師との連携のもと、適切な運動療法により「足」を守りフレイルを解決していく狙いがある。
フレイル・寝たきりを防ぐ
同プログラムが開発された背景には、歩行不全に対応した適切な運動プログラムを提供しているデイサービスなど介護施設が少ない現状がある。
また、要支援・要介護の原因のうち、およそ4分の1を運動器の障害が占めていることから、被介護・支援者を減らすために、この運動器の障害を予防・対処していくという目的もある。
さらに、歩行不全の背景に存在するといわれるフレイルは、厚生労働省の発表によると65才以上高齢者のうち11.5%の人が患っているとしていて、その予備軍も32.8%に及ぶという。
認知症予防においても有効である継続的な歩行を守るためには、フレイルやフレイル関連疾患(万年疾患と老年症候群)の治療と併せて、身体機能としての足部のチェックと身体活動量の維持について、医療機関と介護施設などが密に連動していくことが重要になる。
このプログラムは、2019年8月よりQLCプロデュース株式会社の運営するデイサービス事業所において、地域の医療機関と連携してサービス提供(介護保険適用)が行われる予定となっている。
(画像はQLCプロデュース株式会社のHPより)
▼外部リンク
QLCプロデュース株式会社
https://www.qlc.co.jp/news/n_190719/