終活のお役立ちニュース "神戸市とドコモが生体センシングサービスの実証実験を開始"
プライバシーに配慮した見守りシステム
兵庫県神戸市と株式会社NTTドコモが、プライバシー配慮型生体センサーを活用した高齢者向けの神戸市ドコモ生体センシングサービスの実証事業を実施することを発表した。
この実証事業は、ICT(情報通信技術)データを活用した地域課題の解決や市民サービスの向上を推進する一環として、高齢者などへの包括的見守りモデルの創出を実現するための「ICTを活用した安全安心なまちづくり」を目的とした協定の取り組みの一つ。
小型のワイヤレスセンサーを介護施設の個室内に1台ずつ設置することで、入居者のプライバシーを確保しつつ、負担やストレスを与えずに、施設の職員が入居者の睡眠状況や起床状態をリアルタイムで把握できるようになる。
この実証事業は、2019年7月29日から8月31日まで、神戸市中央区にある特別養護老人ホーム山手さくら苑において実施されている。
異変の早期発見と介護者の負担軽減へ
この実証事業で活用されるプライバシー配慮型センシング技術によって高性能小型レーダーとAIを用いたデータ分析を行うことにより、睡眠や行動の状態を継続的にリアルタイムでモニタリングすることが実現された。
小型のレーダーで対象者の位置や姿勢、そして体の微少運動を検知し、AIを用いたデータ処理では心拍や呼吸数の変化、体の動きの総合的に判断する。
このような、従来の医療機器では実現できなかった継続的なバイタル情報の観察により、入居者の体調変化を察知するなどより高度な見守りの実現に向けての検討が実施される。
また、介護職員が入居者の行動状況を把握することで、夜間の巡回や起床介助などを適時・的確に行えることが期待されるため、職員の行動最適化による稼働削減や負担軽減を目指す検証も行われる。
将来的には、転倒を検知する機能についても対応が検討されている。
(画像は神戸市の記者発表資料より)
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神戸市
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