終活のお役立ちニュース "高齢者向け新食事プログラム「MOG」のサービスを開始"
介護施設でも食べたいモノが食べられる!
有料老人ホームや高齢者住宅・施設の企画および運営事業を行う株式会社クラーチが、高齢者向け新食事プログラム「MOG(モグ)」の提供を開始することを発表した。
これは、科学的証拠に基づいた栄養管理体制のもと、高齢者が食を通じて豊かな人生を送れるよう「食べたいモノを好きなだけ食べる」ことをサポートすること、および低栄養のリスクを予防する目的で提供される新しいサービス。
老年医学のスペシャリストである名古屋大学大学院医学系研究科の葛谷雅文教授による監修のもと、クラーチ施設の栄養管理体制を見直した新しい食事プログラムとなった。また、サービス名「MOG」は「Meals of good life」の頭文字をとった造語となっている。
同プログラム参加者は、通常提供している食事摂取基準を超えるカロリーとタンパク質で、入居者からのアンケートで要望が高いステーキや寿司などの中から取り入れられた「MOG」プログラムメニューを週1回目安で食べることになる。さらに、並行して月に1回の外食イベントも実施される。
食を楽しみながら健康リスクを予防
同社を始め高齢者施設の多くは、管理栄養士の指導のもと、男性は1850キロカロリー、女性は1500キロカロリーなど厚生労働省が提唱する食事摂取基準に則った食事を提供している。
その摂取基準は、糖尿病など生活習慣病を予防する目的で定められたものだが、70才以上の高齢者にとって過度な食事制限は低栄養を引き起こすことにつながり、むしろ健康リスクを高めていることが近年分かってきた。
さらに、カロリーなどの制限があることで、提供できるメニューは限られる。入居者にとって一番の楽しみといって過言ではない食生活の豊かさは、そのまま人生の豊かさにつながる。その考えから、同社は業界に先駆け、食事プログラムの改善に取り組み、提供開始に至った。
また、参加者には2ヶ月に1度ペースで体組成計と運動機能分析装置を用いた健康管理測定も実施する。これは、筋肉量の変化など体への影響を可視化することで、利用者の食に対するモチベーションの向上につなげていく目的がある。
「MOG」は先行してクラーチ10施設のうち5施設に導入が開始される。現場での意見を受けプログラムの改善や導入オペレーションの精緻化を行い、クラーチ全施設への導入を目指している。
(画像は株式会社クラーチのHPより)
▼外部リンク
株式会社クラーチ
http://www.kuraci.co.jp/