終活のお役立ちニュース "国立長寿医療研究センター 高齢期の低栄養を回避するトピックス発表"
高齢期に大切な食事の質
国立長寿医療研究センターで連載中のトピックスに、高齢期の低栄養を回避するための、食事の質について役立つトピックスが2019年8月20日(火)に追加され発表された。
高齢期では、若い頃と同じような食事ではなく、食事の質を上げていくことが必要となる。
トピックスの内容は、過去のデータを比較しどのような栄養素が不足しがちかをまとめている。
なお、調査はNILS-LSA活用研究室が実施している。
NILS-LSAとは、「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究」を意味する。
平成9年から、国立長寿医療研究センターで実施されている研究の一つで、主に、老化・老年病予防を目的としている。
不足している栄養素は?
60歳、70歳代に不足しているのは男女ともに「ビタミンA」、「ビタミンB1、B6」、「カルシウム」そして「ヨウ素」。
男女ともに、摂取量は推定平均を下回っている結果となった。
時に、ビタミンAやビタミンB1、カルシウムは、半数以上の方が必要とされる摂取量を満たしていなかった。
ビタミンAは豚レバー・鶏やうなぎに、ビタミンB1は豚肉に、カルシウムは小魚や乳製品に多く含まれる。
人によって、日々の食事の内容は様々、この食品を食べれば良いとは言い切れない。
そこで、NILS-LSAの調査では、食事の質を上げるためには「いろいろな食品を食べる」という結論にいたっている。
特に、日頃から食べない食品群の食材を取り入れると、不足しがちな栄養素の補充につながる。その結果、食事の質が良くなると考えられる。
同じものを食べ続けるというのは、食事の質を低下させる要因といえるのかもしれない。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
国立長寿医療研究センター
https://www.ncgg.go.jp/
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