終活のお役立ちニュース "島根県の「食事宅配サービス」がリニューアル!高齢者の栄養不足改善のために。"
食事宅配サービスのリニューアル
島根県浜田市で行われていた高齢者向け食事宅配サービス「やさしい食生活」がリニューアルスタートした。
これは、介護会社「有限会社齋藤アルケン工業」が2016年から、同市で給食宅配事業を展開する「株式会社コーヒン商会」と共同で行っているサービスだ。
この「やさしい食生活」は、管理栄養士が監修した調理済み食材を真空の状態で在宅まで届けるサービスである。現在はひと月200食以上を浜田市内の高齢者世帯に販売している。
食事のメニューは300種類以上と豊富で、一食あたりの塩分量が2グラム未満、カロリーは500~550キロカロリーと管理されている。そのため、病気で塩分制限を受けている人や糖尿病の人でも安心して食事を楽しめる。
真空調理方法なので衛生面も優れ、冷蔵保存で日持ちがするのも特徴だ。盛り付けて温めるだけで食べられるうえ、買い物や料理の手間が省けることから、多くの高齢者に活用されている。
栄養不足が認知症・要介護を引き起こす?
2016年の国民健康・栄養調査によると、高齢者における低栄養の人の割合は全体の17.8%だった。これは、高齢者の約6人に1人が低栄養の状態だ、ということを示している。
低栄養の状態は、筋肉量の減少を引き起こす。筋肉量の減少すると、転びやすくなり、さらに骨量も少なくなるため骨折の危険性が増加する。
また、免疫機能が低下することで風邪など感染症にかかりやすくなったり、傷が治りにくくなったりする。認知機能の低下にもつながり、これらの症状が重なっていくと要介護状態や最悪死に至る可能性もある。
地方の山間部に住む高齢者は買い物が困難なことで食生活がままならず、認知症の傾向が多く見られる。食生活が改善されたら、安心して在宅生活が送れる、と言った保健師の言葉を聞いたことがきっかけで、同社は食事宅配サービスを始めた。
毎日の配達で顔を合わせることにより安否確認もできることから、地域の高齢者を守るために重要な役割を担っていると言えるだろう。食事宅配サービスはこのような地域に根ざしたものだけでなく、長期保存が可能な冷凍状態で配達される全国展開大手のものもある。
今後も健康な生活を送っていくには、日々の食事の栄養を考えていくことが必要だ。そのうえで、こういったサービスを上手く活用していければ便利だろう。
(画像は有限会社齋藤アルケン工業のHPより)
▼外部リンク
有限会社齋藤アルケン工業ほほえみライフ
https://hohoemilife-shimane.com/1967/