終活のお役立ちニュース "「墓じまい」をする理由・墓じまい後の遺骨の行方とは?"
「墓じまい」についてのアンケート
全国石製品協同組合が「墓じまい」に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。このアンケート調査の実施は、2018年に引き続き2回目となる。
墓じまいとは、今ある墓を撤去したり処分したりすることで、墓が建っていた場所を更地にし、寺院など墓地の管理者に返還するまでの一連の行動全てを指す。
中に納められている遺骨は、新しく建てた他の墓に移す、または永代供養墓地へ移すなど墓の引っ越しである「改葬」をするのが一般的。近年では、海に散骨したり、樹木葬にしたりするケースも増えている。
多様化する社会によって墓の継承者不足が深刻化する中、墓じまいを行う人も増加傾向にあるという。このアンケートでは、墓じまいを行った「理由」と、墓じまい後の「遺骨の行き場」について調査を行った。
墓じまいの理由は、後を任せられる人がいないから?
このアンケート調査の対象となったのは、墓じまいを行った経験がある全国の30才以上の男女109人、調査期間は2019年8月2日から8月31日まで。
墓じまいを行った理由は「継承者がいない」が最多で、割合は48.6%と半数近い数字に上った。
少子高齢化や非婚化が加速する中、継承者不足が墓じまい最大の理由であることが判明している。
次いで「お墓が遠い」の29.4%、「お墓の維持費が高い」が11.9%となった。割合に変動が見られるものの、順位は2年連続で変化がなかった。
無くすではなく「引っ越し」としての墓じまい
墓じまい後の遺骨の行き場は、2018年で最も多かった「新しいお墓を建てて納骨」が26.6%と2位になり、「永代供養墓」が27.5%でわずかに上回った。
「海洋散骨」が10.1%、「樹木葬」が4.6%と前年よりも高い数字となった一方で、墓や納骨堂など「遺骨の埋蔵施設」への納骨は前年に引き続き8割を超える数字となっている。
調査の結果により、墓じまいは物理的要因からやむなく行う場合が多いことが分かった。また、墓じまいは墓を無くすことではなく、新しい場所で供養を続けるために行われる場合がほとんどであることも示されている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
PRTIMES 全国石製品協同組合のプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000015761.html
全国石製品協同組合
http://zenseki.or.jp/