終活の本は、世の中にたくさんあります。
・終活の基本を学べる本
・エンディングノートの書き方がわかる本
・お金や相続、葬儀やお墓に特化した専門的な本
など、いろいろありますが、大切なのは「今の自分に合った本を選ぶこと」です。終活の知識を学ぶのも重要ですが、老後や死後の不安が解消されて、心が晴れるような内容であるのも選ぶときに意識したい点です。今回は、終活の本でおすすめな5冊を紹介します。本を厳選したのは、終活の専門家です。終活の本の選び方も解説するので、ご参考にしてみてください。
終活の本でおすすめな6冊を厳選!専門家目線で選び方や内容を紹介
終活をするときは本で学ぶのがおすすめ
終活は、独学でも始められます。残された時間が有意義になるよう、老後生活のプランを立てたり、死後の手続きの生前準備をしたりするだけでも、立派な終活です。ただ、終活を円滑にトラブルなく進めていくためには、基礎知識が重要になります。
特に、相続や遺言書など法に関わる項目は、正しい手順と手続きを行わないと、法的効力を持たない可能性があります。終活を学ぶ方法はいろいろありますが、おすすめなのは本で勉強すること。勉強といっても、終活について本で学ぶのは、決して難しいことではありません。
終活で大切なのは実践なので、本の内容を暗記する必要はなく、参考にしながら取り組んでいくのが基本になります。
終活を本で学ぶ主なメリットは、
- 基礎がわかる
- 自分のペースで読める
- 自宅で外出せずに学べる
- 何度も読み返して復習できる
- 値段が安くコストパーフォーマンスが高い
ことです。 初心者向けの本であれば、1冊で終活全般の基礎知識がわかります。 自宅で自分のペースで読めるので負担が少なく、好きなときに勉強できるのもポイント。 窓口相談や終活セミナーとは違って、何度も読み返せるので、復習したいときも安心です。 終活の本は、1冊1,000円前後で購入できます。 値段が安くコストパフォーマンスが高いのも、終活を本で学ぶ重要なメリットです。
ユーモア溢れる本を得られば新たな知見を得られることも
終活の本は「終活完全ガイド」や「終活の相続の基本」など、教科書的なタイトルや内容のものが多く見受けられます。もちろん、終活の教科書のような本を読んで学ぶのは大切です。ただ、終活に興味を持ったばかりの人や、まだ本格的に始めるか迷っている人などにとっては、教科書的な本は少しつまらなく感じることもあるかもしれません。
そんな人におすすめなのは、ユーモア溢れる内容の終活の本です。
終活で苦労した人のおもしろエッセイ体験記や、最近話題のデジタル遺品に関するものなど、少し変わった本を選んでみると、学ぶのが苦ではなくなります。終活に興味を持って始めるきっかけは、どんなことでも構いません。終活の本選びは直感に従って、自分の興味深いと思えるものを選ぶようにしましょう。
終活の本でおすすめな6冊|専門家が厳選
今回は、終活の専門家である池原 充子が、おすすめな5冊+1冊(2023年12月1冊追加)を厳選しました。どれもユーモア溢れる内容で、終活の大切なことを学べる本のラインナップとなっています。終活の専門家が選んだ、おすすめな本6冊(2023年12月1冊追加)を紹介します。
「死に方がわからない」著:門賀美央子
この本は、すごい。マジで。超具体的。だって、著者が「実際にやっている終活記録」なんだもの。めちゃめちゃ参考になります。
これは、おひとりさまだけじゃなくて、全ての日本国民が読むべき終活指南本だと思いました。エンディングノートや死後事務手続のことなども詳しく書かれています。
「僕の死に方」著:金子哲雄
この本は、メディアで大活躍していた流通ジャーナリストの、金子哲雄さんが書いた終活本です。突然の余命宣告をされてしまった、著者の金子さん。彼は、41歳という若さで急逝してしまいます。
この本には、彼が余命宣告をされた後の、絶望の中で向き合ってきた「命の始末」の記録が描かれています。死に対してどこまでも前向きに、切なく愛おしい希望と悲しみが描かれた、素敵な終活本です。
「ネットで故人の声を聴け」著:古田雄介
インターネット上に残された、故人が生前に抱いた、死に際しての本音を綴った内容をまとめた本です。インターネットと死の関係性や環境は、時代とともに大きく変化しています。
ブログやSNSだからこそ、語られた故人の死に対する恐れや悲しみ、そして希望。恐怖、怒り、後悔、家族への思いなど、死に直面した人たちの心の奥を覗ける終活本です。
「死にゆく人の心に寄りそう」著:玉置妙憂
僧侶であり、看護師の資格も持つ、玉置妙憂さんが書いた終活本です。
現役看護師の女性僧侶が語る、平穏で幸福な死を迎える方法と、残される家族に必要な心の準備について描かれています。
自分の老後生活や死だけでなく、家族の看取りや心の準備についてなど、終活をするうえで大切なことを学べる本です。
「自宅で最期を迎える準備のすべて」著:大軒 愛美
この本は、「自宅で最期を迎えたい」「家族を自宅で看取りたい」と考えている人は必読です。
幸せにお別れできる在宅死に必要なことが、1冊にすべてまとまっています。
なぜ病院で最期を迎えることは良くないのか、自宅で最期を迎える前に知っておきたいことなどについても、書かれています。
「デジタル遺品の探しかた しまいかた 残しかた」著:伊勢田篤史・古田雄介
最近話題の「デジタル遺品」。言葉と何となくの意味を知っていても、実際にデジタル遺品をどう扱うべきかの情報は、まだあまりありません。
この本では、デジタル遺品の基本から扱い方、探し方や隠し方など、本人と家族のそれぞれの目線で知りたいことが書かれています。自分専用のスマホやパソコンを持っている人、インターネット上の情報が多い人は必見な終活本です。
終活の本の選び方
終活の本は自由に選んでいいと言われても、いざ本屋に行ってみると種類の多さに悩んでしまいすよね。終活の本は、今の自分に合ったものを選ぶことが大切です。終活の本の選び方を解説します。
読みやすさで選ぶ
本を読むのが苦手な人は、活字が少なく絵や図が多い、読みやすいものがおすすめ。終活を学びたいのに、本が読みにくくて途中で挫折してしまっては、本末転倒です。相続や葬儀に関することなど、難しい内容の解説こそ、絵や図で初心者向けにわかりやすく書かれているものを選んでみましょう。
学びたい内容で選ぶ
終活をもう始めている人や、基礎知識がある人は、知りたい内容に特化した本を選びましょう。
例:相続、葬儀、お墓、自宅での看取り、遺言書やエンディングノートの書き方など
同じジャンルに特化した本を複数冊読むのも、理解が深まるのでおすすめです。
実践的であるかで選ぶ
終活は座学で学べますが、大切なのは実践することです。本を選ぶときはエンディングノート付きのものや、取り組みの手順が書かれたものなど、実践的な内容であるかも大切。終活の取り組み方に、絶対的な決まりやルールはないので、自分ができそうなことから始めてみましょう。
終活の本は今の自分に合った内容を選ぶ(まとめ)
終活の本は、始めたいなと思っている人の背中を押してくれます。 相続や葬儀に関してなど、専門的な内容を選べば、自宅で十分本格的に学べます。 1冊1,000円前後で手に入るので、コストパフォーマンスが高いのもメリット。 自分のペースで好きな時間に、読み進められます。
終活の本はたくさんありますが、大切なのは自分が「読みたい!」と、興味を持てる内容を選ぶことです。 今の自分にぴったりと思えるような本探しを、してみてくださいね。 その際はぜひ、この記事で紹介したおすすめの終活本5冊も、選択肢にいれてみてください。
今日のポイント
- 終活は本で学ぶのがおすすめ
- 終活の本でおすすめな5冊は「僕の死に方」「ネットで故人の声を聴け」「死にゆく人の心に寄りそう」「自宅で最期を迎える準備のすべて」「デジタル遺品の探しかた しまいかた 残しかた」
- 終活の本は読みやすさ、学びたい内容、実践的であるか、のどれかに着目すると選びやすい
【監修】池原充子(終活専門相談員)
これまでの略歴
身元保証 課程修了
エンディングノート講師 課程修了
遺言作成講師 課程修了
認知症サポーター 課程修了
兵庫県尼崎市出身
京都外国語大学中国語学科卒
これまでの略歴
身元保証 課程修了
エンディングノート講師 課程修了
遺言作成講師 課程修了
認知症サポーター 課程修了
兵庫県尼崎市出身
京都外国語大学中国語学科卒
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