【デジタル遺品の探しかたしまいかた残しかた(隠しかた?)】デジタル終活はこれ一冊で大丈夫!みんな、終活一年生

【デジタル遺品の探しかたしまいかた残しかた(隠しかた?)】デジタル終活はこれ一冊で大丈夫!

「隠しかた」って、いわゆる「袋とじ」かっ?と勝手に興奮していた予約本が、先日ようやく手元に届きました。いやぁ~。すごいです。この本。マジで、生きてる人すべてに読んで欲しいデジタル終活の教科書です。

著者は、私も参加している「Facebookグループデジタル終活」モデレーターで、死生観ライター、ジャーナリストの古田雄介氏と終活弁護士の伊勢田篤史氏。読み終わって、率直に、成人式と敬老の日の記念品は、これで行きましょう!と自治体に提案しようかと思いました。

若者世代とシニア世代両方に、是非読んで欲しい一冊です。デジタルって、何ぞや?という方にも、とにかくわかりやすく見やすい構成で、今まさにデジタル遺品と格闘しているご家族の方も、この本があれば、まず、何からやればいいか? が瞬時にわかるようになっています。

難しいけど、知っておいた方がいい重要な法律用語もわかりやすく解説されていて、さすがプロフェッショナルがタッグを組んだ傑作!と唸ってしまいました。

この本の特徴は、非常に有用な実用本であるのに、時々挟まれる遺族の本音トークストーリーがまたリアルなところで。妻デジ子とデジ郎の微妙な関係性のキャラ設定も「マジでありそう!」と親近感が爆湧き。

さらに、これは絶妙な計算なのか、著者の脳から自然に湧き出ているのかわかりませんが、読んだ後、読者に、微量のいら立ちと軽蔑を残して風とともに去っていくオヤジギャグには、思わず吹き出してしまいました。(デジ郎とチチ郎の会話 「神の味噌汁」って何のこと?!気になる方は、著書の118ページをチェック!)

 本の内容を引用すると色々著作権に抵触する恐れがあるので、どうしても取り上げたい点を二つ。

  1. アカウントのスクショ確保(153ページ)
    これ、実は、私もエンディングノート講座でお伝えしてるのですが、とにかく、色々書き出すの面倒なので、銀行とか証券とかログインページのスクショ(スクリーンショット)を印刷して、エンディングノートにはさんでおくと、どこの銀行に口座があるのか、情報が一発で家族に伝わりますよ~とお勧めしてます。まさにデジタルならではの情報集約ですね。超おススメの方法です。
  2. スケープゴート作戦(生贄(いけにえ))(172ページ)
    デジタル遺品の隠しかたの項目で触れられている方法。隠しかたって、なかなか難しいですが、パソコンに家族が知りたいと思われる重要なデータをあらかじめ「スケープゴート(生贄(いけにえ))」として保存しておくことで、高額な費用が掛かるスマホのパスワードロック解除を思いとどまらせる(見られたらヤバイ情報を見られなくても済む)方法。これは、「天才かっ!」と思いました。

昔何かのテレビで見た、空き巣に入られたときの被害を最小限に食い止めるために、「一番目につきやすいタンスの引き出しにちょっと多めの現金を入れておいて、満足した空き巣が、それ以外のところを物色せずに退散するように仕向ける」って方法と似てますねぇ。

こんな方法を思いつくなんて、よほど知られたくない情報を持っているのだろう、と勝手に著者を悪人に仕立てあげちゃってますが、とにかく、こんな感じの「目からウロコ」的情報が、本の中のあっちゃこっちゃに散らばってます。宝さがし感覚で最後まで一気に読んじゃいました。

本の中でも言及されていますが、エンディングノートも一緒に活用すると、無敵のデジタル終活ができますので、今まで書いた事なかった人も、この機会に書いてみませんか?

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