介護保険外サービスを知り快適な老後を送ろう!

高齢者向けの福祉サービスといえば、介護保険サービスです。介護保険サービスとは、1人では暮らすことが難しい高齢者に介護認定を受けてもらい、介護度に応じたサービスを受けられる制度のことです。しかし、介護保険サービスは対象者やサービス内容が限られているため、福祉サービスを必要とする高齢者の全てのニーズに対応することはできません。

そこで、注目したいのが「介護保険外サービス」です。この記事では、介護保険外サービスの概要とその種類についてお伝えします。介護保険外サービスの料金目安、メリット・デメリットも紹介するので、ご参考にしてみてください。

介護保険外サービスとは?

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介護保険サービスは、介護認定を受けた人を対象にしたサービスです。介護度に応じて、使えるサービスの量や種類が変わります。たとえば、電動ベッドのレンタルは、要介護2以上の人でなければ介護保険を利用して借りることができません。

しかし、要支援の人や要介護1の人でも、足腰が弱い、痛みがあるなどの理由で、電動ベッドが必要なことがあります。このような場合に活躍するのが、「介護保険外サービス」です。介護保険外サービスでは、介護保険ではカバーしきれない高齢者のニーズに対応することができます。

電動ベッドの例では、介護保険ではレンタルができないものの、レンタルそのものができないわけではありません。介護保険外サービスとして、レンタル費用を全て負担すればベッドを借りることができます。また、老々介護では家事がうまく行えないなどの問題が起こることもあるでしょう。

特に、料理や家全体の掃除がままならず、介護者に負担が重くのしかかってしまうこともあります。そのような場合に介護保険外サービスを使えば、介護者の負担を減らすことも可能となるのです。

「介護保険サービス」と「介護保険外サービス」の違い

「介護保険サービス」と「介護保険外サービス」の大きな違いは、「公的な制限があるかどうか」にあります。 介護保険サービスは国や自治体の制度に基づいているため、費用は1〜3割の自己負担で済みます。しかし、利用できる対象者や受けられるサポートの内容が「日常生活に最低限必要なこと」と厳しく制限されています。

一方、介護保険外サービスは民間企業などが提供しているため、費用は全額自己負担になるものの、公的な制限がありません。 介護保険サービスでは「手が届かない困りごと」や「生活の豊かさを高めるための要望」にも柔軟に応えてくれるのが大きな特徴です。 介護保険サービスと介護保険外サービスは、併用利用ができます。

介護保険外サービスの種類

介護保険外サービスは、多くの高齢者のニーズに応えるため、たくさんの種類があります。これらを上手に組み合わせ、介護保険と一緒に使うことで、より快適な老後を送ることができるでしょう。数ある介護保険外サービスの中でも、主な一部を紹介します。

・家事代行サービス

介護保険サービスでは適用されない同居者の食事の準備や大掃除、庭の手入れなど家事全般を行うサービスです。介護サービス事業者だけでなく、家政婦派遣事業を行っている会社が高齢者向けにも事業を拡大するケースも見られます。

・配食サービス

高齢者向けの弁当を配達するサービスです。栄養バランスの取れた食事を配達し、高齢者の健康を維持するだけでなく、安否確認としての役割もあります。糖尿病食や減塩食など病状に合わせた食事や、軟らかい介護食を取り扱っているところも増えてきました。

・外出支援サービス

1人では外出が難しかったり、あるいは不安に感じている高齢者の外出を支援するサービスです。介護タクシーもその一つで、車いすのままタクシーに乗り、病院や買い物などに出かけることができます。

・訪問理美容サービス

外出が難しい高齢者の自宅や施設を訪問し、散髪などを行うサービスです。髪を染めたりパーマをかけたりできる場合も多く、メイクをやってくれる事業者もあります。

・見守りサービス

1人暮らしの高齢者を訪問するなどして、安否確認などを行うサービスです。郵便局員などが定期的に訪問して確認するものや、センサーやカメラを使用してリアルタイムで様子が観察できるものなど、さまざまな方法があります。

介護保険外サービスの利用料金の目安

介護保険外サービスの料金システムは、提供する事業者や内容によって異なりますが、多くの民間企業では「時間制」が採用されています。一般的な家事代行や移動の付き添いであれば、1時間約2,000〜4,000円程度が一般的な相場です。ただし、早朝や夜間の対応、あるいは高度な身体介助などを伴う場合は、割増料金が発生することもあります。

また、見守りサービスのようにセンサーやカメラを設置する場合は時間制ではなく、初期費用に加えて月額を支払うシステムが採用されていることもあります。介護保険外サービスを利用するときは、追加料金の発生の有無なども含めて、事前に詳細な見積もりを確認することを推奨いたします。

介護保険外サービスを利用するメリットとデメリット

介護保険外サービスを利用する最大のメリットは、自由度の高さです。介護保険サービスでは、同居家族のための家事や、趣味・旅行の付き添い、庭の手入れなど、日常生活に最低限必要なこと以外は一切認められません。しかし、保険外サービスであれば高齢者ご本人やご家族の「これがしたい」、「こう暮らしたい」という希望に合わせて、柔軟にプランを組むことができます。

デイサービスがない日だけスポットで依頼するなど、イレギュラーな予定を立てたり、介護保険サービスと組み合わせたりすることも可能です。同居するご家族が介護の息抜きをする時間を生み出せるのも、大きなメリットです。

介護保険外サービスを利用するときの注意点は、費用の負担と事業者の見極めです。介護保険のように1〜3割の自己負担で済むわけではなく、かかった費用の全額を支払う必要があるため、毎日のように長時間利用すると経済的な負担が大きくなってしまいます。

また、民間企業が自由に参入できる分野であるため、事業者によって受けられるサービスの質や料金システムに差が出やすいという側面もあります。トラブルを防ぐためには、事前に見積もりをしっかり取ることや、万が一の事故に備えて損害賠償保険に加入している事業者を選ぶことが大切です。

地方自治体の独自事業としての公的サービスもある

介護保険外サービスは全額自己負担であるため、民間のサービスしか受けられないと誤解されがちです。しかし、各地方自治体では独自事業として、介護保険外のサービスを取り扱っていることもあります。要介護認定では非該当になったものの、食事を作ることがままならない人や、足腰が弱りゴミ出しが難しい人など、生活に支障をきたしている困りごとに対応するサービスが多いでしょう。

また、閉じこもり予防のための地域サロンへの参加や、ボランティア活動など、地域の人との交流を盛んに行えるような支援も行っています。詳しくはお住まいの自治体へ相談し、どのようなサービスが行われているか確認すると良いでしょう。

介護保険外サービスを利用する流れ

介護保険外サービスを利用するときは、すぐに民間業者に問い合わせるのではなく、まずは身近な専門家に相談することをおすすめします。すでに介護保険を利用している場合は担当のケアマネージャーに、まだ認定を受けていない場合は地域の地域包括支援センターに相談してみましょう。

現在の介護計画とのバランスを考慮してくれたり、介護保険サービスと同じ事業者が展開している信頼できる保険外サービスを紹介してくれたりすることがあります。介護保険外サービスの利用相談をするときは、ご要望やご予算を明確に伝え、高齢者ご本人とご家族が納得したうえで契約手続きを慎重に進めましょう。

介護保険外サービスを上手く活用して快適な介護生活を(まとめ)

高齢者向けの福祉サービスには、公的な「介護保険サービス」と自由度の高い「介護保険外サービス」の2種類があります。介護保険だけではカバーしきれない家事や趣味の付き添いなども、保険外サービスを上手に組み合わせることで、高齢者ご本人の生活の質を高め、同居するご家族の介護負担を大きく軽減することが可能です。

費用は全額自己負担となりますが、まずは担当のケアマネジャーや地域包括支援センターに相談し、予算に合わせた最適なプランを検討してみましょう。元気なうちからこれらの選択肢を知っておき、いざという時に備えておくことが、快適な老後を迎えるための第一歩となります。

終活全般相談窓口メールでのご相談
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【監修】池原アニー充子(終活専門相談員)

池原アニー充子

これまでの略歴

終活サポート専任講師 エリアマネージャー
終活プロデューサー(終活P) 
身元保証 / エンディングノート講師
遺言作成講師 / 認知症サポーター

2024年6月に2級ファイナンシャル・プランニング技能士
(国家資格)取得
2024年3月にジェロントロジー・マイスター
(日本応用老年学会認定資格)取得
2026年1月にAFP(日本FP協会認定資格)取得
金融老年学のプロとして、主にお金の切り口から
終活のお話をさせていただきます。
兵庫県西宮市消費生活関連講座講師、
西宮市公民館地域学習推進員会講座講師です。

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