永代供養の料金相場はどれくらい?料金が高くなる理由はここにあった

永代供養墓の費用相場がお墓の種類ごとにちがうのには理由があります。漠然と料金を眺めるより、どのような要因が費用を左右するのかを理解したうえで料金を比べた方が、納得のいく選択ができると思います。

永代供養墓(合祀墓)とは?

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永代供養墓とは、霊園やお寺に一定の金額を納めて故人の遺骨を預けることで、日々の供養や管理をおこなってもらうお墓の形式のことをさします。元々は身寄りのない方や、後継ぎのない方への供養の方法でしたが、昨今では「残される子供達に苦労をかけたくない」と考えて、自ら永代供養墓を望む方も増えてきています。また、通常のお墓と比べても、費用を大幅に抑えることができるため「お墓やお葬式にはなるべく費用をかけたくない」と考える方にとっても、選ばれることが多くなってきました。

「第11回 お墓の消費者全国実態調査(2019年)」によると、回答者が新規で購入したお墓の種類では「樹木葬」41.5%「一般墓」27.4%「納骨堂」24.9%「その他」6.1%という結果が公表されています。この中の「樹木葬」と「納骨堂」はいわゆる永代供養墓にあたるため、実に6割以上の割合で永代供養墓を購入しているというわけです。(出典:鎌倉新書インターネット調査)

ただし「永代」といっても納めてからずっと供養や管理をおこなってくれるわけではなく、遺骨の安置には期限を設けているところがほとんどです。大半の霊園やお寺が概ね「33回忌まで」としているため、購入前にはこういった点に関しても注意しつつ親族間でよく相談してから決めることが必要になってくるでしょう。

なお、永代供養墓=合祀墓として認識されていることもありますが、厳密には永代供養墓にも様々な種類があるため、それぞれの違いについても合わせて以下のパートで解説をしていきます。

永代供養墓にかかる費用と相場

永代供養墓を検討する際には、いくつかのタイプの中から選択することになります。それぞれにおいて、特徴や費用相場が異なってきますので順番に見ていきましょう。

個別墓(50万〜150万円程度)

個別墓には通常のお墓と同じような墓石タイプのものから、ロッカーや機械式になっているような納骨堂といったものもあります。個別にお参りが出来る、駅や自宅などのアクセスが良好であるといった利点はあるものの、お墓の大きさやグレードによってピンキリがあり費用が変わってきます。そのため、概ね50万〜150万円ぐらいが相場とされています。

個別墓の多くは、13回忌や33回忌といった一定の期間が過ぎると併設されている集合墓や合祀墓に移されることになります。

集合墓(20〜60万円程度)

集合墓は合祀墓と個別墓のちょうど中間にあたるような形式となっており、遺骨をそれぞれ個別に保管をするためのスペースが必要なため、その分の費用が合祀墓よりも少し高くなる傾向にあります。

納骨後であっても、お墓を移す必要が生じてしまったなどの事情が発生した際は遺骨を取り出せることが多いのですが、場所によっては難しい場合もありますので、契約時にはその点をよく確認をしておくことをおすすめいたします。

こちらも基本的には13回忌や33回忌といった節目を迎えた際に、併設されている合祀墓のエリアや共同の納骨室などに移されることが多いです。

合祀墓(5万〜30万円程度)

合祀墓では納骨する際に、最初から合祀専用のエリアや共同の納骨室に埋葬されるようになります。

永代供養をおこなうお墓の形式の中では、3つのうち一番安く費用を抑えられることができ、概ね5万〜30万円程度が相場金額となっております。ただし、年間の管理費の有無など、施設や霊園によって費用体系が異なる部分もありますので注意が必要です。

以上3つの形式に分けてご紹介をしてきましたが、これらの費用相場はあくまで一人あたりの納骨に関するものとなっています。例えば、既に代々続いているようなお墓を所有していて、自分たちの世代で管理するようになってから永代供養を考え始めた場合などを想定すると、当然ご先祖の遺骨が多く存在しているようなケースもあるでしょう。その際は基本的に、納める予定人数分の永代費用がかかってくることになります。

もちろん事情によってはしっかりと相談に乗ってくれるようなところもありますので、納める予定の遺骨がたくさんあって不安な方は、そうした費用面での懸念点をスタッフへ伝えるようにしましょう。

樹木葬(30万〜90万円程度)

費用は30~90万円程度です。花や緑に囲まれた霊園型の墓地は常に人の手によって整備・管理が必要になるため、大規模な敷地や一段と美しい霊園は高額になる傾向があります。

納骨堂(50万円程度)

費用は50万円程度(永代供養料、銘板彫刻料)です。一般的には納骨スペースが広くなる 自動搬送式・ロッカー式<仏壇式<墓石式 の順に料金が高くなります。

お布施は別料金?気になる永代供養の料金の内訳

永代供養の料金は申込者・支払者本人が亡くなったあとにサービス(=永代供養)を受けることを考慮し、先払いが基本です。そのため、亡くなった後に必要になる次の3つが料金内訳の基本です。寺院・霊園によっては内訳が異なっていたり、基本料金の他に追加で必要になる費用もありますのでよく確認しましょう。

永代供養料

お墓の管理・供養に必要な費用です。個人墓40万円、集合墓20万円、合祀墓10万円が目安です。

納骨法要料

納骨の際に行われる法要のお布施です。3~5万円程度です。

刻字料

墓誌や石碑・銘板に故人の名前を彫るための費用です。3万円程度が目安です。

永代供養料以外にかかる費用

永代供養料のほかに必要となってくる可能性のある費用にはどういったものがあるのでしょうか?こちらも合わせて順番に見ていきましょう。

墓誌や名前入りの墓石を立てるための費用

墓誌に故人の名前や没年月日などを彫刻する際や、専用の墓石を建てるための費用です。

相場としては、大体3万〜10万円ほどとなっておりますが、霊園や施設によっては一式の費用を永代供養料の中に含めている場合もあります。

また、必ず墓誌を立てる必要がある場合と、あくまで家族の希望によって選択できる場合とがあるので、費用と合わせて確認をしておくことをおすすめします。

お墓の管理費や年会費

こちらに関しても永代供養料に含めているところもありますが、施設の維持に多額の費用がかかるような寺院や納骨堂などでは、管理費や年会費が必要な場合があります。その場合はおよそ5,000円〜2万円程度が相場とされています。

法要時のお布施や戒名料

家族や故人の希望により、戒名をつける場合には別途5万〜10万円程度の戒名料がかかってきます。また、納骨時の49日法要や、回忌ごとの法要をお坊さんに依頼する際はお布施を用意する必要があります。

御供物のセットや遺影写真作成などのオプション料金

故人のお墓の前に定期的にお花を供えてほしいという希望や、納骨堂などでデジタルの遺影写真が表示されるような仕様にしたいといった希望がある際には、数千円程度のオプション料金を支払うことで叶えられるところもあります。

永代供養墓のメリットとデメリット

永代供養墓のメリットとしては、大きく分けて2つあります。

メリット①一般的なお墓と比べて費用が安い

永代供養がついたお墓は、トータルの納骨費用を安く抑えることが可能です。

通常お墓を建てる際には、初期費用として墓石代や墓誌への彫刻料などで約150〜200万程度はかかってしまうこともあります。また、寺院にあるお墓の場合には、檀家としてお寺から多額の寄付のお願いをされることもあるでしょう。

永代供養墓の種類にもよりますが、合祀墓であれば10万円以内で全て完結してしまうことを考えると、費用面でのメリットはかなり大きいといえます。

メリット②お墓の維持・管理の手間がかからない

霊園や寺院にある一般的なお墓の場合、お彼岸やお盆などで年に数回程度お墓参りへ行き、お墓を綺麗な状態に保つための掃除や雑草の刈り取りといったメンテナンス作業が必要となります。

中にはそうした作業を代行してくれるようなところもありますが、基本的には家族以外にお墓を管理する方がいない状態です。そのためお墓参りをする家族がいなければ、どんどんお墓が荒れていってしまいます。また、墓じまいの手続きをしない限りは年ごとに墓地に支払う管理費が発生します。一方、永代供養墓であれば、お墓の維持・管理の手間を軽減することができます。

近年では永代供養墓の需要が急激に増えており、メリットの面だけに着目するとその背景もご理解いただけるかと思います。ですが、必ずしも全ての方において永代供養墓が良いというわけではなく、状況によっては一般墓を選んだ方がいい場合もあります。そこで、永代供養墓のデメリットに関しても言及して詳しく解説していきます。

デメリット①お墓の継承が難しい

永代供養墓は一般墓と違い、残された子孫にお墓の継承をしていくことが難しいです。なぜなら、お墓の内部に納められる人数に限りがあるからです。

一般墓では5〜10人など、先祖の分も含めて複数人の遺骨を収めることが可能ですが、永代供養墓の場合はスペースとして納骨できる人数がほとんど決まってしまっています。個別墓は当然1人だけになりますし、集合墓であっても3〜4人程度のところが多いです。もしも先祖代々の遺骨も含めて納骨をしたい場合は、区画が2つに分かれる形になってしまうこともあります。

さらに永代供養墓に対しての抵抗がある親戚などがいた場合には、こうした事情を納得してもらうことが難しいケースも度々起こっています。

デメリット②合祀墓の場合は遺骨を取り出せない

合祀墓では他の方の遺骨と一緒に同じ区画へと納めてしまうため、一度納骨をしてしまうと、どの方の遺骨であるかの判別がつかない状態になっていまいます。

個別墓や集合墓では取り出しが可能なことが多いですが、一定期間が経ってしまうと合祀をされてしまうので、気をつける必要があるでしょう。親族間で相談する必要があると判断した場合は、合祀へ移行するまでの期間を延長するなどの措置を取ることもできるため、管理している霊園や寺院に一度相談してみることをおすすめします。

葬儀から永代供養をするまでの流れ

STEP①火葬場にて埋葬許可証を発行してもらう

※紛失をしてしまうと再発行ができないため、必ずなくさないよう大切に保管をしておくようにしましょう。

STEP②永代供養墓を探す

STEP③必要な書類を持参して手続きを済ませる

※申込書の他に、戸籍謄本・印鑑登録証明書・身分証明書などが必要となります。(霊園や寺院によって異なるため詳しくは担当者に確認をするようにしましょう)

STEP④納骨

また、既にお墓を別の場所に建てていて、永代供養墓への移行をされる方もいらっしゃるかと思います。その際には別途「墓じまい」の手続きが必要となってきます。墓じまいの流れについても以下でご紹介をいたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

墓じまいの流れ

墓じまいは檀家と寺院・霊園の間で勝手にできるものではありません。お墓は墓地埋葬法によって定められていることがありますので、自治体との書類のやりとりも必要になります。

また、墓じまいをする前には親族と墓じまいをしても良いか、墓じまい後の納骨先をどのように考えているか必ず話し合いましょう。新しい納骨先として永代供養墓を検討している方は、個別納骨されていても最終的には合祀されること、合祀後は他の人の遺骨と混ざるため先祖の遺骨だけを取り戻すことができなくなることをきちんと伝えましょう。

お世話になっていた寺院・霊園への相談も忘れないようにしましょう。ある日、突然訪ねてきて「墓じまいをするので書類を下さい」と言われては、これまでのお付き合いはなんだったのかと僧侶でも穏やかにはなれません。お墓の管理や後継者について困っていることや墓じまいを検討していることなどを前もって相談し、穏やかに墓じまいの了承を得ましょう。

今までお世話になった感謝も忘れずに伝えるとよいでしょう。

移葬先の決定

墓じまい後の新しい納骨先を決定してからでないと墓じまいはできません。墓地埋葬法の定めによって、移葬先が明らかでない場合は改葬(墓じまいのこと)の許可がおりないためです。移葬先で発行してもらう書類:墓地使用許可証(お墓の場合)、受入証明書(納骨堂の場合)

改葬許可申請書の記入

改葬許可申請書は改葬許可証を申請するために必要な書類です。墓じまい予定のお墓がある自治体の役場で発行してもらいます。

役場の公式ホームページからダウンロードできる場合もありますので、特に遠方にお住まいの方は足を運ぶ前に確認してみるとよいでしょう。なお、申請書は遺骨1名分につき1枚必要ですので、お墓に納骨されている遺骨が何名分あるのかを先に確認しておきましょう。役場で発行してもらう書類:改葬許可申請書(納骨されている人数分必要)

墓じまい予定の寺院・霊園から埋蔵証明書をもらう

現在お墓がある寺院・霊園から「埋蔵証明書」を発行してもらいます。証明書は遺骨1名分につき1枚発行されます。発行には1枚300~1500円かかります。寺院・霊園で発行してもらう書類:埋蔵証明書(お墓の場合)、収蔵証明書(納骨堂の場合)

自治体の役場から改葬許可証をもらう

墓じまい予定の自治体の役場へ必要書類を提出し、改葬許可証を発行してもらいます。改葬許可証は遺骨1名分につき1枚発行されます。発行には1枚無料~1000円かかります。役場へ提出する書類:墓地使用許可証(または、受入証明書)、改葬許可申請書、埋蔵証明書(または、収蔵証明書)役場で発行してもらう書類:改葬許可証(納骨されている人数分)

閉眼供養・遺骨の取り出し

閉眼供養を行ってから遺骨を取り出します。閉眼供養は、墓石に宿った仏様やご先祖様の魂を抜きとるための供養です。持ち運びの際は骨つぼが割れないよう風呂敷やさらしで包むとよいでしょう。

移葬先へ納骨

移葬先で開眼供養を行ってから納骨します。開眼供養は閉眼供養の反対で、仏様やご先祖様の魂を新しいお墓に宿すための供養です。移葬先へ提出する書類:改葬許可証、墓地使用許可証(お墓の場合)、受入証明書(納骨堂の場合)

墓じまい先に永代供養のお墓が選ばれる理由と墓じまいの方法

就職場所の多様化によって先祖代々のお墓がある場所と離れて生活する人が多くなりました。離れて暮らしていても元気なうちはお盆やお正月に帰省しお墓の管理もできますが、年齢を重ねると帰省の移動だけでも大変になります。

また、このようにお墓を継ぐという大変さを知る親世代には子供に同じ苦労をかけたくないと思っている人もいます。こうした背景から先祖代々のお墓に眠る遺骨をお墓参りしやすい場所に移す“墓じまい”(改葬・お墓のお引越し、とも呼ばれています)をする人が多くなりました。

そして、墓じまい後の移葬先として永代供養墓が注目されています。永代供養は現代人のニーズから生まれた新しい供養の方法なので、お墓の困りごとを解決する要素が豊富にあります。

それでは、どのような理由で永代供養墓が注目されているのかご紹介します。

1自分の代で後継ぎが途絶えても無縁墓にならない
晩婚・非婚化で子供がいない人が増えています。永代供養のお墓は個別納骨される永代供養期間が終わっても、合祀墓などに納骨されるため無縁墓になる心配がありません。子供はいるけれどお墓のことで負担をかけたくないと思っている人にもおすすめです。
2新しくお墓を建てなくても良い
集合墓・合祀墓・樹木葬・納骨堂を選択すれば、大人数の納骨でもお墓を建てる必要がありません。
3後継ぎが途絶えたタイミングで永代供養に切り替えができるタイプもある
今は子供や孫がいたとしても、その先の後継ぎについてはどうなるかわかりません。後継ぎがいなくなった時や引っ越し等でお墓の管理が難しくなった時、お墓のことで将来の子孫に負担をかけないように途中から永代供養に切り替えができるタイプもあります。

墓じまいの費用相場

お墓が建っている土地、つまり、墓地は寺院や霊園から借りているものなので墓じまいをする時は墓石を撤去し土地を整備して返す必要があります。その他にも墓じまいに必要な費用がありますのでご紹介します。

閉眼供養

お墓から遺骨を取り出す前に墓石に宿った仏様やご先祖様の魂を抜きとるためにお経を唱えて供養をします。お布施は1~5万円です。

遺骨の取り出し

石材店に依頼してお墓に納骨されている遺骨を取り出してもらいます。遺骨1体につき0~3万円です。

墓石処分、墓地の区画整備

墓石を撤去し、墓地を区画整備します。1m2あたり10~15万円です。撤去や整備には重機を使うのが基本ですが、場所の関係上で重機を使えない場合は手作業となるため費用が上乗せされます。

離檀料

寺院墓地の場合、墓じまいをして檀家をやめる時は10~15万円程の離檀料が必要です。

上記を合計すると、墓じまいの費用相場は50万円~60万円とまとまった金額が必要です。墓じまいの費用にプラスして移送先のお墓の費用も必要になることを踏まえると、費用を抑えたい方には永代供養のお墓がおすすめです。

永代供養の料金相場はどれくらい?料金が高くなる理由はここにあったのまとめ

永代供養は新しくお墓を建てるよりも費用を抑えることができるうえ、後継ぎ不要なので現代のさまざまな悩みの受け皿とも言えるでしょう。新しい供養スタイルですが、選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。

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