【驚愕!アメリカの医療事情は桁違い!】これでも日本の医療制度の文句を言いますか?! みんな、終活一年生

【驚愕!アメリカの医療事情は桁違い!】これでも日本の医療制度の文句を言いますか?!

こんにちは。終活プロデューサー(終活P)の池原充子です。20年ほど前にアメリカオレゴン州ポートランドで働いていた時の友人が、日本に一時帰国するというので、21年ぶりに再会しました。

ここ数年のアメリカの物価高は、ニュースでも話題になっていますが、20年ほど前に私が住んでいた頃とは、桁違い。最低時給は2000円を超えていますが、それ以上に物価が上がるスピードの方が速い。特に、医療費。

友人のご主人が事故で4日ほど入院しただけなのに、手術した訳でもないのに、請求された金額は、なんと、1,000万円!!!

ぼったくりじゃないんですよ。これが普通なんです。アメリカでは。 地方の中古マンション買えるやん。

私「は、払ったんですか、全額?」

友人「いやいや、会社の福利厚生(医療保険)があったから、自己負担額上限ですんだの。」

ああ、よかった。びっくりするじゃない。医療費が1,000万円なんて、シャレにならん。 でも。 ってことは、アメリカでは、福利厚生がバッチリついてる正社員か大金持ちでもない限り、軽々しく医者にも行けんということか。

私「自己負担額って、いくらぐらい?」

友人「6,000ドル」

ろ、6,000ドル!自己負担額、なんと6,000ドル! 皆さま、ご存じの通り、日本には、高額療養費制度があるので、所得に応じて医療費の自己負担額の上限がきまっており、それ以上は払わなくてもいいという素敵なシステムがあります。

ボリュームゾーンで、約8万円ちょいが一般的な上限なので、 6,000ドル≒900,000万円 (1ドル150円で換算した場合) 払わなきゃいけなんて、絶対白目むくでしょ?しかも、入院したの、たったの4日間ですよ?怖すぎる。

一体どうなっとんねん、アメリカの医療制度。オバマケア、どこ行ったんや? (海外旅行行くときは、必ず海外旅行保険入っていきましょうね。)

20年前私がポートランドに住んでた時は、「私がもし倒れても、救急車呼んじゃダメよ。500ドルも請求されるんだから!」ってホストマザーにこんこんと聞かされてたと言う話をしたら、

友人「あー、それはもう昔の話。今救急車呼んだら、5000ドルぐらいかかるよ。」 ご、5,000ドル!救急車呼ぶだけで!

こ、怖すぎる。アメリカ。帰国しててマジよかった。 お隣の大国では、知らない間にこんなことになってるなんて。つくづく日本の国民保険制度って素晴らしいなと思いました。

ただ、この手厚い制度が、今後の私たちの生活を圧迫していくことは間違いありません。しかし、望む医療を受けることができる日本の自由さは、アメリカの比ではないと思いました。で、話はここで終わるのではなく、介護の話題へ。

ご主人のお母様が認知症になっており、施設を探したものの、高すぎて手が出ない。お母さまの年金は月1,700ドル(約25万円)入ってくるが、介護認定度は思ったより高くなさそうだから自己負担額が重くのしかかる。

医療費でこれほど高いとなると、介護費もさぞかしお高いのだろうと思って聞いてみると、

友人「施設を何軒か当たってみたけど、一番安いところでも、月6,000ドルかかるの」 ろ、6,000ドル!しかも毎月!エンドレス!誰が払えるの?? ひと月6,000ドルの介護施設って、日本なら、大学病院の教授がリタイアして悠々自適に過ごすとか、億単位の遺産が転がり込んできた人ぐらいじゃないですか?一般市民、年金生活者は、とても無理ですよね。

基本的人権とは、何ぞや?と思わず考えてしまいたくなるアメリカの医療介護事情。 合理的なアメリカでは、延命治療をするかどうかをあらかじめ決めておくそうで、ご主人のお母様の希望は、

「認知症が進んで、自分の息子の顔もわからなくなったら、(危篤になった場合)延命治療をしないで欲しい」という意思表明をされているそう。友人曰く、すでに息子二人の顔の区別がつかないらしいのですが、まだ「自分ひとりでなんでもできるから」と言って施設入所を拒否しており(賛成したとしても、とても払えないほど施設費が高いけど)、現在は、ご主人の弟さんの家で同居しているそうです。

合理的なアメリカならではの延命治療の意思表示。 どういう治療を望むのか?どこで過ごすのか?そういった、 「ご本人の意思を家族、医療関係者、介護従事者たちと共有する」のが、人生会議。

人生会議の日は、11月30日ですが、その日にやらなくちゃいけないわけじゃない。

  • 「今更聞かなくても、お父さんの気持ちはわかってる」
  • 「以前聞いたから大丈夫」

という方もいらっしゃると思います。 「そう思ってたのに」 「大丈夫なはずだったのに」 20年も前に聞いた話なのに、忘れられない人生会議のエピソードがあります。その話は、次回に。

ご飯食べながら、お酒飲みながら、テレビ見ながら、「人生のエピローグ、自分だったら、どうして欲しいか?」をご家族とお話してみてはいかがでしょうか?

そして、ご自身の意思は、できればエンディングノートなどに書き残しておかれると、後々ご家族を救うことになるかもしれませんよ。

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