【デジタルデータの管理方法】みんな、終活一年生

【デジタルデータの管理方法】今週の終活ウォーミングアップ

今週は、先週から引き続き「デジタル遺品」についてお話します。

もしもの時に、家族がデジタル遺品のデータを確認できなかったら、どうなるのか?について先週お話をしたのですが、具体的にデジタルデータはどのように管理すればいいのでしょうか?

答えはズバリ、

IDやパスワードは、必ず紙に書いて保管し、保管先を大切な人に知らせる

です。(先週も同じことを書きましたが、とても大切な事なので、くどい!といわれても、再び大文字で力説させていただきます!)

キャッシュレス決済の不正利用など、デジタルデータは悪用されることも多いので、パスワードを設定して鍵をかける事は非常に重要です。しかし、「かけた鍵のはずし方」を紙に書いて残しておかないと、もしものことがあった時、家族や関係者など周りの人たちがとても困ります。

例えば、

「会社の社長さんが、「自分しか知らない経営に影響を及ぼす情報」をパソコンで管理し、パスワードで鍵をかけていたら、突然の事故で亡くなった」

「株取引をオンラインでやっていた父が突然亡くなり、パソコンを開こうとしたが、パスワードが分からず、しばらくして、多額の追加保証金の請求が来た」など、ただでさえ、突然亡くなった悲しみやショックで混乱している家族や関係者に、さらにつらい実害が及んでしまう事を避けるために、「IDとパスワードは、紙に書いて保存」「保存先を家族や関係者に伝えておく」ことが非常に大切なのです。

「IDとパスワードを紙に書くのは、わかった。でも、それを人に知らせると、見られたくない情報や写真なども見られてしまうのでは?」

という方もいらっしゃると思います。この場合、「絶対知られたくない情報や写真などは、こまめに破棄するか、別フォルダにまとめておいて、「僕が死んだら…」などの自動データ消去ソフトウェアをパソコンにダウンロードしておけば、「必要なデータは、確認してもらえるけど、見られたくない情報は、自動で削除」してくれますので、利用するのもいいでしょう。

これまでお話してきたことは、まずパソコンやスマホを開くことができることが大前提です。もし開けなければ、せっかくダウンロードしたソフトも起動しません。

では、「パソコンやスマホを開くことができない、パスワードが分からない」という場合は、どうすればいいでしょうか?データ復旧サービスなどの専門業者に頼むことになりますが、料金は数万円~数十万円と業者によって金額が様々です。

パソコンよりスマホの方がパスワード解除にかかる費用は高いようです。ちなみに、メーカーに問い合わせても、パスワードの解除はできないことがほとんど。個人データの管理は、あくまで自己責任なので、くれぐれもご注意くださいね。

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