【人生会議~死ぬときは仰向けで!】遺体管理人からの警告とは?みんな、終活一年生

【人生会議~死ぬときは仰向けで!】遺体管理人からの警告とは?

昨年2021年9月登壇したオンラインイベント「人生会議」医療、介護、福祉従事者のための、ACP。(主催:つながる介護さっぽろ)

私がお話したテーマは、「終活から見たエンディングノートの重要性」エンディングノートは、人生会議の最適ツールであること、スマホのパスワードは必ず紙に書いて(デジタルはアナログ管理が必須!)、などをお伝えしました。

私が個人的に一番衝撃を受けたのは、18:15からの嘉陽果林さんの講義。遺体管理人という立場で、幾人ものご遺体と向き合い、損傷の激しいご遺体も修復してこられた果林さんのビフォー&アフターの写真を拝見した時、現実は、想像を遥かに超える。映画の特殊メイクも超える。ことがわかりました。

物言わぬご遺体の写真は、言葉よりもずっと雄弁です。彼女の元に運ばれた時の変わり果てたお顔と、他に類を見ない高い技術力で、見事に生前の面影を浮かべた穏やかなお顔。ご遺族の記憶にいつまでも残る最後のお顔が、その後のグリーフケアにも大きく影響する、という事を深く学びました。

その果林さんが、最後に一言、「死ぬときは、最後の力を振り絞って、仰向けになってください。ご遺体の傷み方が全く変わってきます。」と力説されたので、綺麗な死に顔を家族に残すためにも、是非「死ぬときは、仰向けで!」を実践しようと思います!

このイベント、すべてオンラインで無料だったせいか、160名以上のお申込みをいただき、大盛況!当日は10時間以上の長丁場にも関わらず、通しで聞いていらっしゃる方もかなりいて、本当に終日学びの連続でした。

主催者のずば抜けた「企画力&マネジメント力」と登壇者それぞれの熱い思いが、見事に一体化した、他に類を見ない素晴らしいイベントだったと思います。私は、医療でも介護でも福祉従事者でもないのですが、「人生会議」という名のもと、終活つながりでお声がけいただき、全力でお話した結果、翌日声が枯れてしまったという・・・。出番が終わった後、しばらく放心状態。

ちなみに「人生会議」という言葉は、2年ほど前に、厚生労働省が小藪千豊さんをモデルにしたポスターを作成し、大々的に打ち出したところ、「不謹慎だ!」という一部の声に押され、あえなく撤収するという失態のせいで注目を浴びましたよね。(覚えている方も少なくないと思います)

人生会議を浸透させるいい機会だったのに、残念だなぁ~、と思っていたら、医療や介護の現場では、しっかり浸透していたようです。(私が知らなかっただけ。)

終活もそうですが、一人で粛々と進める方もいらっしゃる一方、何から手を付けていいかわからないまま後回しになっている方が圧倒的に多い中で、こういった市民レベルの啓蒙活動は、本当に意義があると思います。

このイベントで実感したのは、

  • 「自分は一人じゃない。困った時に手を差し出せば、助けてくれるプロの人たちがたくさんいる」
  • 「老いも死も、人生の一部。縁起悪いと言って切り離してはいけない」
  • 「介護、看取りは、チーム戦。他業種連携でその人らしい生き方を支える」

ということでした。

誰でも、自分が病気になったり、介護が必要になったりする姿を想像したくない。まして死ぬことなんて考えたくない。⇒これは紛れもない本音です。

でも、残念ながら、自分がいくら「嫌だ!まだ元気で生きたいんや!」と抵抗しても、病気や介護や死は、突然やってくるのです。そのために万全の準備をしている人なんて、実はいないと思います。

一番大切なのは、自分や家族に「もしものこと」があった時に、「誰に、何処に、相談すればいいか、知っている」ことだと思います。知ってるだけで、安心感が全く違う!そしてこの安心感は、今後の人生の充実度を大きく左右するのです!

「まだ早いかなぁ~。」「そんなこと考えたら、ほんとに縁起悪いこと起こりそうだなぁ~。」と思わずに、自分の中にある「人生会議」の扉を開けてみませんか?

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