「ロシアのパブの娘がね。自分の母親と結婚してくれないかって。」新手の結婚詐欺登場か?! みんな、終活一年生

「ロシアのパブの娘がね。自分の母親と結婚してくれないかって。」新手の結婚詐欺登場か?!

こんにちは。終活プロデューサー(終活P)の池原充子です。 「自分が死んだら、葬式はどうしたらいいんだろうか?」というダイイングメッセージのような留守番電話が残されていた終活相談。折り返し電話してみると、開口一番、ロシアのパブの娘がね、自分の母と結婚してくれないか?って。はっ?どういうことっ?け、結婚詐欺っ?!(ってか、これ、終活相談窓口なんだけど。) たった今、左耳から入ってきた情報を高速処理しようとした結果、実に短絡的な結論にたどり着いてしまった。

(えーっと。気を取り直して)

私:「昨日お電話いただいたのは、終活サポートの終活相談窓口でお間違いないでしょうか?」

相談者:「そうそう。自分が死んだら葬式どうしたらいいのか?と思ってね。」 ああ、よかった。ボケてるわけじゃなかった。 詳しくお話聞いてみると、

相談者さんプロフィール

  • 80代男性、一人暮らし。
  • 25年前から通っているロシアンパブで働くロシア人の女の子に、お母さんを紹介されたのが4年前。
  • 紹介された母とは、まだ一度も対面で会ったことがない。
  • 写真とFaceTimeでの通話のみ。
  • 旅行がてら来日して会うつもりだったが、コロナ禍に。
  • そうこうしているうちに、ウクライナ侵攻が始まってしまい、来日できず。
  • まだ籍は入れていない。
  • 一緒に暮らしていた親父は、2年前に亡くなった。

俺も年だし、「もし死んだら、葬式はどうしたらいいのか?」と思って電話した。 いやぁ。人生、いろいろありますね。のっけから「ロシアのパブ」というキラーワードを浴びせられ、その後の情報が全然入ってこなかったんだけど、「結婚しようと思っていたが、その前に自分が死んじゃったらどうしよう」ということらしい。

私:「お近くに、お身内の方はどなたかいらっしゃいますか?」

相談者:「兄弟が5人いるけど、まったく連絡を取っていない。娘が3人いたけど、25年前に離婚してから全く会っていない。どこにいるのかもわからない」

なるほど。だから25年前からロシアンパブに通いだしたのか。 大卒公務員で技師だったというから、年金だけでも生活できるはず。社会との接点を一切断ち切って引きこもる男性が少なくない中、パブという男の居場所があるのは、非常に素晴らしい。 外部との接点を持つことは、孤独死を防ぐ大きな布石となり得るのですから。

が、しかし! 孤独死予備軍であることは、間違いない。

私:「もしもの時、すぐ連絡が取れる人はいますか?」

相談者:「ナターシャ(仮名:ロシアのパブの娘)がいる。」

私:「ご近所にお住まいですか?」

相談者:「〇〇県(隣の県。かなりの距離)。でも、日本の葬式のこととかわからないって言ってる。葬式は自分でやって、と言われた。」 あ、アカンやん。 完全に見捨てられてるやん。

相談者:「腰が悪いから、病院に通ってる。病院の先生か看護師に言えば何とかなるんじゃないかと思う。」 私:「どのぐらいの頻度で通院されてますか?」

相談者:「2か月に1回」 あ、アカン、アカン。それ間隔空きすぎやん。 それに、病院にいるときに何かあったら助けてくれるかもしれないけど、家にいる時間の方が圧倒的に長いのに、「何かあったら何とかしてくれるだろう」っていう希望的観測が大きすぎる。

私:「訪問診療とかやっていらっしゃらないですか?腰以外に悪いところがあったり、要介護認定は受けていらっしゃいますか?」

相談者:「腰以外は特に悪いところがない。基本、元気。」 ロシアンパブに通うぐらいだから、そりゃ、元気だろうけどさぁ。この、「基本、元気」っていう状態が、かえって、災いを呼ぶんですよ。「まだ自分は大丈夫だから」っていう過信。この油断が、「誰かと繋がっておこう」と思う気持ちにブレーキをかける。

相談者:「何かあったら、警察が来てくれるんじゃないか?」 ホントによく聞くフレーズ。 普段は警察や役所の悪口ばっかり言ってるくせに、都合のいい時だけ頼ろうとする そのクセは、絶対やめた方がいいですよ。 警察が来るのは、何かあって、しばらーーーーくしてから。 もうその時は、いろいろ、遅いんですっ!!

私:「もし家に居る時に何かあったら、困りますよね。」 相談者:「その時は病院に電話するかな。」

私:「急に怪我や発作が起こって、電話に手が届かなかったら、どうします?連絡取れる人がいても、連絡をつけることができないかもしれませんよね?」

相談者:「・・・あぁ、そういえば、そうかもなぁ。あぁ、そういうことも、あぁ、そうかぁ。」 そうなんです。 ここまでいろんな場面をいろんな角度から想像して、ようやく、 「自分にもしものことがあったとき」という想定が成り立つんですね。 もしもの時の想像は、元気な時しかできないんです。

本当にもうそろそろ「もしも」がやってくるかも?という状況では、あまりにリアルすぎて、脳がついていかない。想像がリアルに追いつかなくなってしまうんです。

私:「ご自宅にちょこちょこ顔出してくれる方、どなたかいませんか?葬儀のことが心配なら、葬儀の事前見積を取っておかれたらいいですよ。『もし本当に何かあったときには、事前見積してるから、ここにお願い』ってどなたかに頼むこともできますからね。」

相談者:「先生に(今かかっている病院)、訪問診療できるところがあるか聞いてみる。事前見積も電話かけてみるわ。」 基本元気な方は、是非、ちょこちょこ家に顔を出してくれる友人、知人を今のうちに数名作っておいていただきたい。それが、孤独死を防ぐ生命線になるかもしれませんので。

そして、そういうことで不安を感じたら、いつでも、終活相談(0120-432-040)にお電話くださいね。話すだけでも、かなり気が楽になりますよ。

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