【遺品整理って、ただモノを片付けるだけじゃない!】家族の思いを想像することが終活への第一歩! みんな、終活一年生

【遺品整理って、ただモノを片付けるだけじゃない!】家族の思いを想像することが終活への第一歩!

こんにちは。終活プロデューサーの池原充子です。少し前にやっていた朝ドラ「舞いあがれ!」で、心に響いたシーンがあったので、ご紹介したいと思います。

町工場の社長だった舞ちゃんのお父ちゃん(浩太:高橋克典さん)が急死。お葬式が終わって、否応なしに、目の前の大問題を突き付けられるお母ちゃん(めぐみ:永作博美さん)と舞(福原遥さん)。ここでお兄ちゃん(悠人:関ジャニ横山裕さん)は、冷静に「工場売るのが一番ええ」と投資家目線で言います。

畳みかけるように、融資先の銀行からは、「工場をたたむという選択肢もあります」と提言されます。舞ちゃんは、「葬式終わったばっかりやのに、お母ちゃんの気持ちも考えてあげて」 と言います。

お母ちゃんは、「もうちょっとだけ考えてみる」と言います。

はい。ここで問題。物語的に今後どう展開するかわかりませんが、終活的観点では、誰が一番現実的でしょう?

答えは、「お父ちゃんが、もしもの時のことを考えて遺言書を書いておく」でした! って、いや、もう遅いやん!時間は巻き戻されへんし。ってか、舞ちゃん、気持ちはわかるけど、それやったら、何にも解決せーへんのよ。今元気な皆さん、マジで、こういうことは突然起こります。ドラマだけの話ではありません。

特に会社経営者の方、今すぐ遺言書書いて、スマホとパソコンのパスワードを紙に書き残しましょう。開きさえすれば、何とかなります。ロックされてたら解除できません。「もしも」はいつやってくるかわからないから「もしも」なんですよ!正月早々、お雑煮を食べて、右奥歯のかぶせが取れた私が言うんですから、間違いありません。

  • 町工場の社長、家族経営。
  • きっと自宅は担保に入っている。
  • お父ちゃんの定期預金(融資を受ける条件として、定期預金の口座を開設するよう言われてるはず)は、口座凍結されてるから、従業員の給料さえ出せない可能性が大。
  • お母ちゃんも経理として経営に携わっていたなら、連帯保証人として名を連ねている可能性もあり、その場合、相続放棄しても借金は残る。

これは、いわゆる、「もう首が回らない」状態です。 現実的に、これからできることと言えば、お兄ちゃんの言う通り、工場を売却するか、銀行の言う通り工場をたたむかして、借金を帳消しにすること。ぐらい。ウルトラCなら、お兄ちゃんが投資で潤沢な資金を生み出していたなら、その資産から負債を返済するとか。

お母ちゃんが一切の負債を抱えて生きていくなら、舞ちゃんやお兄ちゃんは、お母ちゃんがなくなった後、相続放棄をすれば、負債を抱えずに済みます。が、それやったら、ドラマにならんやろっ!というお声が全国から聞こえてきそうですので、勝手な深読みはここまでにして、今日の本題に。(まだ本題行ってなかったんかっ)

舞ちゃんがお父ちゃんの靴を見て、思わず嗚咽。お母ちゃんが帰ってきて、玄関で二人で泣き続けるシーン。もう胸が締め付けられる思いでした。 これを読んでくださっている皆さん。

終活とか、生前整理とか、葬式とか、遺言書とか、 「いや、まだ、なんかなぁ~。」 って思っていらっしゃる方、少なくないと思うんです。

でもね。舞ちゃんの気持ち、お母ちゃんの気持ち、どう思いますか?

遺品整理って、ただものを片付けるだけじゃないんですよ。「物は残ってるのに、持ち主がいない」って、どれだけ悲しいことなのか。物を見るたびに、持ち主の顔や思い出が浮かんでくるような切なさ、想像できますか?人が亡くなるって、理屈じゃないんですよ。

残された人は、「こんなに辛くて悲しいなら、私もここからいなくなりたい」って思いを抱えながら、生きていかなきゃいけないんです。だから、自分の人生もいつか終わるんだなぁって、ちょっとずつ意識しながら、「今自分がいなくなったら、これはどうなるんだろう?あれはどうなるんだろう?」って想像していただくのが、終活への大きな一歩になると思います。

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