【父がエンディングノートを書いてくれません!】問題の解決策は、コレだ!みんな、終活一年生

【父がエンディングノートを書いてくれません!】問題の解決策は、コレだ!

30代のエンディングノートセミナー受講者さんから「お父さんがエンディングノートをなかなか書いてくれなくて。」というご相談がありました。(エンディングノートあるあるですね~)

いろいろお話を聞いてみると、なんと、受講者さんは20代の頃、ご主人を病気で亡くされていて、死後の手続きの大変さを実感されていました。なので、是非お父さまには、エンディングノートを書いて欲しいと思って、「書けるところから書いて欲しい」と互助会でもらったエンディングノートを渡したそうです。

私:「エンディングノートをお父さまにお渡ししたのは、いつですか?」
相談者:「去年の秋ごろです。先週電話したら、まだ全然書いてくれてなくて。」

今までの会員限定ブログをご覧の皆様なら、おわかりになるかと思いますが、 親にエンディングノートを渡しただけでは、絶対書きません!(断言)書かない理由はいろいろありますが、なんと言っても、「エンディングノート=死ぬ準備」って思うから 「縁起悪い」し、 色々書くのが「面倒くさい」と思っている人が圧倒的なんです。 いままで、何度この言葉を聞いたことか。

1.縁起悪い 問題

これは、「大きな誤解」と「死生観の欠如」から生じている問題なので、焦らず雪解けさせていけば乗り越えられます。

「大きな誤解」とは? 「お墓を建てたら長生きする」って言葉、聞いたことないですか?誰が言ったのか知りませんが、これはただの迷信ではないんですね。要は、死後の大きな問題を生前に解決しておけば、心配事がなくなって、残りの人生心置きなく過ごせるよねっ!っていうポジティブな発想なんです。この姿勢、とっても大事です。

例えば、夏休みの宿題を7月中にやってしまえば、8月31日まで、もう、パラダ~イス!じゃないですか。やらなきゃいけないコト全部終わってるんだから、もう思う存分楽しめる。大きな顔してのんびり過ごすこともできる。人生も同じです。難しい話じゃありません。

「死生観の欠如」とは? これは、ちょうどご相談を受けた日に、広井良典先生(京都大学こころの未来研究センター副センター長)のオンライン講座を聞く機会がありまして、生と死のグラデーション、死生観の再構築のお話の中で、 人の命を直線でとらえると、ネガティブなイメージ

(確かに!直線の終わりが人生の終わりだとしたら、突然終わりが来るイメージ(まぁ、実際そうなんですけど)。その後自分はいったいどうなるんだろう??崖っぷちに立たされるような怖さがありますね)

円環でとらえると、元の場所に戻る、生と死が隣り合わせ↓↓

(アナログ時計に見立てると、午前0時にオギャーと生まれて、午後11時59分に人生が終わる。でも1分後には、また新しい命に生まれ変わる、みたいな。死=帰っていく=円環。そう考えると直線のような恐怖感が薄れる感じがしますね) という説明があったんですね。もう、私、膝を叩きましたよ!そうそう、その通り!さすが広井良典先生!こんなに短くわかりやすく表現できるなんて!と感動しました。

「死んだらどうなるか」わからないから、とにかく死が怖い、縁起悪いと思ってしまうんですね。例えば、今の人生は、今の体を借りてるだけ。体は老化してなくなってしまうけど、生まれ変わって次の世で新しい体を借りれば、今の魂はそのまま続いていくと考えると、むやみに死が怖い、という印象が薄れませんか?信仰の有無はちょっと置いといて、そういった死生観を持てば、死を受け入れるハードルがほんの少し下がるのではないかと思います。

2.面倒くさい 問題

これは、誰でも同じかな?と思うのですが、すぐ書けることは、それほど面倒でもないんだけど、何か資料を探したり、書類を確認したりする作業が発生すると、それだけで萎えてしまって、「もういいや」と横に置いてしまいませんか?年を取ると、なおさら。すぐできないことは後回しになってしまいます。

だから、親を責めないで欲しい。(イラっとくるその気持ち、わかります。) なので、ここは、 「本人に書いてもらう」より、「本人から聞いて自分が代わりに書く」作戦で行くのがベストではないかと。

いわゆる聞き書きですね。あくまで本人の意思を確認するのが目的ですから、直筆にこだわらず、話を聞いて、書き留めておくことが一番重要です。(思い出してください。エンディングノートには、法的効力がありませんので、誰が書いても大丈夫ですよ。) というお話をZOOMでじっくりさせていただいたところ、もう、とにかくメモを書きまくっておられました。

エンディングノートを書いてもらおうと無理強いするのではなく、エンディングノートをきっかけとしていろいろお話ができる機会を作るのが、一番いいと思います。

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