【無宗教だけどお経あげて欲しい】という人に読んで欲しいニセ坊主が、読経して戒名までつけていった話 みんな、終活一年生

【無宗教だけどお経あげて欲しい】という人に読んで欲しいニセ坊主が、読経して戒名までつけていった話

こんにちは。終活プロデューサーの池原充子です。

このタイトル通りのご相談が、先日ありました。最初に言っときますけど、ホントに無宗教だったら、お経要りませんからね。絶対お経あげて欲しいんだったら、「宗派はわからないんですが、お経あげて欲しいんです」って葬儀社さんに伝えてください。

「うちは無宗教ですっ!!」って押し通しちゃうと、ろうそくやお焼香、枕飾りすら用意してもらえないことになりますので。 確かに日本では、葬儀の約9割は仏式なので、「お経あげてもらわないと!」って条件反射になってるのかなぁ?って思ってたら、「いや、マジでこんなことあるん?」と、思わず体を乗り出してしまった仰天エピソードに出会いました。

作者は、山内健太郎さん。普段はテレビのお仕事をされているそうで、これは完全に「ワイドショー案件」です。何がすごいって、20年ほど前に亡くなった山内さんのおじいさまのお葬式で、

ニセ坊主が、読経して戒名までつけていった話。

もう、タイトルからして面白すぎて、絶対スルー出来ないじゃないですか。「いや、それ、コントやん!」と読みながら思わずツッコみましたけど、これが実話と言うから、世の中マジですごい人がいるんですね~。要約すると、こんな感じです。

  • 祖父の葬儀の時に来ていたお坊さんはニセ坊主だった
  • お寺に葬儀の連絡をしたときに電話を取った事務のおじさんが、お坊さんに扮してお経をあげて帰っていった
  • 葬儀から1年後、お寺に「一周忌法要を…」と連絡したところ、先方が大慌てになり「うちの事務員でした」と謝罪

信じられません。なにより驚いたのが「戒名もニセ坊主が適当につけたもの」だったことです。 (祖父の葬儀に来た坊主がニセ坊主だった話(戒名検証編の追記あり)より抜粋)

じ、事務員って!! どんなオチやねんっ!!

20年前と言えば、まだ「終活」っていう言葉も世の中に存在しない時代で、(終活という言葉は、2009年から出始めた説が有力です)「葬儀とは、そういうものだ」と認識されていた頃です。

お経をあげるお坊さんこのエピソードにせよ、冒頭のタイトルのような相談にせよ、なぜそういうことが起こるのか?というと、お坊さんがお経をあげるスタイルの葬儀が、「当たり前だと思っている」 から、同じようにしておかないと、「誰に何を言われるかわからない」 と考えているから。

仏教的に言えば、お経は、「亡くなった人を供養するためというより、生きている人が幸せになるために聞くもの」なので、仏式の葬儀でお経をあげなくても、何も問題はありません。さらに、戒名をつけないと故人が浮かばれないということもありません。

もっと言えば、お墓に納骨してもしなくても、故人を偲ぶことはできます。でも、私がいくら大声でこれを言ったとしても、全国70000寺以上あるお寺のお坊さんが、寄ってたかって 罰当たりがっ!! と恫喝すれば、一般市民は、完全に袈裟の圧力に屈します。

お寺も運営が大変なので、読経・戒名と言う売り上げがなくなってしまうと、路頭に迷ってしまいますから。墓地を管理しているお寺だったりした日にゃ、お墓は?遺骨どうする?問題まで浮上しちゃうので、寺院には是非存続していただきたいと思います。

葬儀と読経、戒名の関係性は、歴史も長く、非常に根深いので、そう簡単には変わらないと思います。疑問に思いつつも、「やっぱりお経はあげて欲しい。でもあまりに高額だと泣いちゃう」って方は、せめて、葬儀の事前見積をしてください。

ご家族さん、葬儀社さんとじっくり話をして、落としどころを見つけてエンディングノートに記録する。それが一番円満な葬儀につながります。

あ、くれぐれも、葬儀の希望を遺言書に書かないように。遺言書を見るのは、ほとんどの場合、葬儀が終わってからです。 「えー-っ!?そんな希望があるんだったら、先に言っといてよっ!」と家族を驚かせてしまうことになっちゃいますので、マジでやめてくださいね。

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