【終活って、何だかよくわからない!】終活難民に欠けているたった一つの視点とは?! みんな、終活一年生

【終活って、何だかよくわからない!】終活難民に欠けているたった一つの視点とは?!

こんにちは。趣味:終活の終活プロデューサー(終活P)池原充子です。

全く終活に興味のない方とお話をすると、結構な確率で浴びるセリフが、「終活って、なんか、ようわからん。」(ご依頼いただくセミナーのテーマも、「終活って、なに?」でお願いします、って言われることがめちゃ多いです。)たぶん葬式とか、お墓とか、相続とか、そんなややこしいことをやらないといけないのか・・・という「あきらめ」や「面倒くささ」が入り混じったため息とともに、低いテンションでこのセリフを吐き出されるんですね。

その気持ち、よくわかります。だって、「終活」とは、「人生の終わりを考える活動」って意味なので、スキップしながら&鼻歌歌いながらするような楽しいイベントではないことは確か。

ちなみに、「終活」という言葉が初めて世に出たのは、2009年。週刊朝日の連載「現代終活事情」と言われています。その後「終活」は広く認知され、2012年には、ユーキャン流行語大賞のトップ10に選ばれ、一気に広がりました。(2012年の流行語大賞は、スギちゃんの「ワイルドだろぉ~」です。)

でも、この「終活」という言葉が広まった理由は、日本人の「立つ鳥跡を濁さず」的潔さというより、「これは、ものすごく大きなビジネスチャンスだっ!」 とにらんだ関係各社が、世間体を気にする日本人の心を巧みに突いたマーケティングにより、一大市場へと成長させた結果と言えるのではないでしょうか。

涙ぐましい(?)企業努力によって、終活は、「大人のたしなみ」的な市民権を得ることに成功しました。確かに、葬儀やお墓などをあらかじめ決めておいてもらうと、残された家族はとても助かりますし、感謝もされることでしょう。

また、遺産相続も、もめないように遺言書という名の指示書を残しておけば、大幅に手続きを減らすことができます。保険証書や銀行口座などの重要な情報をエンディングノートにまとめておいてもらえれば、家族は小躍りするほど喜んでくれるかもしれません。

これらは、全て「残された家族に迷惑をかけたくない」というマリアナ海溝よりも深い愛情がなせる業。

がっ!しかしっ!! ここで敢えて問いたい。

終活って、何のためにするの?

もし、その目的が、100%「残された家族のため」なら、前フリなしで「手続きのやり方」からすぐ入っていいと思います。自分が死ぬ前に、できる限りの手続きを終わらせてあげることが目的なんだから、死生観なんて、二の次。そんな終活セミナー、世の中に山ほどあります。 でも、もし、自分のためにやるんだとしたら?

ノウハウから入っちゃ、絶対ダメ!

まず最初に、終わりを意識して生きる(死生観を持つ)ことから始めないと、それ、ただの面倒くさい作業になっちゃいますよ。

あなたのこれまでの人生って、 数時間の作業で終わるような簡単なものですか?

ここの認識、9割の人が間違ってます!だから、終活難民がウヨウヨしてる。 (そろそろ気づいた方がいいですよ。時間もお金も無駄になるから。) 終活難民とは、いろんな終活セミナーや終活資格を受けまくってるのに、まったく何も進んでない人のこと。

マインドができてない(死生観がない)から、知識だけ入れても自分事にできない。基礎ができてないのに壁を作ろうとしてる家みたいなもんです。自分の死が腑に落ちてないから、いつまで経っても他人事で、自分の人生が終わる事を認識できないのが最大の原因。

ちなみに、お釈迦様だって、

「無常(むじょう)を観(かん)ずるは菩提心(ぼだいしん)の一(はじめ)なり」(自分の死をイメージすることは、本当の幸せになりたい!という気持ちの始まり)

っておっしゃってますよ! ちょうどいいタイミングで、「らむらむ爺」さんというnoteクリエイターが「終わり」を意識すると見えてくるモノについて書いていらっしゃるので、少しだけ引用します。

ちなみに私はかつて、口の中に小さなデキモノができた際、得意の妄想が広がって、 「私はきっとあと30日で死んでしまうんだ…」 と完全に思考がぶっ飛んだところに落ち着いたことがありました。 しかしいざ、自分が30日後に死ぬということを心から実感すると、意外にもなんだか気持ちが楽になったんじゃよね。

人間、死を前にすると、これまで誰もがそれこそ命がけで追い求めていた、地位や富や栄誉が、実は何の意味もなかったように思えてきたんですよね。人間は誰しも、まだこの世で生きてゆかなければならないからこそ、富や名誉や快適な生活を求めながら、また時にそれらを人生の目的として突っ走ったりしますが、そもそもそんなもの死んでしまえば持っていけないわけじゃからね。

そして更には、自分が30日後に死んでしまうということを心から実感することで、自分の人生にとって本当に大切なことが見えてきたのです。 (出典:人生の中で今日は今日だけのスペシャルデ〜!らむらむ爺さん)

(デキモノぐらいで、余命30日って、あんた。) っていうツッコミは置いといて、 (男性って、結構大げさなところありますよね。37.2度の熱で「俺が死んだら・・・」とか言い出したり。) 「終わりを意識する」と見えてくるモノって、たくさんあります。

らむらむ爺さんのおっしゃる通り、「死んでしまえば持っていけないモノに、時間もお金も、人生までもかけている」のが私たちで、「その欲求を満たすためにあの手この手で自社のサービスを売り込んでくる」のが、終活関連企業なんですね。

終活は、まさに「自分の命の終わりを意識して生きること」で、終わりを意識することによって、今、本当に大切なものは何か?に気づくことができるんです。一度気づけば、気づかなかった頃には戻れない。気づいた瞬間から、今までと明らかに違う人生になります。

だから、終活は、他の誰でもない、自分のためにするもの。人生の終わりを意識してみる。死生観を考えてみる。エンディングノートには、終わりを意識する項目がたくさんあるので、パラパラっと、見るだけでも意識が変わりますよ。

エンディングノートの目次

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