終活コラム "終活の断捨離"

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終活の断捨離とは

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そろそろ終活をと思いながら、何から始めてよいのか分からない、という方も多いのではないでしょうか?

終活の第一歩として簡単に行えるのは「断捨離」です。専門的な知識もいりませんし、業者に頼まなくてはならないものでもありません。自分の気持ちさえあれば、今すぐにでも始めることができるのです。

☆終活の断捨離でおすすめのエンディングノート☆

よりよく生きるための断捨離式エンディング・ノート

「断捨離」提唱者のやましたひでこさんの終活メソッドがつまった一冊です。ありがとうを言いたい相手や、パソコンデータ、葬儀など、書き込みの項目もありますが、基本的には、老いや死を見据えてより良く生きるための方法が書かれた読み物です。「プレ・エンディングノート」としての活用がおすすめです。

終活としての断捨離、何から始めるか

終活は、人生の終わりを見つめて、残される家族にできるだけ迷惑をかけないよう準備や整理をしておくこと、また、それらを通して、残りの人生をより有意義なものにすることです。断捨離は、不要な物を減らし、物への執着をなくすことで、気持ちのよい生活を送ることです。

いずれも、身の回りの物や生活スタイルを見直し、整理することで、人生をより豊かにするものです。

手始めに「捨」から始めてみましょう。身の回りの物で比較的処分しやすいのは、衣類です。何年も着ていない衣類は思い切って捨てましょう。少しずつでもスッキリしていけば、他の物にも手をつけやすくなるでしょう。まずは、始めることが大切です。

また、捨てるだけでなく、誰かに引き継いでもらうという手もあります。着物や宝石、時計、その他価値のある物は、家族や友人に分けたり、リサイクルショップやネットオークションに売ったりして、誰かに引き継いでもらうとよいでしょう。

・捨てられない物こそ、家族が最も困るもの
物の処分で最も苦慮するのが、愛着のある物です。趣味でコレクションした物、旅先のお土産、子供が小さな頃の思い出の品、写真、手紙など、自分が大切にしてきた物ほど捨てるのは難しいのです。しかし、この愛着品こそが、自分の死後、残された家族を最も困らせる物となるのです。

親や配偶者の大切にしてきた物を捨てるのは申し訳なく、精神的に負担がかかるものです。残される家族にそんな思いをさせないよう、自分自身で整理、処分をしておきましょう。

持ち物のスリム化ができたら

不要な物を捨てて部屋がスッキリしてきたら、今度は、これを維持することを心がけましょう。維持というと難しそうですが、不要な物を新たに増やさないということです。例えば、必要ではないのに安いから買う、一つで良いものを複数買う、といった行為をできるだけ避けるのです。
買わなかった分を他の楽しいことに使うと思えば難しいことではないでしょう。

ある程度の年齢になれば、自分の人生をしまっていくことは必要なことでしょう。しかし、それは、ただ人生を終えていくための作業ではなく、今の人生を見直して、より輝かしいものにするためのプロセスなのです。

終活断捨離のメリットや期待できる効果

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広がる終活断捨離

終活断捨離とは、文字通り、終活と断捨離を合わせた言葉です。実は終活を行う上で、断捨離というものが基本であり、まず取り掛かるべき大切な活動といえます。

そもそも終活とは、人生の終わりを意識し始めた人が自分の一生を総括し、人生の終わりに備えるための活動のことをいいます。

  • 自分の人生を統括する=やり残した事や後悔が無いか、あれば向き合う
  • 人生の終わりに備える=突然亡くなっても困らないように早めに身辺整理する

という感じです。理解しにくい方は、かつて社会人生活を始める為に行った就活を思い出してください。目的は違いますが、根本は同じかと思います。

ひと昔前までは、死を意識することは非常識な事とされていましたが、最近では自分の死後を見つめ直す事が常識となりました。「死は誰にでも起こることで、後悔せず、残りの余生を楽しもう」という考えが、多くの高齢者世代に共感したのでしょう。

続いて断捨離ですが、ヨガの修行内容が由来とされます。

  • 断行=要らないものが入ってくるのを断つ
  • 捨行=要らないものを捨てる
  • 離行=色々な物事への執着から離れる

上記3つの頭文字を組み合わせで名付けられました。

よって終活断捨離は、自身の残された人生を有意義にし、さらに必要なものだけを手元に残すことで遺族の心身・肉体的負担を軽減させるなど多くのメリットが詰まった活動といえます。

しかし頭では分かっていても、実際に行動するのは難しいものです。やる気をアップするためにも、終活断捨離を行うことで得られるメリットや効果などを確認しておきましょう。

  • 余生考え、前向きになる

今の人生を見つめることで、これからやりたい事ややり残した事(後悔した事)などが頭をよぎるはずです。ですが、今まで経験していない新しい事をするのは勇気や後押しが必要です。その手段として、断捨離はとても有効です。自分の身の回りを整理することで、リフレッシュし、心や家事などの生活にゆとりが持てるようになります。このゆとりが、今後色んな事にチャレンジする力になってくれるはずです。

  • 残された遺族(家族)の負担が減る

故人の死により、遺族は心身共に疲弊している中、必ず行わなければならないのが遺品整理です。故人が使用していた衣類、家具家電、食器類、思い出の品の整理、さらには通帳や印鑑、生命保険等の証書、持ち家の場合は権利書など財産整理に必要なものまで探し出さなくてはなりません。

もしも終活断捨離を行っていない場合、沢山の物の中から必要な書類等を見つけ、更に不要な物を処分していかなくてはなりません。専門の業者にお願いするとしても、依頼や立ち合う必要もあり、日常を過ごしながらの遺族にとって時間・金銭共に大きな負担になることは違いありません。

しかし終活断捨離をしておけば、必要最低限のものだけが残っているので、親族はスムーズに各手続きをすることが出来ます。また不要な荷物も既に処分されており、時間がかからず、時間・金銭共に負担も少なくて済みます。

  • ケガなどの予防になる

人にもよりますが、片付けられずゴミ屋敷と呼ばれる状態になってしまう場合があります。特に高齢になると、物が増え続け片付ける体力や気力が無くなってしまう傾向です。ゴミ屋敷となると、床一面に物が溢れて転倒したり、積み重なった荷物が雪崩のように落ちてきたり、ケガに繋がってしまうことも考えられます。高齢での骨折などは寝たきりになってしまうケースも多いので、リスクを減らすことが大切です。

終活断捨離のコツや手順

続いて、終活断捨離を行う前に、コツや失敗しない手順を確認しておきましょう。

《コツ》

  • 若いうちから無理せず始める

終活断捨離は荷物の量はもちろん、思い入れも大きいので、一筋縄ではいきません。やはり自分の体力と時間がある事が一番です。始める時期のおすすめは、定年退職直後です。体力も残っていますし、時間の融通がききます。

  • 食器棚などの家具は大きさが適切なのか検討する

終活世代は子供達が巣立ち、現在の生活状況に合わない大きさの家具等を持っている事が多いです。今一度必要なのか、考え直してみてはどうでしょうか?

  • 高齢者世代は子供や業者に頼るのも有効

早めの終活をおすすめしていますが、既に高齢で、とても一人では難しい方も多いです。そういう場合は、お子さん方に正直に頼りましょう。実は子供世代も望んでいるかもしれません。

もしお子さん方が遠方住まいであったり、仕事が多忙で手伝いをもらえないなら、業者に頼みましょう。業者に依頼するとどうしても費用が高額になりますが、短期間で間違いなく終活断捨離することができます。

《手順》

1.やみくもに行わず、計画書を作る

終活断捨離を行う世代は長く生きている分、荷物が多いのが特徴です。やみくもに行うと結局行き詰まってしまいます。しっかり計画を立て、捨てることを意識することが大切です。

2.よく使用している部屋から取り掛かる

リビングやキッチン、寝室などがおすすめです。理由ですが、断捨離をして片付いた実感が持てるからです。押し入れから取り掛かる方も多いですが、結果が見えにくく、長続きしません。ダイエットと同じで、結果を実感できないと、どうしてもやる気が無くなってしまいます。

3.実際に物を選別する

カゴや段ボールを準備し、必要な物と不要な物、保留の物3種類に分類します。捨てるのが苦手な場合は、チラシなど明らかなゴミから取り掛かり、捨てることに慣れさせましょう。だんだんと捨てる事への執着が減ります。

それと、保留にした物は後ほど必ず検討し直してください。ですが、基本今使っていない物は、無くても生活出来ているという証拠です。基本は処分し、高価な物はリサイクルショップなどに買い取ってもらいましょう。

また、書類なども出てきます。こちらについては「捨てる際に注意する物」の項目で触れていますので、引き続きご確認下さい。

4.残すものはリストにし、死後の形見分けを決めておく

残された遺族にとっても、相続するものをリストにしておくと大きな揉め事に発展する確率が少なくなります。断捨離ついでにまとめておきましょう。余裕がある方は、弁護士などに相談するとより安心です。

捨てる際に注意する物

断捨離していく過程で気を付けなくてはならないのが、下記分類のものです。

特に書類などは自分の死後、遺族が困らないようにまとめて1箇所に保管しておくと良いです。また、遺族に伝えておく事もお忘れなく。

給与明細

給与明細は源泉徴収票が発行されるまで、自分の収入を証明するものとなります。必ず手元に持っておきましょう。また、トラブル等で賃金請求する際には時効が2年となっていますので、最低でも2年分は保管しておきましょう。

保険関連の書類

生命保険や地震保険、火災保険など、ほとんどの方が何かしらの保険に加入しているかと思います。保険証書は必ず保管し、保険内容のお知らせなどは確認したら破棄して下さい。

医療費の領収書

医療費の領収書は確定申告などに使用します。1月~12月末までの期間で一世帯で10万円を超えると医療費控除が受け取れます。5年間は税の時効の期間ですので、5年保管を推奨しています。普段から保管しておく癖をつけておくと良いですね。

クレジットカード

クレジットカードの解約も意外と面倒な仕事です。名義人が亡くなってしまって他人が行うとなると尚更です。この機会に本当に必要なものだけ残して、残りは解約してしまいましょう。年会費の節約にもなるかもしれません。

その他

預金通帳や不動産関連(賃貸は賃貸契約書、持ち家は権利書)などは捨ててはいけません。断捨離していくと、捨てる波に乗ってしまい、うっかり捨ててしまうケースも多く見受けられます。こうなると再発行などに時間が掛かってしまいます。書類等の処分は再チェックしてからゴミ袋に入れることをおすすめします。

また意外と盲点なのが、スマホやパソコンのパスワード問題。パスワードが分からないと、パソコン一つ、開くことすら出来ません。他の重要書類と一緒にパスワード等を残しておきましょう。そしてついでにパソコンやスマホの見られなくない知られたくない内容も、この機会に断捨離してしまいましょう。

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まとめ

いかがでしたか?

終活の基本は断捨離です。断捨離をしっかり行うことで、次にすべき活動をスムーズに進める事ができるようになります。

「挑戦してみようかな?」と思った時がチャンスです。素敵な老後を過ごすためにも、今から初めてみましょう!

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