終活コラム "デジタル遺品の悩み"

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デジタル遺品とは

デジタル遺品の悩み01

遺品整理で困るものの一つが、パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器です。

IDやパスワードが分からず重要な情報にたどり着けなかったり、逆に、見たくなかったものを見てしまったり、遺族を悩ませる種となっています。

今や、パソコンやスマートフォンが日々の生活と切り離せない時代、終活の一貫として、デジタル機器の整理にも目を向けましょう。

デジタル遺品とは、パソコンやスマートフォンなどの電子機器、SDカードやUSBメモリなどの電子記憶媒体、または、インターネット上にあるデータのことをいいます。オフラインでは、写真や動画データ、テキストデータ、メールの履歴などがあります。

オンラインでは、SNSやブログ、オンラインストレージといったクラウド上のデータ、各種ネットサービスのアカウント、ネットバンキングやネット証券といったデジタル取引される資産などがあります。

☆おすすめのデジタルエンディングノート☆

デジタルエンディングノート・パスワード管理用

☆おすすめの理由
パスワードを簡単かつ確実に管理できるノートです。六角形が合わさったような形のマスにパスワードを書き込むだけで、自分だけに分かるようにカモフラージュできます。また、パスワードの定期的な変更にも容易に対応できます。サイト名や解読のためのヒントも書き込めて、誰でも手軽にパスワード管理ができます。

遺族が困るデジタル遺品トラブル

まず、IDやパスワードが分からず、パソコンやスマートフォンを起動することができないケースがあります。また、起動できても、端末内またはネット上に、どんなデータを残しているのか、どんなサービスを利用しているのか、把握することは非常に困難です。
もしかしたら、ネットバンキングやネット証券などネット上の資産があるかもしれませんし、逆に、継続して課金されるサービスを利用しているかもしれません。また、SNSの利用や、ブログ、ホームページの運営をしているかもしれません。もし、履歴などから利用しているサービスが分かったとしても、IDやパスワードが分からなければ、解約や退会はもちろん、ログインすることすらできません。

なかでもトラブルとなるのは、お金の問題です。遺産分割を済ませた後でネット上の資産が発見され、相続手続きをやり直すことになってしまったり、ネット上で資産運用していて、知らない間に負債を背負うことになってしまったり、という場合もあります。

さらに、端末内やネット上で見たくなかったデータと出くわす可能性もありえます。

残される家族のために、また、自身の沽券のためにも、伝えるべきデータと、見せないデータを分類して、整理しておくことが大切です。

伝えるべきデータの整理

まずは、残される家族に伝えておかなければいけないものを整理していきましょう。

伝えるべきデータとしてあげられるのは以下のとおりです。
・パソコンやスマートフォンを起動するためのID・パスワード
・パソコンやスマートフォン内にある写真や動画など残したいデータのフォルダ名
・USBメモリやSDカードの内容と保管場所
・ネットバンキングやネット証券、FXなどネット上の資産情報と、各サイトのURL・ID・パスワード
・課金が発生するネットサービスと、解約手続きに要するURL・ID・パスワード
・メール、SNS、ブログなど各種ネットサービスと、退会手続に要するURL・ID・パスワード

各項目を明記するだけでなく、SNSでつながっている相手に死亡を伝えて欲しいなど、具体的な希望がある場合は、それも記載しておくとよいでしょう。また、残される家族が機器の扱いに詳しくない場合は、操作手順なども細かく記しておく必要があります。
また、それらを整理したデータは、プリントアウトしたり、エンディングノートに書き残したり、紙ベースにおとし家族に簡単に伝わるようにしましょう。

・見られたくないデータとその対策
パソコンやスマートフォンは、大変プライベートな領域です。誰しも、家族に見られたくないデータが少なからずあるでしょう。そういったデータは、処分しておくのがベストですが、自分が健在の間はなかなか削除しづらいものです。そういった方のために、データを残しながら、家族に見られないように隠す、または、万が一の時に自動的に削除されるようにしておく方法があります。
データの隠蔽としては、家族に教えないクラウドをもっておいたり、パソコン端末上の「ごみ箱」内にいれて完全削除せずにおいたり、という方法がありますが、隠し通せる保証はありません。

また、万が一の時にデータを消去する方法として、死亡時自動削除ソフトや、アカウント無効化管理ツールなどがあります。これらは、パソコン上のショートカットをクリックすれば、メッセージの表示と同時に指定データが完全削除されるシステムや、一定期間ログインされなかった場合に、指定データを自動消去してくれるシステムです。また、これらのツールの多くは、メッセージや託したいデータを、残された人に伝達できる機能も伴っており、そういった点でも有効的といえるでしょう。

誰もが日常的にパソコンやスマートフォンを使い、思い出も、お金も、交友関係も、全てがデータ化される時代です。万が一の時に、家族が困らないように、または、自身のアイデンティティを守るために、元気なうちにデジタル終活を始めましょう。

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