【菊が当たり前。と思っていませんか?】理想のお葬式が、ここに!みんな、終活一年生
【菊が当たり前。と思っていませんか?】理想のお葬式が、ここに!
こんにちは。終活プロデューサーの池原充子です。
- 花は菊じゃなくて、ガーベラで。
- 音楽は小田和正でお願いします。
- 『やったったー!』感あふれる母のお葬式でした。
というお話を先日伺いました。 素敵!素敵すぎる!まさに理想のお葬式。それもこれも、普段から家族でお母さまの希望を共有していたからこそできた技。
そんな話がざっくばらんにできる雰囲気が何より素敵です。一般的なお葬式は、「菊の花に囲まれて、お坊さんのお経が静かな会場に染みわたる」 印象が強いと思いますが、上でご紹介したような、カスタマイズお葬式もガンガンできちゃうのが、今の見送り方。 (もちろん昭和の時代からできたんですけどね。あまり希望を全面に押し出す方少ないので。)
なんか、楽しくないですか? 最後のセレモニーを本人の希望通りに演出するって。そういうお話をしている時、きっとみんな笑顔だと思うんです。 これね。最高のグリーフケアにもなるんですよね。
グリーフケアとは – コトバンク日本大百科全書(ニッポニカ) より- 配偶者や子供、親などの家族、親しい友人などと死別した人が陥る深い悲しみのこと。
人が亡くなると、悲しみや衝撃や答えの出ない疑問に襲われます。急に事故や事件に巻き込まれたり、原因不明の難病にかかったりすると、なおさらです。 でも、悲しいことに、人が亡くなると、今までやったことがない事務手続きやお葬式や、もろもろのやらなければならない出来事が次々にやってきます。
家族や関わりを持ってきた人たちは、本当に大変です。 結果、大切な人が亡くなったことを実感できない(腑に落ちない)まま、時間だけが過ぎていき、無気力になってしまう。より深い悲しみ(グリーフgrief)に襲われてしまいます。
こういう場合、たいていの方は、後からこんな風に言うんです。「お父さん(お母さん)のお葬式、あれでよかったのかな?もっと、こうできたんじゃないか?」お葬式は、後からやり直しがきかない。だから、精いっぱいできることをしてあげたいんだけど、もう心と頭がいっぱいいっぱいで、気がまわらない。
「お父さん(お母さん)の好み、もっと聞いておけばよかった。何が好きだったんだろう?花は?音楽は?食べ物は?最後に着たい服なんだったんだろう?棺に入れて欲しい物あったのかな?」こういう後悔が、大切な人を失った悲しみをより深くしてしまう。
だから、「理想のお葬式ができた」という達成感は、ほんの少し悲しみを和らげてくれるのです。そして、この「ほんの少し」の達成感が、時間を追うごとに、とても大きな満足感へと昇華します。 それは、どういうことか? 深い悲しみからの回復。
故人を振り返るとき、生まれるのは「悲嘆」ではなく「笑顔」。関わった人すべてに素敵な笑顔の種を残すお葬式は、誰にでも、できます。
周囲に遠慮して「希望は特にない」というより、「できればこんな花がいいな。」「こんな音楽がいいな。」という自分の好みを伝えておくだけで、 「お父さん(お母さん)の好きな花で送れたよね。」 という満足感が家族や周りの人を包みます。
そして生まれる笑顔。 素敵じゃないですか? 遠慮するだけ、片っ端からものを処分するだけが、終活ではないです。自分が楽しければ、きっと家族も周りの人も楽しくなります。遠慮せず、自分の好きなことを共有しておきましょうね。
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