【父との時間を巻き戻してみると】生前整理で父との関係性が大きく変わった？！

こんにちは。終活プロデューサー（終活P）の池原充子です。 先日知り合った、あっこさんの実話、是非皆さんに知って欲しかったのでご紹介します。生前整理をしたことによってお父さまとの関係性が大きく変わったそう。

お父さまが病院に担ぎ込まれ、もうダメなんじゃないか、と思ったあっこさんは、覚悟を決めて、お父さまの葬儀の見積もりに奔走されたり、まるで事件現場の様だった（！？）実家を綺麗に片付けて、いろんなものと向き合ううちに、今まで知らなかったお父さまの姿に気づかれたり、と、まさに生前整理のお手本のような体験談を語られています。

お父さまの後ろ姿の写真をみて、他人の私でもジーンと来てしまいました。

（あっこさんのnoteから引用） 少しの間一緒に住もうか？と提案してみた。一人で大丈夫だ。と言ってくるかと思いきや、親父はめちゃくちゃ喜んだ。それは心強いなぁ。有り難いなぁ。って 素直じゃねーか。

以前のように強がらなくなった親。老いていく姿を静かに見守る娘。その素直さに戸惑いながらも、ありのままを受け入れていくことは、なかなかできることではないと思います。

実家を片付けてみて、発覚したこと。それは・・・ なんとお父さまは、マジシャンだったらしい。あっこさんは、全く知らなかったそうですが、介護施設とかいろんなところをボランティアで回って、感謝状をもらってたという。

離れて暮らしていると、たとえ親子でも知らないことがたくさん出てきますよね。日常生活でも知らないことがあるのに、今なにを考えているのか？なんて、分からないコトだらけなんじゃないでしょうか？

（あっこさんのnoteから引用） 鬼気迫るばあちゃんの勢いに親父は悩んだ末に退院させる事にしたと言う。医師からは、皆さんそんな事を言うんですけどいざってなると救急車を呼んで戻ってくるんですよね。このまま入院されてた方が良い。と医師から説得された様だ。

親父は、その言葉を振り切って退院させて 往診してくれる医者を探し何かの時は死亡確認をしてもらう様に手筈をした。誰しも、「最後の願いを叶えたい」という思いはあるはず。でも、普段から考えておかないと、いざという時、その願いを叶えてあげることができないのです。

「往診してくれる医者を探し、死亡確認をしてもらうように手はずをした」というあっこさんのお父さまの行動は、本当に素晴らしい。おばあちゃんの思い。お父さまの悲しみ。それらを全部ひっくるめて、おばあちゃんを思う気持ちがあるからこそできた行動だと思います。

実は、リビングウィルを書いていたとしても、尊厳死を認める医師の下でないと、その思いを叶えることはできない、と先日参加した日本尊厳死協会主催のセミナーで聞いたばかり。「延命治療を望まない」という文書を書き残したあるお母さまの思いに対し、「それは、書いた時のお母さんの思いで、今は違うかもしれない」という医師に、延命治療を施された、と震える声で語る娘さんの話が忘れられません。

（あっこさんのnoteから引用） そしてばあちゃんは退院したその日 大好きなオロナミンCを飲み、タバコを一本吸って次の日あの世に旅立った。 親父はこのオロナミンCを飲ませる事を躊躇ったと言ってたが、あの時飲ませておけば良かった。と後悔はしたくないし、ここまで生きて来て、制限させるなんて意味ないと思ったそうだ。ばあちゃんは９１歳で亡くなった。

その最後の逝き方を聞いた時

めちゃくちゃかっこいいじゃん！！と感動した。そしてそれを受け入れた親父を凄いな。とあの時思ったんだっけ。 旅立つ側も、送る側も、「命の終わり」をしっかり心に定めて受け入れたから、後悔の少ない看取りができたのではないか。できるだけ長く生きて欲しいという葛藤と戦いながら、旅立つ本人の意思を尊重する。

言葉にすれば簡単ですが、実行するとなると、とても、とても難しい事です。 まず、自分の思い。自分はどうしたいのか？最後をどのように迎えるのか？という気持ちに向き合ってみる。

ちょこっとエンディングノートに書いて、客観視してみるのもおすすめ。それは自分の死を考えることで、とても怖いけど、何度も考えてみると、だんだん受け入れられるようになっていきます。 そして、次は、その思いを家族や周りの人と分かち合ってみる。 気が変わってもいい。何度も考えて、話し合って、少しずつ受け入れて、後悔が残らないように人生を歩んでいきたいなぁ～と思います。

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