【永代供養ってなに?】みんな、終活一年生

【永代供養ってなに?】今週の終活ウォーミングアップ

予期せず五週連続のロングランとなった「墓じまいシリーズ」。墓じまいで、必ず話題にのぼるのが、「永代供養(えいたいくよう/えいだいくよう」。「永代供養」って、なに?って、恥ずかしくて聞けない方もいらっしゃるかと。

ご安心ください!このブログのタイトルは、「みんな、終活一年生!」。その名の通り、「自分の終活をするのは、人生で一度きり」なので、みんな終活に関しては一年生のはず!だから知らなくて、当たり前なんですね~。安心して「(?_?)」って顔して読んでくださいね。

先週までのシリーズはこちら
第一回:墓じまい 墓じまいについてのご相談
第二回:樹木葬 樹木葬について
第三回:散骨 散骨とは?
第四回:手元供養 手元供養について

「永代供養」とは?(出典:WEBLIO辞書)

永代供養とは、墓を継承する人がいなくても、寺院がある限り、寺院が長い年月にわたって供養や管理をする墓のことである。永代供養の「永代」は、永遠、永久、永劫、ながい年月といった意味がある。「供養」は、故人の冥福を祈ってお経を読んだり弔ったりするという意味がある。

永代供養では一般的に、遺骨が独立した空間に安置されるのではなく、他の遺骨と一緒に安置されることが多い。また、ある期間が過ぎると、骨壺から遺骨を取り出し、他の遺骨とまとめて埋葬することがある。

近年、墓地の不足や墓の価格、墓の継承者がいないといった理由から、永代供養を利用することが多くなっている。


とまあ、こんな感じの意味です。「永代供養」という漢字を見るとなんとなく想像つくと思いますけど、「墓守をしている自分が死んだら、その後、このお墓はどうなる??」問題が全国で噴出しまくっている昨今、「墓の事が気になっておちおち死ねない」という不安の嵐から我々庶民を救ってくれる供養なんですね♪

元々お墓は、「生きている人が、亡くなった方を弔うために、たてた標(しるべ)」で、一般的には、寺院が管理している墓地に、お墓を建てることが多かったんです。つまり、「墓を守る子孫と墓を管理する寺院が続くことが前提」となっていたので、「永きに渡り代々で供養する」ことは当たり前だったんですね。

でも、少子化や核家族化で、生まれ育った土地で一生を終える方が少なくなってきて、代々の土地やお墓を守っていける次世代がいなくなってきたから、今まで守ってきたお墓を何とかしないといけない、という気持ちが「墓じまい」→「永代供養」という流れを作り出してきたのだと思います。

ですので、これから、新しくお墓を建てる方は、

「永代供養が付いたお墓」を探すのが、いちばん現実的だと思います。というのは、今あるお墓を墓じまいするために永代供養しようと思うと、お墓に入っている人数によっては、お墓を建てるのと同じぐらいの費用が掛かる場合があるからです(!)。

(注意)永代供養とは、お墓の種類ではなく、供養方法の一つです。「永代供養墓」というものもありますが、それは「お墓+永代供養」というサービスの商品名です。では、今あるお墓を永代供養するには、どうすればいいか?方法は大きく三つ。

  1. 菩提寺がある場合は、菩提寺に墓じまいをしたいことを伝えて永代供養してもらう
  2. 菩提寺がなく、宗派もわからない場合は、宗旨・宗派不問のお寺を探し、永代供養をしてもらう
  3. 公営墓地の合祀墓に遺骨や遺灰を埋葬する

永代供養というのは、今あるお墓がそのままずっと未来永劫残るのではなく、ある一定の期間を過ぎると、合祀(他人の遺骨遺灰と一緒に祀る)されます。(大体33年とか17年とか回忌法要の年数の場合が多いです)ですので、自分たちの先祖の遺骨や遺灰を他人と一緒に混ぜるのは嫌だ!という方は、何が何でも墓守を用意しないといけないということになります。

でも・・・これは、あくまで私の主観ですが・・・

歴史に名を残すような方なら、きっと一族や子孫が是が非でも個別の墓を残すために墓守をするのでしょうが、時代の波に埋もれていく一般市民である人間が、「是が非でも自分の墓を守れ!それが子孫の務めだろう!」というのは、少し違うと思います。

自分の死後、供養の希望があるなら、歴史に名を残すまで行かなくても、それなりの功績を残すか、子孫が困らないように墓守ができる資金を残して死んでいくのが道理ではないかと思います。

私のような一般市民は、自分の命が終わるとき、次の世代に命のバトンを渡すこと(自分の子供を作るという事ではなく、次世代の人材を育てるという意味)で、その役目は十分果たせていると思うので、身の丈以上の供養を求めるのは、身の程をわきまえていないといわれても仕方ないかな~とひそかに思っています。

子孫たちにも生活があり、めまぐるしく変わる環境を生き抜いていくだけでも大変です。それに、自分の祖父母より前の世代の事は知らない人が圧倒的ではないですか?心から供養してもらえるのは、そのあたりの世代までです。見たこともない先々の子孫に、知らない自分の供養をしろ!というのは、身勝手じゃん?と思うのは私だけでしょうか?

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