【葬儀は、絶対、事前見積を取った方がいい！前編】その理由とは？

こんにちは。終活プロデューサーの池原充子です。 終活をされる方の中でも、関心度ダントツNO.1の「葬儀」について。 最初に結論を申し上げますが、

「葬儀は、絶対、事前見積を取った方がいい」

これに尽きます。 なぜそんなことを言うのか？というと、

• 「（菩提寺あったのに葬儀会館で勝手に葬儀し納骨拒否）え？どうして？」という素朴な疑問
• 「（遺影写真は故人じゃない！）んな、アホな」という葬儀エピソード
• 「（請求書は最初に聞いてた金額の倍以上）ぼったくりっ！」と怒るご遺族の声 などなど、

葬儀にまつわる噂話は本当にたくさんありますが、その原因のほとんどは、「知らない」ことによる「誤解」から来ています。

なので、毎月私が開催しているエンディングノート講座に来られた受講生さんには、必ず事前見積のお話をします。が、今まで講座に参加していただいた受講生さんの中で、葬儀の事前見積をしたことがある方はいらっしゃいませんでした。そんなもんですよ。

だって、まだ親も自分も元気だし。 （大概、受講生さんからこんなお声が出ます） じゃあ、「どうしてまだまだ元気なのに葬儀の見積なんて取らないといけないのですか？」ってご質問に図式でお答えすると↓↓

１．大切な人が亡くなった時、ご家族は深い悲しみと衝撃に打ちのめされる

２．深い悲しみの中にあるご家族は、正常な判断ができないのにゆっくり考える時間がない

３．普段はしっかり者の娘、息子でも、慣れていない事はよくわからない

という状態で、何の情報も経験も時間もなく、勧められるがままに葬儀を行ってから、

４．「もっとこうできた」「あれをやっておけばよかった」「もっと安く済んだかも」と後悔する

という流れになるからです。（←ほんとに多いんですよ。こういう方）

「いや、そんなことはない。私は大丈夫」とおっしゃる方にこそお伝えしたい。普段と違うことをいきなり「やれ！」と言われても、できないものなんですよ。

葬儀に限らず、「自分で事前に動く」と 結果的に安く済むし、 時間をかけて吟味したからと自分が納得できるので、 後々余計な後悔をすることが少なくなります。 調子が悪いのを我慢して、いよいよヤバい、となったときに病院に行って多額の医療費と療養時間を費やすより、予防のために日常の運動や食生活に気を付ける方が、結果的にお金がかからないし健康的に過ごせるのと同じです。

とはいえ、「じゃあ、どうしたらいいの？見積取れっていきなり言われてもどうしたらいいのかわからない！」とおっしゃると思うので、私からのお勧めは、ずばり、 地元で長くやっていらっしゃる葬儀社さんが一番頼りになります。

フランチャイズもテレビCMでやっている大手葬儀社もたくさんありますが、土着というか、その土地の風習に見合った葬儀をきちんとやってくださるのは、結局地元の葬儀社さんですので、一度お見積りをとってみてください。

でも、「地元って言っても、どこがいい葬儀社なのかわからない！どうやって探せばいいの？！」 というお声もあると思うので、一つの判断基準として、規格葬儀、区民葬、市民葬で、各自治体が紹介している葬儀社を当たってみてください。

「規格葬儀　区民葬　市民葬　〇〇市」で検索すると、お住まいの地域の自治体ウェブサイトで紹介されている葬儀社の一覧が出てきます。 ただし、この規格葬儀とは、パック料金で15万円～30万円程度の葬儀で一見安そうに見えますが、

1. 宗教者費用（読経、戒名）
2. 粗供養（返礼品）
3. 飲食費（通夜ぶるまい、精進落としなど）
4. 会葬礼状
5. 会場使用料
6. 火葬場までのマイクロバス・タクシー

などはパック料金に含まれていないことが多いので、総合計でかかる費用は結局二倍以上になります。自治体は、この葬儀社が「安いですよ」と勧めているのではなく、自治体が公表している地元の葬儀社さんとして信頼できるのではないかということです。

お見積りを取る際、葬儀社さんが、追加料金の内訳もしっかり説明してくださるかどうかをよく見ておくことも重要です。 わからないことだらけだと思うので、「こんなこと聞いたらバカだと思われるかも」と思わずに気軽に聞いてみましょう。

対応が変だったら遠慮なく他の葬儀社を探せばいいので。まずはご自分で動いてみましょう！それが、「自分でやった！頑張った！」という納得につながります。どうしてもわからなければ、終活プロデューサーの私を頼ってくださいね。