お寺での法事に参列する時のお金はいくら包む?香典マナーについて

お寺での法事・葬儀に参列する時のお金のマナーは学校では教えてくれません。しかし、知らないと社会人として恥をかくことになります。今のうちにしっかり学んでみませんか?

葬儀会場や法事・法要会場での香典の渡し方とタイミング

お寺での法事に参列する時のお金はいくら包む?香典マナーについて01

葬儀会場や法事・法要会場に到着したら最初に受付を済ませます。受付では先に芳名帳へ記帳をし、その後で香典を渡します。

袱紗から取り出す時は、右手の上に袱紗を置き、左手で袱紗を開き香典袋を取り出します。相手から見て正の向きになるように香典袋を袱紗の上に置き、お悔やみの言葉を述べて一礼した後、香典を差し出しましょう。

お悔やみの言葉は、「心よりお悔やみ申し上げます。」「この度はご愁傷様です。どうぞお供えください。」など、受付を待つ人もいるので手短なものが良いでしょう。

会場に受付がない場合はいつ・誰に渡す?

家族葬や年忌法要になると参列する人数が限られてくるため受付がない場合もあります。その場合は、会場に到着した時点で喪主やご遺族に挨拶をするので、挨拶が終わってから香典を渡しましょう。

香典辞退の場合は本当に持参しなくても良い?

参列者に負担をかけたくない、香典返しが大変、故人の希望などの理由からご遺族が香典辞退をしていることがあります。その場合は故人・ご遺族の意向を尊重し、無理に渡すことは控えましょう。本当に渡さなくても失礼にはあたりません。

仮にお返し不要の旨を伝えて香典を置いてきたとしても、ご遺族はお返しをしないわけにはいきません。ご遺族にとっては負担になってしまうのです。

ただし、香典辞退としていても親族からの香典は例外として受け取ることもあります。親族の方は受付で香典を渡さず、控室などでご遺族に香典を渡したい旨を伝えて判断をしてもらいましょう。

なお、香典辞退の旨はお通夜・葬儀の案内状で事前にお知らせする場合と、会場の受付に看板が出ていたり受付の人から伝えられる場合があります。香典だけでなくお供え物・供花についても辞退していることもありますので注意しましょう。辞退に使用される文面をご紹介します。

香典辞退をしている文面

「御香典の儀は固くご辞退申し上げます。」

香典、お供え物、供花など一切を辞退している文面

「ご厚意辞退申し上げます。」

お供え物、供花を辞退している文面(香典は渡しても大丈夫です)

「供花・供物の儀はご辞退申し上げます。」

少なすぎず、多すぎずの金額が知りたい 香典の金額相場

香典の金額は少なすぎてご遺族にケチだと思われないか、反対に見栄を張って多く出すのは良いが自分の生活を圧迫しないか、など悩むことが多いと思います。

後ほどご紹介しますが、偶数の金額や忌み数字(4と9)の金額を避けると、金額は1万円以下であれば3千円・5千円・7千円…と2千円ずつ増えていきます。10万円以下であると1万円・3万円・5万円…と2万円ずつ増えていき、香典を出す側にとっては大きな差ではないでしょうか。

金額相場でご紹介する時は金額に幅を持たせてご紹介しますが、香典の金額は

  • 故人との関係が深いほど
  • 香典を渡す側の年齢が上がるほど  高くなります。

こちらの2点を参考に香典の金額を決めていただければと思います。

<通夜・告別式>

お通夜と告別式の両方に参列する場合、参列の度に香典を渡すことはしません。お通夜の際に香典を渡し、告別式では記帳のみです。

故人:両親

20代以下 3~10万円
30代   5~10万円
40代以上 10万円以上

故人:兄弟・姉妹

20代以下 3~5万円
30代   5~10万円
40代以上 5~10万円

故人:祖父母

20代以下 1万円
30代   1~3万円
40代以上 3~5万円

故人:両親の兄弟・姉妹

20代以下 1万円
30代   1~3万円
40代以上 3万円

故人:甥・姪

20代以下 1万円
30代   1~5万円
40代以上 1~5万円

故人:その他の親戚

20代以下 3千円~1万円
30代   5千円~2万円
40代以上 5千円~3万円

故人:仕事関係の人・友人

20代以下 3千~5千円
30代   3千円~1万円
40代以上 3千円~1万円

<年忌法要>

年忌法要は年数が経つほど香典の金額は少なくなります。

一周忌

近い親族      1~10万円
遠い親族・親族以外 3千円~1万円

三回忌

親族   5千円~5万円
親族以外 3千円~1万円

七回忌、十三回忌

親族   5千円~3万円
親族以外 3千円~1万円

法要後の会食に参加する時

法要後の会食に参加する時は、一人あたり5千円~1万円の会食代を人数分、香典に上乗せします。

夫婦で参列する場合の香典の数・金額

夫婦で参列する場合、別々に香典を持参せず1つの封筒で渡します。香典は1世帯1つと考えましょう。また、金額に関しても夫婦は2人だからと2倍にする必要もありません。

ただし、会食に参加する場合、会食代は「5千円~1万円×2名」分を上乗せします。

香典の金額・お札の枚数のマナー

4は「死ぬ」、9は「苦しむ」を連想させる忌み数字です。また、偶数は2で割り切れることから「故人との縁が切れる」とされています。そのため、“4・9・偶数”のつく香典の金額やお札の枚数は避けましょう。

今さら人には聞けない 香典袋の書き方

香典袋の書き方

香典袋は一般的に外袋と中袋で1セットです。それぞれに書く内容が決まっていますので、書き忘れがないようにしましょう。地域によっては慣習で中袋を使用しないところもあります。その場合は、中袋に書く内容(郵便番号・住所・名前・金額)を外袋の裏面に記入しましょう。

書く際はお通夜・告別式には薄墨のインク・墨、それ以外の法事・法要には濃い墨のインク・墨で記入します。

<外袋>

表書き

「御霊前」や「御仏前」の部分です。市販の不祝儀袋では最初から印刷されているタイプ、御霊前・御仏前など数種類の紙が一緒に入っており購入者が選んで付け替えるタイプがあります。お通夜や告別式、四十九日の忌明けまでは「御霊前」を使います。
そして、忌明け以降の法事・法要(一周忌、三回忌など)には「御仏前」「御佛前」を使いましょう。ただし、浄土真宗の場合は四十九日の忌明け前も「御仏前」「御佛前」を使います。
これは、浄土真宗では亡くなったらすぐに仏になるという考えだからです。「御香典」「御香料」は四十九日の前でも後でも、宗派にも関係なく使うことができます。故人の宗派がわからない時におすすめです。

水引

香典の金額によって水引の種類が違います。1万円までは印刷された水引、1~3万円は黒白の水引、5万円以上は双銀の水引を使います。水引の結び方は「結び切り」「あわじ結び」です。
結び切りやあわじ結びは一度結んだら結び直すことが難しいことから“一度きりであってほしいこと”に使います。亡くなるという不幸が一度きりであって欲しいという意味で、香典には結び切りとあわじ結びを使います。

名前

水引の結び目の下に香典を出す人のフルネームを縦書きで書きます。3名までの連名の場合は、結び目のすぐ下に一番目上の方の名前、その左隣に次の目上の人の名前を書きます。上下関係がない時は名前の50音順でも良いです。
4名以上の場合は、会社名や“○○一同”と書きます。そして、中袋の中に全員の郵便番号・住所・名前・香典の金額を書いた明細の紙を入れます。会社の上司の代理で弔問した時は、会社名と上司の名前の左下に小さく「代」と記入します。夫の代理で妻が弔問した時は、夫の名前の左下に小さく「内」と記入しましょう。

<中袋・表>

金額

封筒の中央に縦書き・旧漢字で金額を「金○○(←金額)圓也」記入します。旧漢字を使用するのは第三者の改ざんを防ぐためです。千円は旧漢字で「阡圓」「仟圓」、万円は「萬圓」です。数字は、一「壱」、三「参」、五「伍」、七「七」(同じです)、十「拾」「什」です。例えば、五万円を包む時は「金伍萬圓也」となります。

<中袋・裏>

郵便番号、住所、名前

左側半分に縦書きで記入します。この情報は、ご遺族が香典返しを送る際に使用するので郵便番号やアパート名・部屋番号なども省略せずに正しく書きましょう。名前も名字だけでなくフルネームで書きましょう。

中袋へのお金の入れ方

お金(お札)は中袋に入れます。

お札の向きですが、人物が描かれている面をお札の表面とすると、中袋の表にお札の裏面が接するように入れます。かつ、裏面の人物が中袋の底側になるように入れましょう。

中袋へお金を入れたら、最後に中袋を外袋に入れます。

ポイントは水引を外さずに中袋を入れることです。水引は大変外しにくく、無理に外すと外袋の紙が傷んでしまいます。また、外した水引を戻そうとしても水引が歪んだり、外袋と隙間ができてしまったりと買った時のように戻すのは難しいので、水引を外さずに中袋を入れましょう。

入れ方は、外袋を裏返しにして下側の折り目を引き抜きましょう。中袋の表面が外袋の表面に接するように引き抜いた下側から上側に向かって中袋を差し込みます。中袋を差し込んだら、引き抜いた下側の折り目を元に戻します。

この時、下側の紙端が上側の紙端の下に隠れるように重なっていることがポイントです。逆にすると(下側の紙端が水引のすぐ下にある状態)、慶事の祝儀袋の作法になってしまいます。間違えないように気をつけましょう。

まとめ

大人になれば遅かれ早かれ葬儀や法事に参加する時がきます。香典を渡すだけでもさまざまなマナーがあり初めのうちは戸惑うかもしれませんが、故人への追悼の気持ちやご遺族への心遣いの気持ちを持って少しずつ慣れていきましょう。

また、どうしても都合が悪く葬儀や法事に参列できない時は、香典を現金書留で送ることもできます。現金書留で送る時もマナーに従って包んだ香典を香典袋のまま封筒に入れて送ります。とにかく覚えておいて損はないマナーです。

葬儀相談葬儀相談見積はこちら
▲この記事をシェア

葬儀に関連する記事

←「終活コラム一覧」に戻る
終活相談窓口 いい葬儀お客様センター
電話で相談する メールで相談する