遺影写真はアプリの加工をしてもいい?作成のポイント7つを解説!

「遺影写真をアプリで加工したいけど、してもいいのかな…?」自分の遺影写真の生前準備を進めている人も、家族の遺影写真を用意しないといけなくなった人も、アプリでの加工はタブーなのか気になりますよね。現代は加工アプリが発達していて、誰でもスマートフォン1つで、写真を綺麗に加工できます。

加工アプリには写真映りを良くしてくれるだけでなく、シミやそばかすなどのコンプレックスを消せるのもメリット。背景や服装の加工もできるので、使えそうな写真が少ないときにも役立ちます。今回は、遺影写真はアプリの加工をしてもいいのか解説します。遺影写真を作成するときのポイント7つも紹介するので、ご参考にしてみてください。

遺影写真はアプリで加工してもOK

遺影写真はアプリの加工をしてもいい?作成のポイント7つを解説!01

結論から申し上げますと、遺影写真はアプリで加工しても問題ありません。遺影写真の撮影方法や加工方法に決まりはなく、基本的には自由に好きな写真を選べます。遺影写真には宗教的な役割もないので、宗教や宗派も関係ないのもポイントです。

注意点は不自然な加工にならないようにすること

遺影写真をアプリで加工することは問題ありませんが、不自然な仕上がりにならないように気をつけましょう。遺影写真は、故人と残された家族や友人たちをつなぐ大切なものです。綺麗に加工して残したいというお気持ちはわかりますが、本来の姿からかけ離れてしまうと、遺影写真の意味が薄れてしまいます。

遺影写真を加工するときは、自分らしさが出るような仕上がりに留めることが大切です。また、派手すぎるデコレーションは、葬儀の場で浮いてしまい家族を困らせてしまう可能性もあるので、なるべく控えるようにしましょう。

遺影写真を作成するときのポイント7つ

遺影写真は、故人の生前の姿を表すものとして大切に扱われ続けます。写真選びをするときは映りだけでなく、サイズや背景、服装などにも気を配りましょう。

遺影写真を作成するときのポイント7つを紹介します。

サイズを確認する

遺影写真のサイズに明確な決まりはありませんが、一般的には長方形のL判〜四つ切サイズが使われます。正方形だと合う額縁が少なく、縦横比を不自然に調整しなくてはいけなくなる可能性があるので、要注意です。

遺影写真のサイズは、お通夜やお葬式の祭壇用と、焼香台や仏壇用で適切なサイズが異なります。

祭壇用に適切なサイズ

A4(210mm×297mm)
四つ切(254mm×305mm)

焼香台や仏壇用に適切なサイズ

L判(89mm×127mm)
2L(120mm×165mm)

スマートフォンなどで撮った写真を遺影にしたい場合は、各サイズでプリントアウトしてみて、画質やバランスに問題がないか確認しておくのがおすすめです。

ピントが合うようにする

遺影写真のピントや目線が合っているかも、必ず確認しましょう。特に小さな写真の場合、祭壇用に大きく引き伸ばしてみると、ピントがしっかり合っていないことが発覚するケースもあります。目線も大切で、外れていると遺影写真として不自然な印象になります。

理想は、しっかりと正面を向いている、個別の写真を遺影に使うことです。集合写真などの切り抜きも、拡大するとピントが合っていなかったり、画質が荒くなったりする可能性があるので、避けましょう。

費用は撮影方法によって違う

遺影写真の作成にかかる費用は、撮影方法によって変わります。遺影写真の撮影方法は、自分で撮るかプロに依頼するかが一般的です。

  • 自分で撮影する場合、スマートフォンやカメラなどの機材があれば、費用は特にかかりません。
  • プロに依頼する場合は、スタジオに足を運ぶか、自宅で出張撮影をしてもらいます。

出張撮影なら近くにスタジオが無い人や、身体が不自由で外出が難しい高齢者でも、対応してもらえるのがメリットです。遺影写真をプロに依頼する場合の一般的な費用は、約1〜3万円が相場になります。

料金は撮影枚数やスタジオ設備などによって変動しますが、出張撮影の場合は出張費や交通費が加算されるため、4〜5万円に及ぶこともあります。また、そのままプロに加工を依頼する場合の料金は、別途5,000円〜1万円程度です。

プロに撮影と加工を依頼すると費用はかかりますが、照明や専門的な機材、高度な撮影技術によって、仕上がりは抜群に綺麗になります。遺影写真にこだわりたい人は、プロへの依頼がおすすめです。

背景はシンプルな場所を選ぶ

遺影写真の背景は自由ですが、故人の姿がはっきりとわかるようにすることが大切です。自分で撮影するなら、シンプルな背景の場所で撮るようにしましょう。

背景の色としては、目立たず柔らかい印象を与える、ブルー系やモノトーン系がおすすめです。後から加工で背景を変えることもできますが、物が多く写っていると編集が大変になります。

プロに撮影や加工を依頼する場合は、あらかじめ自分の好きな背景色を伝えておくとスムーズです。

服装は自分らしい好きなものを着る

遺影写真といえば、故人は正装やスーツなどを着ているイメージを持っている人も、多いのではないでしょうか。昔はフォーマルな服装の着用写真がマナーとなっていましたが、最近では自由な服装の遺影写真が増えています。

遺影写真は故人を思い出し寄り添うためのものなので、無理にフォーマルな服装である必要はなく、生前の姿が浮かぶその人らしい私服が好まれるようになってきています。正装でも私服でもどちらでも問題ありませんが、大切なのは遺影写真に映る故人の姿に、その人らしさが出ているかどうかです。

生前準備として自分の遺影写真を撮る予定のある人は、マナーを気にせず、自分らしい好きな服装を着てみてくださいね。

遺影加工サービスを利用するのもおすすめ

遺影加工サービスとは、遺影写真に特化した加工を、高度な技術で行ってくれるサービスのことです。一般的な加工では、美肌効果を加えたり背景色を変更したりしますが、遺影加工サービスでは、主に以下のような編集をしてもらえます。

  • 服装の変更
  • 髪型の調整
  • 家紋の追加
  • めがねの除去
  • モノクロ写真のカラー化

プロにしかできない、高度な加工技術ばかりです。 「髪型が風で乱れているので綺麗に整えたい」 「表情はこの写真がいいけど、服装がちょっと…」 など、遺影加工サービスではさまざまな要望に応えてもらえます。 モノクロ写真をカラーにすることもできるので、遺影写真の作り直しを検討している人にもおすすめです。

自分の遺影は生前になるべく早く準備を進める

自分が亡くなった後に飾り続けられる遺影には、お気に入りの写真を使いたいですよね。最近は終活の一環として、自分の遺影写真を生前に準備する人が増えています。生前に準備を進めれば、妥協なく自分の好きな写真を撮影・加工して、遺影写真にできます。

遺影写真を選んで作成するという、残された家族の負担を軽減できるのもメリットです。終活や遺影写真の準備を進めることは、決して縁起の悪いことではありません。若くて健康なうちに、理想の自分の遺影写真作りに取り組んでみてくださいね。

遺影写真をアプリ加工するときは故人らしさを大切に(まとめ)

最近は年齢を問わず、スマートフォンアプリで写真を撮るのが主流になっています。アプリで撮影すると、全体が明るくお肌も綺麗に映るのがメリット。後から自由に加工もできるので、写真に映るのが苦手だったけど、克服できたという声もあります。

そこで、遺影写真もアプリ加工したものを使いたいという人が増えています。お通夜や葬儀の場でも使う遺影写真を加工してもいいのかと、不安に思われるかもしれませんが、全く問題ありません。

背景や服装、メイクなども基本的に決まりはなく、自由に好きなものを選んで構いません。ただし、大切なのは遺影写真に故人らしさが表れているかどうかです。過度な加工や派手な装飾は、故人らしさを奪ってしまう可能性があるので、その点だけ注意しながら、納得のいく遺影写真選び・作成をしてくださいね。

今日のポイント

  1. 遺影写真はアプリで加工してもOK
  2. 遺影写真を作成するときのポイント7つは、サイズ、ピント、費用、背景、服装、加工サービスの利用検討、生前準備が大切であること
  3. 遺影写真は終活の一環として早めに作成しておくのがおすすめ
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【監修】池原充子(終活専門相談員)

池原充子

これまでの略歴

身元保証 課程修了
エンディングノート講師 課程修了
遺言作成講師 課程修了
認知症サポーター 課程修了

兵庫県尼崎市出身
京都外国語大学中国語学科卒

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