身内の葬儀で必要な挨拶マナー

身内の葬儀では、喪主の代理として挨拶をする時や他の身内・参列者に挨拶をしたり挨拶を返すこともあるでしょう。
身内の葬儀は、ご遺族に対して、他の身内に対して、参列者に対して、という3つの側面に応じたマナーが必要になりますので、マナーを学び失礼がないようにしたいものです。

喪主挨拶を故人の家族以外の親族の人が行う時のマナー

身内の葬儀で必要な挨拶マナー01

喪主を務めるのは故人が一緒に生活をしていた家庭の世帯主、世帯主が亡くなった時は世帯主の配偶者や子供が一般的です。しかし、喪主が未成年の場合や高齢で喪主の役割を果たすのが難しい場合、親族が代わりに喪主になることがあります。また、喪主が亡くなったことのショックで気落ちしている場合や病気・ケガの場合も親族が代理を行います。

親族が喪主に代わって喪主挨拶を行う時の心構えやマナーは通常の喪主挨拶と変わりません。挨拶は1~3分間程度で行い、忌み言葉を使わないように気を付けましょう。メモを見ながらの挨拶でも構いません。大切なことは、“故人に代わってお礼を伝えること”です。

通常の喪主挨拶と異なる部分は、自己紹介として故人との関係(兄、甥、伯父、など)や代理で挨拶を行っている旨を伝えることです。他の親族や参列者が本来喪主を務めるはずだった人の様子を心配することがありますので、一言添えて挨拶をしましょう。

また、喪主の務め全てを親族が代理で行うのではなく、一部の喪主挨拶の時だけ親族が代理で挨拶をすることもできます。一部の喪主挨拶とは、お通夜の読経終了時、通夜ぶるまいの終了時、精進落としの開始時、精進落としの終了時の挨拶です。

この場合も、喪主の代理で挨拶を行っていること、故人との関係を伝えましょう。

代理であることを伝える文例

・遺族並びに親族を代表いたしまして、ひと言ご挨拶させていただきます。 私は故人○○の□□(故人との関係を表す言葉)の△△(名前)です。

・本日は、お暑いなか、故○○の通夜に駆けつけていただき、誠にありがとうございます。 本来であれば、喪主の◎◎(名前)がご挨拶申し上げるところではございますが、いまだ学生の身でございますので、故人の□□(故人との関係を表す言葉)にあたる△△(名前)が代わりましてご挨拶いたします。

・本日は突然のことにも関わらず、故○○の葬儀・告別式にご参列いただき、誠にありがとうございます。本来であれば、夫の□□がご挨拶しなければならないところですが、あまりに急なことに大変ショックを受けております。代わって、故人の□□(故人との関係を表す言葉)である△△(名前)がご挨拶申し上げます。

・本日は○○(故人の名前)の葬儀、ならびに告別式にご弔問くださり、誠にありがとうございます。本来なら喪主の◎◎がご挨拶申し上げるところですが、只今悲しみとショックのあまり体調を崩してふせっておりますので、故人の□□(故人との関係を表す言葉)である△△(名前)がご挨拶申し上げます。

・本日は祖母○○の通夜にお集まりいただき、誠に感謝しております。 孫の△△と申します。

・喪主に代わりまして、親族代表としてご挨拶を申し上げます。 □□(故人との関係を表す言葉)にあたる△△(名前)です。

葬儀の席における身内の挨拶マナー

身内同士の挨拶

故人の身内が葬儀に出席した時、喪主やご遺族にどのように挨拶をすればよいでしょうか。

葬儀の席における身内同士の挨拶では、「お久しぶりです」「こんにちは」「こんばんは」という前置きの挨拶はしません。

喪主やご遺族への挨拶風景お悔やみの言葉から始めますが、「この度はご愁傷様です。」や「お悔やみ申し上げます。」と言った他人行儀の挨拶もNGです。「突然のことで驚きました。」「淋しくなりますね。」といった、ご遺族の心に寄りそう言葉がよいでしょう。また、「私にできることがあれば、何でもおっしゃってください。」とお手伝いの申し出をすることも大切です。

ひとくちに身内と言っても、よく会っている・親しい身内、血縁的に遠くあまり会ったことがない身内、さまざまな身内があります。もし、あまり会ったことがない・あまり親しくない身内であれば、一般的なお悔やみの言葉のほうが良い場合もあります。故人やご遺族との親しさに応じて挨拶を考えましょう。

参列者からお悔やみの言葉をかけられたら

通夜や葬儀で受付をしている時など、ご遺族以外の身内が参列者からお悔やみの言葉をかけられることがあります。「御愁傷様です。」「お悔やみ申し上げます。」と声をかけられたら、「ありがとうございます。」「恐れ入ります。」「痛みいります。」と挨拶を返しましょう。

また、通夜ぶるまいや精進落としが終了し参列者をお見送りする際は、「本日はお話できる時間がなく失礼いたしました。また改めてご挨拶させてください。」とせわしない時間であったことをお詫びする内容で声をかけます。

身内のお葬式で注意したいこと

身内の葬儀で必要な挨拶マナー03

身内は一般の参列者(勤務先関係やご近所の方など)より故人・ご遺族に近い関係にあります。しかし、いくら近いとは言っても出過ぎた言動はご遺族を傷付けたり不快な思いをさせたりすることになりますので十分に気を付けたいところです。身内だからとついつい配慮が欠けてしまいそうなことをご紹介します。

1葬儀について口を出さない
葬儀の規模や葬儀場の広さ、祭壇の飾りの規模、通夜ぶるまい・精進落としの食事内容、遺影写真の出来栄え、など葬儀に関することについて口出しするのは控えましょう。葬儀の内容・規模は故人本人の希望であったり、ご遺族の意志で決められたものです。中には「立派なお葬式=親孝行、供養になる」と考えて、家族葬や小規模な葬儀を良く思わない方もいらっしゃいますが、葬儀は十人十色と考えましょう。
2祝い事の近況報告は控える
葬儀の席では久しぶりに会う身内もいます。親戚付き合いとしてお互いの近況報告に話の花が咲くのは良いことですが、悲しみの席ということを配慮して祝い事(結婚など)の報告は控えましょう。
3死因や亡くなった状況について詮索しない
ご遺族側から故人の死因や亡くなった時の状況についての話が出ない限り、その話を聞き出そうとするのはやめましょう。身内だから少しは教えてくれても良いのではないか、と考えるのは大変おこがましいことです。亡くなってから数日も経っていないこともあり、身内であっても悲しい場面を思い出させるようなことは控えましょう。 また、「大往生」「天寿を全うした」と身内が言うのは、ご遺族に対して失礼なことにあたります。「大往生」「天寿を全うした」と言うことができるのは、ご遺族だけです。

【身内の葬儀で必要な挨拶マナーのまとめ】

  • 親族が代理で喪主挨拶を行う時は、故人との関係(兄、甥、伯父、など)や代理で挨拶を行っている旨を伝えましょう。その他の挨拶の内容やマナーは、喪主が行う時と同じです。
  • 葬儀の席において身内同士で挨拶をする時は、「お久しぶりです」「こんにちは」「こんばんは」という前置きの挨拶はせず、お悔やみの言葉から始めましょう。
  • お悔やみの言葉は、「この度はご愁傷様です。」や「お悔やみ申し上げます。」ではなく、「突然のことで驚きました。」「淋しくなりますね。」といった、ご遺族の心に寄りそう言葉にします。身内が参列者から「御愁傷様です。」「お悔やみ申し上げます。」と声をかけられたら、「ありがとうございます。」「恐れ入ります。」「痛みいります。」と返します。
  • 身内のお葬式では、葬儀について口出しをしたり(葬儀の規模、祭壇の飾りのこと、など)、祝い事の近況報告、故人の死因や亡くなった時の状況を聞き出すことは控えましょう。
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