遺影写真のサイズ(種類や費用)と選び方のポイント

遺影写真は、亡くなった人と残された家族をつなぐ大切なものです。葬儀に使うだけでなく、仏壇にずっと飾り続けるので、写真選びは慎重に行う必要があります。遺影写真は故人が亡くなってから、親族が用意するのが一般的でした。しかし、最近では生前に終活の一環として、自分で準備する人が増えています。そこで気になるのが、遺影写真のサイズ(種類や費用)です。

自分や家族が亡くなったあとに慌てることがないように、遺影写真は前もって適切なものを用意しておけると安心です。今回は、遺影写真のサイズ(種類や費用)について解説します。遺影写真の選び方のポイントや撮影手順などもまとめているので、ご参考にしてみてください。

遺影写真とは?

遺影写真のサイズ(種類や費用)と選び方のポイント01

遺影写真とは、お葬式の時の祭壇や焼香台に飾る写真のことです。葬儀が終わった後も年忌法要やご自宅のお仏壇に飾るために使われますので、故人の最後の一枚と言えるほどご遺族や周りの方の印象に残る写真となります。

一方で、遺影写真は葬儀までに準備する必要があるため、亡くなってから慌てて探す方も多いようです。良い表情の写真が見つからない、若い頃の写真しかない、といった悩みも多く、満足した遺影写真にならなかったと後悔するご家族もいらっしゃいます。このような悩みや後悔から残された家族に迷惑をかけないため、また、自分で納得のできる遺影写真をつくりたい、と生前に遺影写真を準備する方が増えています。

生前の故人の様子が頭に浮かんでくるような、その方らしさがあふれる素敵な遺影写真を選びましょう。ちなみに、お通夜・告別式がなく火葬のみを行う直葬、家族などの近親者のみで行う家族葬でも遺影写真は必要になります。

葬儀の時に遺影写真のサイズは用途に応じて用意するの?

葬儀の際に必要になる遺影写真のサイズは2種類あります。祭壇に飾る・出棺の時に遺族が胸に抱いている大きいサイズのものと、焼香台に飾る小さいサイズのものです。葬儀社に写真のデータを渡して遺影写真をお願いすると、大小2つのサイズに引き伸ばしてくれます。ご自分で準備する時は元データを引き伸ばして2つのサイズを用意します。

また、遺影写真はこのサイズにしなければいけない、という決まりはありません。祭壇に飾るものは会場の遠い席からでも故人の顔がはっきりと見える程度に大きいもの、焼香台に飾るものは台の大きさにあった大きさであればどのようなサイズでも構いません。どのようなサイズでも構いませんが、一般的によく使われるサイズをご紹介します。

祭壇に飾る遺影写真

祭壇に飾る・出棺

遺族が胸に抱いている大きいサイズは、
四つ切(よつぎり)サイズ(254mm×305mm)または、
A4サイズ(210mm×297mm)です。

焼香台に飾る遺影写真

焼香台に飾る

小さいサイズは、
L判サイズ(89mm×127mm)または、
小キャビネサイズ(120mm×165mm)です。
焼香台に飾った後は、ご自宅のお仏壇に飾る遺影写真としても使うことのできるサイズです。

自分で用意する場合と生前に撮影する場合の手順について

自分で用意する場合には、デジタルデータの場合は画素数、スナップ写真の場合は光沢に注意します。画素数が低いと大きなサイズに引き伸ばした際に写真が粗くなりますので、200万画素以上のものを選ぶようにしましょう。

スナップ写真で光沢のある紙にプリントされたものは、写真を取り込む際に反射してしまいぼやけてしまいます。光沢の少ない絹目で良い写真があれば、そちらを選ぶことをおすすめします。また、デジタルデータとスナップ写真とも“ぼやけ”は修正できません。しっかりとピントの合っている写真を選びましょう。選んだ後は、必要に応じて加工をしてからデータ保存やプリントをします。

自分で加工しデータ保存する場合には費用はかかりません。プリントする場合は用紙の大きさや用紙の質によって異なりますが、四つ切サイズで800円程度、L判サイズで10円程度です。業者に加工を依頼する場合、5000~9000円かかります。さらに、プリントや額入れを依頼すると1万円以上かかります。

加工を業者に依頼すると格段に費用が高くなってしまいますが、業者にしかできない加工技術もたくさんあるため、一概に自分で加工した方が良いとは言い切れません。色調補正程度のみの加工であれば自分だけでも十分できますので、その際は業者に依頼せず自分で加工したほうが良いでしょう。

業者にしかできない加工技術をご紹介します。

・集合写真から本人だけをピックアップして個人写真にする。
・白黒写真をカラー写真にする。・目線をカメラ目線にする。
・服装を変更する(喪服・スーツなど)
・背景を変更する(単色・グラデーションなど)
・背景を変更する(単色・グラデーションなど)

生前に撮影する場合には、

  • 自分で撮影する方法とプロのカメラマンに撮影してもらう方法があります。 自分で撮影する場合は、撮影後、必要に応じて加工をしてからデータ保存やプリントします。加工は自分、または、業者に依頼できます。費用はプリントのみであれば四つ切サイズで800円程度、L判サイズで10円程度です。
  • 業者に加工を依頼する場合は5000~9000円、さらにプリントし額入れも依頼すると1万円以上かかります。 自分で撮影する時のポイントは、“しっかりとピントを合わせること”です。後で写真を加工する際、ピントが合っていないことによる“ぼやけ”は加工・修正ができません。

また、次のことに注意しましょう。

  • 自分一人で写る ・カメラに向かって正面を向き、胸から上を写す
  • 表情:自由(自分らしい表情であれば、笑顔から真面目な顔まで何でも良いです)
  • 服装:自由(ただし、帽子や伊達眼鏡などの装飾品は顔に影ができたり、顔の印象が違って見えてしまうことがあるため基本的にはNG)
  • 撮影場所:自由(思い出の場所・自然が豊かな場所・趣味でよく行く場所など、写真の背景としてふさわしい場所を選びましょう。)

自分でデジタルデータの写真を加工する時におすすめのツールをご紹介します。

パソコンを使って加工する時におすすめのツールは、『Irfan View』という無料でダウンロードできるソフトです。色調(色・明るさ・鮮やかさ)補正はもちろん、赤目修整ができることがポイントです。また、ソフト内ではサムネイル表示で一度に複数枚の写真を並べて見ることができるため、写真を選ぶ際に比べることができて便利です。

当日は、カウンセリング(どのような雰囲気の遺影写真にしたいかなどの希望を相談)→プロによるヘアメイク(ヘアメイクなしのプランもあります)→衣装に着替え(貸衣装、または、自分の洋服)→撮影→写真選び の流れになります。納品は後日です。ヘアメイクがある場合は写真選びが終わるまで約2時間、ヘアメイクなしの場合は約1時間です。ヘアメイクありの場合は2~4万円、写真の大きさや枚数によって費用が変わります。ヘアメイクなしの場合は5000円程度です。

葬式後の遺影写真の処分についての知識とマナー

遺影写真のサイズ(種類や費用)と選び方のポイント04

遺影写真の処分に決められたルールはありません。しかし、家庭ゴミに出すのは気が引ける人が多いのではないでしょうか。その場合は、菩提寺で魂抜きをしてからお焚き上げをしてもらいます。菩提寺を持っていない方は、郵送でお焚き上げを行っている専門業者に依頼すると良いでしょう。

遺影写真を処分する時は、他の親族の方に了承を得ることがマナーです。勝手に処分しないようにしましょう。また、大きな遺影写真は四十九日までは後飾りの祭壇上に飾り、その後は初盆・法事で必要になります。葬式後すぐに処分するのは避けたほうが良いです。

遺影写真は早めに用意しておこう(まとめ)

お通夜や葬儀の準備で慌ただしく、遺影写真は深く考えずに決めてしまった…そんなケースは多くあります。どんな写真も故人の素敵な思い出であることに変わりありませんが、できれば自分や家族が望むお気に入りの写真を選びたいですよね。

遺影写真のサイズや種類に明確な決まりはありませんが、画質は良いものを選ぶのがおすすめです。最近は加工技術が発達しているので、事前に準備を進めておけば、画質を良くしてもらったり肌をきれいにしてもらったりと、理想の遺影写真を作成できます。

遺影写真を生前に準備しておくと、残された家族の負担を軽減できるメリットもあります。終活の一環として、遺影写真は早めに用意しておくようにしましょう。

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【監修】池原充子(終活専門相談員)

池原充子

これまでの略歴

身元保証 課程修了
エンディングノート講師 課程修了
遺言作成講師 課程修了
認知症サポーター 課程修了

兵庫県尼崎市出身
京都外国語大学中国語学科卒

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