葬儀の返礼品選びで知っておくと役立つポイントを細かく解説

まずはお葬式における香典とは、どういった意味合いがあるのかを理解するために、似た性質をもっている結婚式の祝儀との比較から見ていきましょう。

結婚式とお葬式での祝儀と香典の違い

葬儀の返礼品選びで知っておくと役立つポイントを細かく解説01

結婚式とお葬式という2つの儀式では、内容こそ大幅に異なるものの、慣習においては非常に似た部分をもっています。例えば、参列する際に現金として祝儀や香典を持参することなどがそれにあたるでしょう。

そしてこちらも慣習ですが、祝儀や香典として頂いたものに関しては、そのお礼としてお返しの品物を渡すことが一般的です。つまり、両者とも気持ちとして頂いたもの(現金)に対して何らかの会葬返礼品を、式の主催者側が用意をするものになっています。

しかし、一連の慣習としては似ているものの、この両者における祝儀と香典の内容や意味合いは少し異なります。

まず祝儀に関しては、参列者のひとりひとりが多額の結婚費用の一部を負担することの意味合いが強いとされています。なぜなら、もちろん式の規模にもよりますが、参列者に対して盛大なもてなしを用意した場合は、主催者側(家族)には大きな金銭的な負担がかかるからです。また、純粋なお祝いの気持ちも込めて、その渡す金額の相場も3万〜5万円前後となっています。

一方の香典ですが、こちらにも金銭的な負担を助ける意味合いもありますが、近親者でない限りは、その金額の相場は五千円から1万円程度となっています。香典に関しては、もともとは亡くなった方に対する哀悼の気持ちを表すために、お線「香」を持参したことに由来します。こちらが後世になって、現金がその代わりになりました。なので香典は、どちらかというと、参列者の弔意を表すことの意味合いが強いものといえるでしょう。

香典返しとは?

香典返しとは、参列者から頂いたお香典に対して、何らかの会葬返礼品をお礼の気持ちと共に返すものです。

一般的には頂いた金額の半分から三分の一程度の金額で返すものとされています。そのため、親族以外に渡す商品の相場としては概ね3000円前後のものが選ばれる傾向にあります。

また、香典返しには2通りの返し方があります。それは、後返しと即返しという考え方に基づくものです。

後返し

品物を式の当日に渡すのではなく、四十九日法要の後(仏式の場合)に郵送などの方法で渡すというもの。そのため、式の当日にはハンカチやパックの煎茶などの比較的小さく軽量な品物を渡すこともある。

即返し

式の当日にある程度の金額(香典の半分〜三分の一程度)の品物をその場で渡すというもの。近年になってから増えてきた返し方であり、四十九日法要前後に改めて品物を選定したり、郵送をする手間がかからない。

実際には地域によって主流となる返し方が違う場合もありますので一概には言えませんが、様々な手間がかからないことから、近年では即返しの方法が選ばれる傾向にあります。

ただし、家族葬などの小規模なお葬式が増えている背景もありますので、必ずしもこの傾向が続くとも限りません。なぜなら、親族間であれば香典の金額も高くなり、即返しをしても結局は改めてお返しをしなくてはならないケースも多々あるからです。

また逆に、限られた親族間だからこそ、香典のやり取りをしない場合(香典辞退)もあります。 どちらの方法を取るかはそういった点も踏まえて検討された方が良いでしょう。

品物はどんなものを選ぶ?

香典返しの品物としては、不幸事を繰り返さないようにとの考えから、なるべく形に残りにくいものが選ばれる傾向にあります。

例えば、煎茶や梅干し、お酒などは昔からの定番の品物であり、実際にお葬式に参列した際に渡された経験のある方もいらっしゃることでしょう。いずれも日持ちのする商品であり、持ち帰る際にかさばりにくいという特徴から現在でも比較的よく選ばれています。

しかし時代の変化と共に、最近ではこういったいわゆる定番の商品だけでなく、インスタントやドリップ式のコーヒー、また、消費しやすいクッキーなどのお菓子が入っている商品なども選ばれるようになりました。あるいは日常的に使うようなせっけんなどの洗剤類などもあります。

それだけでなく、有名百貨店や有名パティシエなどとコラボした商品を扱っているようなところもあります。いずれも、従来の返礼品のイメージからは想像できないような形態で、まさに贈答品(ギフト)としての特性をもった品物を選ぶことができるようになっているといえるでしょう。

ここまで様々な商品があると、逆に何を選んでいいのか迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。その際は以下の手順で選んでみることをおすすめします。

1.返礼品として渡す価格帯を決める

半返し〜三分の一を目安として、具体的に2500円や3000円など、先に商品の価格帯を決めてしまう。参列者が多くなればなるほど、その分の返礼品の費用もかかってくるので注意が必要。

2.参列者の年齢層や規模の想定

お年寄りや遠方から来る参列者が多い場合には、なるべくコンパクトなものが良い場合もある。また、年齢層によってはコーヒーなどを飲まないことも考えられる。

3.商品の選定

大まかに、和の商品(煎茶など)、洋の商品(コーヒーなど)、日用品(せっけんなど)のジャンルに分け、参列者に応じて適した商品を選ぶ。決めかねる際には、純粋に故人の好きだったものを選んでみるというのもアリ。

最近はカタログギフトを利用する方もいます

結婚式と比べると、お葬式ではまだ広く普及はしていないものの、カタログギフトを利用してお礼の返礼品を渡すこともあります。これはあらかじめ価格帯だけ決めておき、参列者にはカタログから選んでもらった商品が後日郵送されるといったサービスになります。

ただしカタログギフトは、現状では四十九日法要後などに後返しとして渡すためのものとして利用されているケースがほとんどです。そのため、葬儀に参列した際にすぐその場で渡されていることは稀です。

すなわちお葬式の際には、ハンカチなどの会葬返礼品を渡して、後日、香典の金額に応じたものをカタログギフトとして各参列者へと送るということで利用されるものになります。

カタログギフトは特にインターネット上で様々な業者が取り扱っており、その多くはお礼状を無料で作成して、商品と一緒に送付してくれるサービスもあります。好みのギフトを選び、住所などの情報を入力するだけで、その後は業者が一括してやってくれますので煩雑な手間はかかりません。

品物の選定に迷った際には、ぜひ利用を検討してみるとよいでしょう。

クオカードや商品券で返すのはマナー違反です

返礼品として、品物のかわりにクオカードや商品券でお返しを考えるかたもいらっしゃるかもしれませんが、これらはマナー的にあまりよくありません。

なぜならクオカードや商品券では、いくら香典に応じたものを返すとはいえ、相手に対してあまりにも露骨に金額がわかってしまうからです。

また、通常の品物とは違って、余ってしまった分の返品や返金がきかないことがあります。そのため、お葬式の参列者の人数が予想以上に少なかった場合には、家族側がそれらを買い取る必要がでてきてしまいます。

クオカードや商品券は換金性があり、一見便利なように思えてしまいますが、葬儀の場にはあまりふさわしくないとされているので注意が必要です。

まとめ

結婚式とお葬式の比較から、香典返しというものについて、その内容と返し方、さらに、具体的にどんな品物が選ばれているのかという点について解説をしてきました。いただいた厚意の気持ちに対しては、しっかりとお礼の気持ちが伝わるものを送りたいですよね。返礼品選びに困った際にはぜひ参考にしてみてください。

葬儀相談葬儀相談見積はこちら
▲この記事をシェア

葬儀に関連する記事

←「終活コラム一覧」に戻る
終活相談窓口 いい葬儀お客様センター
電話で相談する メールで相談する