香典のお金の入れ方とは?香典を持参する際に知っておきたい大切なマナー

香典のお金の入れ方とは?香典を持参する際に知っておきたい大切なマナー

香典に関するマナーは、分かっているつもりのまま放置していることも…。遺族に失礼な振る舞いをしないように、基礎の部分から順番に解説していきます。

香典とお布施の正しいお札の入れ方

香典のお金の入れ方とは?香典を持参する際に知っておきたい大切なマナー01

香典袋やお布施袋にお札を入れる際には、適切な向きがあります。もちろん宗教的な意味合いで厳密にこうしなくてはいけない、という決まりはありませんが、社会人としての一般的な知識としては必ず覚えておいたほうがよいマナーになりますので、あらためて解説をしていきます。

●お札の表裏と上下

まずは個別のお札の向きですが、肖像写真が印字されている面が表になり、風景などが印字されている面が裏になります。また、お札は縦に入れますので、表側を例にすると肖像写真があるほうを下、日本銀行券と印字があるほうが上となります。

●香典袋にお札を入れる向き

お香典袋の中には現金を入れるための中袋がついていることがほとんどです。適切な向きとしては、中袋を正面から透かして見た際に、肖像写真が見えないように入っている状態です。つまり、裏面からお札をいれる際にはお札の表側が見えている状態です。上下の向きは、肖像写真が封筒の下にいくようにいれます。

香典として持参するお札に関しては、用意する暇もなくすぐに駆けつけたということをあらわすために、必ず旧札を入れるようにします。もし新札しか手元にない場合は、中心に折り目がつくように一度折ってしまえば問題ありません。

お布施に関しては、あくまで僧侶へのお礼の意味合いで渡すものなので、基本的には新札でも旧札でも構いません。ただし、あまりにも汚れが目立つようなお札を入れることは当然失礼にあたりますので、避けるようにしましょう。

香典袋の閉じ方

市販の香典袋であれば、あらかじめ折り目がついていることがほとんどです。そのため、ついている折り目通りに閉じれば問題ありません。ですが、袋を左右に折り込んだあと、最後の上下の折り込みの閉じる方向にだけは注意が必要です。

結婚式の祝儀袋では、下側が上(自分から見て手前)にくるようにしますが、葬儀では逆の方向に折り込みます。つまり上側から下にかぶさるような形になるのです。

理由としてはそれぞれ、祝い事の幸せは逃げないように受け止める、不幸ごとで涙をためないように、という意味合いがあるからです。

 

香典の金額相場はどれくらい?

香典として持参する金額については、故人や喪主との関係性によって相場が変わってきます。特に明確な基準があるわけではないのですが、親族に関しては概ね以下の金額が目安とされています。

両親 5万円〜10万円
兄弟・姉妹 3万円〜5万円
2万円〜5万円
その他親戚 1万円〜2万円

親族以外で会社関係の友人や地域の付き合いなどで参列する際には、一般的に5,000円から1万円程度の金額を包むことが多いです。 なお、お札として入れる枚数や金額に関して、死(4)や苦(9)は必ず避けるようにしましょう。

最近では葬儀の規模が縮小化している背景もあり、お香典を辞退する遺族も増えてくるようになりました。事前に遺族側から連絡がある場合や、受付でそのような案内があった場合には、無理に渡そうとはせずにその意向を受け入れるようにしましょう。

香典袋によって入れる金額が違う?

結婚式で使われるような祝儀袋は、カラフルな色合いや派手な装飾がついたものが多く販売されています。一方で香典袋に関しては、基本的には白黒、もしくは銀色の水引が結んである、シンプルな見た目のものになっています。

なお、関西地域などでは、白黒や銀色ではなく、黄色と白の水引が使われることが多いです。また、香典袋にも黄色が着色されているようなものがあります。これは昔からの風習というのもありますが、黄泉の国という表現に使われる「黄」の字から転じて黄色がよいという考えからきているものでもあります。

今や香典袋は仏具屋さんや文房具店だけではなく、最寄りのコンビニなどでも購入することができます。販売されているものの中には、紙の素材に高級感があり、袋そのものが高価な費用のものが販売されていますが、よほどの事情がない限りは100円〜300円程度で売られている通常のもので差し支えはないでしょう。

香典袋には中袋がついているものとついていないものがあります。10枚セットなどで安く販売されているような香典袋には中袋がないことが多いです。また水引に関しても、取り外しができるようになっているものと、あらかじめ印刷されているものがあります。

通夜や葬儀に香典を持参する際に、中身の現金が5,000円などであれば、中袋がついていないもので持参してもよいでしょう。ただし1万円以上の金額であれば、必ず中袋つき、かつ水引つきの香典袋にいれるようにしましょう。

香典袋の表書きと裏面の書き方

最近ではあらかじめ文字が印刷されているものや、記入する欄が決まっている香典袋がほとんどですが、あらためてその詳しい書き方について解説をしていきます。

[表面]

香典袋の表面には通常、御霊前などの表記と持参した人の名前を記入します。ここでよく迷うのは、御霊前や御仏前など、表記が違うものに関して適切なものがわからない、ということです。基本的にはそれぞれ以下のような表記の違いに分かれています。

●御霊前

もっともスタンダートな表記。神道やキリスト教も含め、ほとんどの宗教・宗派で使うことができる。

●御仏前

文字通り、仏になった故人に供えるという意味合いがある。そのため、浄土真宗での葬儀や法事の際に持参する際に使われている表記。

●お花料

キリスト教式の葬儀に持参する際に使われる表記。キリスト教ではお香をお供えするという概念はないため、家族に渡すためのお花代として渡す名目になっている。

●御神前(御玉串料)

神道式の葬儀に持参する際に使われる表記。神道ではお香ではなく神饌(お米や魚など)をお供えし、焼香のかわりに玉串を奉奠するため。

このようにそれぞれの表記によって違いはありますが、葬儀の形式や宗派などは事前に分からないことのほうが多いものです。

そのため実際には、あまり形式に捉われずに持参されることがほとんどです。もしも仕事終わりなどで急遽通夜に参列しなくてはならない場合などには、宗派を問わずに広く用いることができる「御霊前」の表記がある香典袋を選んでおくようにすれば問題はありません。

[裏面]

香典袋の裏面、折り返した部分には金額や住所を記入する欄が設けられています。また、別に付属している中袋のほうに記入する仕様になっているものもあるでしょう。

いずれにしても、葬儀が終わったあとになってから遺族が確認できるように、正確な情報を記入しておく必要があります。なお金額や住所の書き方に関しては、縦書きで書く場合は漢数字の表記、横書きで書く場合は算用数字の表記になるようにします。

友人や会社関係などの香典を代わりに持参するような場合もあると思いますが、その際であっても事前に金額や住所が記入されているかどうかの確認をしておきましょう。

葬儀に香典を持参する際のマナー

葬儀に香典を持参する際には、お札の向きや表書きの表記以外にも、知っておいて損しないマナーがいくつかあります。そのマナーについて3つの項目にわけて解説をしていきましょう。

袱紗(ふくさ)に包む

香典袋にお札を入れた状態から、さらに袱紗とよばれる布で袋を包みます。これによってカバンなどに入れた際に、袋に折り目がつきません。袱紗は婚礼用の明るい系統の色のものもありますが、どちらのシチュエーションでも使えるような紫の袱紗をおすすめします。

薄墨で書く

涙が落ちて文字が薄くなったという意思をあらわすために、香典袋の文字は薄墨の筆で書くという昔からの風習があります。しかし、最近では黒のサインペンや通常の筆ペンなどで書くことのほうが多く、実際のところ、薄墨でなくともマナー違反ではないという考えが広まってきています。

連名の場合は位の高い順に右側から

友人や会社関係などで持参する際に、2〜3名でひとつの香典を出す場合もありますが、その際には位の高い順に右側から書くようにしましょう。特に順序がない場合は、五十音順などの表記でも構いません。また、4名以上になるような場合には、連名ではなく「友人一同」や「〇〇株式会社〇〇部一同」といった表記で記入するようにしましょう。

法要に香典を持参する際のマナー

香典は葬儀だけではなく、法要の際にも持参することになります。最後にその際に気をつけるべき点も3つに分けて解説をしていきましょう。

● 法要のお香典の金額相場

葬儀とは違い、あまりにも高額なお香典はかえって遺族に気を遣わせてしまいます。近しい親類であれば1〜2万円程度、親戚や友人関係などであれば5,000円〜1万円程度で持参するとよいでしょう。

● 香典袋の表書きは御霊前ではなく御仏前

仏教では浄土真宗を除き、お墓へと納骨をするための四十九日法要を迎えたあとに、故人は「霊」ではなく「仏」であると考えます。そのため香典袋は必ず「御仏前」の表記のあるもので持参しましょう。

● 薄墨の筆は使わなくてもよい

回忌法要をする頃には悲しみが癒えた状態であり、故人を供養する気持ちを大事にしていく、という意味合いがあるため、薄墨の筆を使うことはありません。また、葬儀の香典同様、最近では表書きをサインペンなどで記入しても差し支えはないということになっています。

まとめ

前半はお札の入れる向きから始まり、香典袋の種類、表書きに関して解説。後半には香典に関わる、知っておいて損のないマナーを中心に解説してきました。お札の向きや香典袋の種類、表書きは意外と気にせずにいた方もいらっしゃるかもしれません。

また葬儀に参列した経験の少ない方は初めて知るようなマナーもあるかもしれません。今回紹介したような細かい意味合いや理由を知っていれば、急遽葬儀に参列することになったとしても慌てずに済みますので、今一度確認をしてみてください。

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