終活コラム "終活って、何をどうすればいいの?"

こちらの終活コラムは、池原充子さん(終活協議会上級認定講師)に執筆して頂きました。
終活について何をどのように進めていけばよいか、悩んでいる方は多いと思います。終活の進め方について参考にして頂ければと思います。

いきなり実務的な活動に入らない

終活って、何をどうすればいいの?01

「まだ先の話だから、というあなた。今があなたの終活適齢期です!」

「終活」という言葉を聞いて、まず思い浮かぶのは、どんな事ですか?

大変な介護、お葬式、お墓、相続争い・・・などなど。

なんだか気が重くなりそうな事ばかりで、嫌になってきますね。でも、それは「終活とは、何か?」をきちんと知らないからです。

終活は、「人生の棚卸し」。今までの人生を振り返り、これからの人生の後半を楽しむための大切な活動なのです。

終活=葬儀、お墓など、死ぬための準備

というイメージが、大多数だと思います。実際、「終活」という言葉が出始めた2009年頃には、そういう意味合いで使用されていました。

しかし、「そうか!では、葬儀会社に生前見積もりを取りに行けばいいのだな」とすぐ動けばいいというものでもありません。あらかじめ何の情報も集めずに、いきなり葬儀会社を訪ねて行ったりしたら、ご自分の予算を遥かに超えるプランを勧められてしまうかもしれません。

まずは、ゆっくりお茶でも飲みながら、「終活は何のためにするのか?」という事を考えてみましょう

終活は、何のため?

「終活は、何のためにするのか?」こういうアンケートを実施したところ、大多数の方が、「残された人に迷惑をかけないため」と答えたそうです。「立つ鳥跡を濁さず」のごとく、死後、家族に迷惑をかけたくない、という日本人の慎ましい心遣いが、このように終活を一般化させたのだと思います。

では、残された人に迷惑をかけないようにするには、どうすればいいでしょうか?

そのためには、まず、今まで自分がどのような人生を歩んできて、これからの人生をどのように生きていきたいのか、という事を、きちんと見つめなおすことが大切です。

例えば、若いころマリンスポーツが大好きで、スキューバーダイビングをするために、海外のきれいな海を旅していたとか、いい波に乗るために、夜明け前からサーフィンボードをかかえて海に入っていた、というような方が、海も見えない山に囲まれたようなところにあるお墓で眠りたいと願うでしょうか?もしかしたら、やっぱり海に帰りたい、と思って、海洋散骨を望まれるケースもあるのではないでしょうか?

人生の棚卸しとは、例えばそういった事です。今まで歩んできた人生を見つめなおし、これからどうやって、残りの人生を豊かに楽しく過ごすのか、その道筋を立てていくのが、終活なのです。

エンディングノートを活用する

終活って、何をどうすればいいの?03

やみくもに「今までの人生を振り返りましょう」といわれても、どうやって?と首をかしげる方も多いと思います。そんな時、最適なツールが、「エンディングノート」です。

「エンディングノートをすでに持っている」という方は結構いらっしゃるのですが、「書きました!」という方は、意外といらっしゃいません。

それは、なぜか?

答えは簡単。途中で挫折するからです。

年の初めや学期の初めに、日記を始めようとして、3日も続かなかった、という経験はないですか?それと同じですね。エンディングノートも最初の1ページ目から順番に書こうとするから、途中で飽きてしまったり、いちいち調べないとわからない銀行口座や保険証券番号や、住所録を書く欄が並んでいると、面倒だな、と放り出してしまい、そのうち忘れてしまいます。

ポイントは、自分が書きやすいところから、書く事。これから購入する方は、白地図があって、「今まで行った場所」「これから行きたい場所」などを書く欄があるものが、おすすめです。

こういうページを開いて、お茶を飲みながら、「昔はこんなところに行ったなぁ」とか、「ここに行きたかったんだけど、仕事が忙しくて行けなかったから、行ってみたい」とか、そういう思いをはせることによって、前向きな気持ちになったり、リラックスして、忘れていた大切な事を思い出したりします。

親の終活をするために、親にエンディングノートを書いてほしい、という子供さんは結構いらっしゃいますが、こういった楽しい項目を広げて世間話をしているうちに、「終活なんて」とかたくなだった親御さんの心のわだかまりが溶けて、今まで聞いたことがなかった事(昔はよく山菜取りをしていたんだ、また取りに行きたいな、など)を話してくれたりするかもしれません。

 

どうしても書けない、という方は、「エンディングノートの書き方セミナー」なども各地で開催されていますから、受講されてみてはいかがでしょうか?

参考:お住まいの地域で開催している終活セミナーはこちら

(「エンディングノートの書き方」セミナーの御依頼も承っております)

専門家に頼る

私は、終活の幅広い知識を一日で取得できる「終活ガイド検定」の上級認定講師をしておりますが、そのセミナーを通じて、たくさんの方が抱えている様々な問題に直面し、痛感することがあります。

それは、「一人で悩まず、専門家に頼ればいい」という事。

自分の親のことだから、やっぱり息子(娘)である自分がやらないと、と一人で抱え込んでしまっている方が、本当にたくさんいらっしゃいます。介護も、看病も、終活も、一人でやろうと思わず、是非専門家に頼ってください。

今では、生前事務手続き、死後事務手続き、保証人代行など、すべてまとめて助けてくれるサービスを提供している団体があります。面倒なことは、そういった専門家に任せて、息子(娘)にしかできない終活(親御さんの心のケア、親子ならではのコミュニケーション)に重点を置けばいいのです。

終活で困ったときの駆け込み寺があるという事を知っているのと、知らないのとでは、心の負担が全く違うと思います。

2025年、団塊の世代が70歳を迎えます。2040年には、おそらく死亡者数が今までで一番ピークを迎えるといわれています。自分の終活も、親御さんの終活も、思い立った時が吉日。悔いなく残りの人生を楽しく生きるために、今日から終活始めませんか?

コラム筆者 プロフィール

池原充子(終活協議会上級認定講師)
一般社団法人 終活協議会 上級認定講師
身元保証認定員Ⅱ
エンディングノート技能士Ⅱ

池原充子さんにセミナー講師依頼やご相談がありましたら、下記の「終活サポートへのお問い合わせ」からご連絡ください!

この記事を評価する

▲この記事をシェア
←「終活コラム一覧」に戻る 終活サポートへのお問合せはこちら
終活相談窓口
電話で相談する メールで相談する